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存在認識・オィリュトミー入門  

レッスン  No.27   詩をオィリュトミーする

このオィリュトミーは、14歳以上の方のためのものです

 

  わたし  谷川俊太郎 ことばあそびうたまたより

まず、詩を、声を出して読みます。

つぎに、声を出して詩を読みながら、自由歩行で、足のフォルムを取る練習をします。

つぎに、声を出して詩を読みながら、言語オィリュトミーの練習をします。

さらに、声を出して詩を読みながら、足のフォルムと言語オィリュトミーを合わせます。

わたし

U`
左手を前に伸ばし、右手を上に伸ばす

 
わたしはわたす O上
両手で頭の上に円を造る
あなたはあなた
両手を胸の前で交差させた形から斜め上に開く
あなたをわたす Oe
左手を頭の上で半円、右手は左斜め下に伸ばす
あだしのあたり 空間
左手は胸の前で半円を造り、右手は横に水平に伸ばす
あなたへわたす
両手で上、前、下、手前、上に外へ向かう渦巻きを描く
わたしはわたし


両手を斜め上に広げる

わたしもり 時間
左手は胸の前で半円を造り、右手は肘を折り手先を前に向ける
わたしもり
左手を下に伸ばし、右手を頭の上で半円を造る

この詩全体に、「A」の音声と「Wa」の音声が響いています。

「A」の音声は、吾・第2者としての主(自分の内面から自分に語りかけてくる主)を現し、
「Wa」の音声は、我・第1者としての自分を現します。

さまざまな螺旋のターンは、自分の思考の意識を現します。

U`は、自分の意識を現し、
Gは、主の自分への言葉を現し、
時間と目は、自分の人生経験を現し、
Oe、O、L、Y、は、自分の思いを現し、
空間は、主が他者と自分の関係の中から現れてくることを現します。

  いちばんぼし  まどみちお せんねんまんねんより

いちばんぼし
両手で、上、前、下、手前、上と、外へ向かう渦巻きを描く
 
いちばんぼしがでた
両手で臍の上から下に向けて突き刺す感じ
ああ U`
左手を前に伸ばし、右手を上に伸ばす
うちゅうの
臍の上から外へ払う感じ
うちゅうが
両手で臍から上に向かって手首を返し払う
目のようだ Oi
左手で頭の上に半円、右手は斜め上に伸ばす
ぼくをみている Sh
右手で下から八の字を描く

前へ進む直線は、人類の意識を現し、後ろへ進む直線は、自分の言葉を現します。

Lは、人類の愛の関係を現し、
U`は、自分の他者を支えるための行為を現し、
Oiは、主の自分への思いを現し、
T、F、K、Shは、自分の思考や論理を現します。

 

1999年9月26日

 

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