レッスン Ｎｏ．３７ 詩をオィリュトミーする
このオィリュトミーは、１４歳以上の方のためのものです。
曇り日なら 岸田衿子 いそがなくてもいいんだよより
まず、詩を、声を出して読みます。
つぎに、声を出して詩を読みながら、自由歩行で、足のフォルムを取る練習をします。
つぎに、声を出して詩を読みながら、言語オィリュトミーの練習をします。
さらに、声を出して詩を読みながら、足のフォルムと言語オィリュトミーを合わせます。
| 曇り日なら | 左回りの斜め左前の円 |  |
関係 左手は前に伸ばし、右手は上に伸ばす |
| 曇りの日なら | 右回りの斜め左前の円 |  |
Ｏ下 両手で下に円を造る |
| 一本の傘を持って行こう | 斜め右後ろへ向かう直線 |  |
Ｏｉ 左手は頭の上に半円、右手は斜め上に伸ばす |
| 霽れた日なら | 左回りの斜め右後ろの円 |  |
Ｊ右 右手を斜め右下から斜め左上に移動させる |
| いつもの袋一つにしよう | 斜め左前へ向かう直線 | |
Ｏｉ 左手は頭の上に半円、右手は斜め上に伸ばす |
| ごつごつした汽車の椅子で | 右回りの斜め左後ろの円 |  |
空間 左手は前に半円、右手は横に水平に伸ばす |
| 休息しよう | 斜め右前へ向かう直線 | |
Ｏ下 両手で下に円を造る |
| すわり心地のいい椅子で | 右回りの斜め右前の円 |  |
存 左手は上から半円、右手は下から半円、指先を合わせる |
| 夕かたを迎えるよりも | 斜め左後ろへ向かう直線 | |
Ｊ右 右手を斜め右下から斜め左上に移動させる |
| 山ふところに村があったら | 右へ向かう直線 |  |
時間 左手は前に半円、右手は肘を折り手先を前に向ける |
| 玩具をつくつている人を | 後ろへ向かう直線 |  |
終わり 右手を手前に半円、左手はその外側に半円 |
| たずねてみよう それは | 左へ向かう直線 | |
Ｕ｀ |
| 木や紙や泥で できているだろう | 前へ向かう直線 |  |
Ｏｅ 左手は頭の上に半円、右手は斜め左下に伸ばす |
| 釣り橋をわたって | 斜め左後ろへ向かう直線 | |
終わり 右手を手前に半円、左手はその外側に半円 |
| さいごに丸木橋をわたるだろう | 斜め右後ろへ向かう直線 |  |
Ｒ 両手を水平に伸ばして首を廻す |
| 石の間を伝って落ちてくる雫を | 斜め右前へ向かう直線 | |
Ｏｅ 左手は頭の上に半円、右手は斜め左下に伸ばす |
| うけとめて のみほすだろう | 斜め左前へ向かう直線 | |
Ｏ下 |
| 曇り日なら | 右へ向かう直線 | |
Ｊ右 右手を斜め右下から斜め左上まで移動させる |
| 一本の傘を持って行こう | 左回りの右の円 |  |
Ｈ 両手を性器の位置から斜め上まで広げる |
| 霽れた日なら | 左へ向かう直線 | |
Ｏ下 両手で下に円を造る |
| いつもの袋一つででかけよう | 右回りの左の円 | |
関係 左手を前に伸ばし、右手を上に伸ばす |
右回りの斜め左前の円は、人類の造りだした記憶を現します。
斜め右後ろへ向かう直線は、他者の歪んだ行動から起こる意志を現します。
左へ向かう直線は、話し言葉の意識を現します。
右回りの左の円は、自分の自分の意識界を形成しようとする焦りを現します。
関係は、自分の意志を現します。
空間は、自分の感覚を現します。
時間は、自分の触覚を現します。
１９９９年１０月７日