ピエロの麗人 千葉 啓
「ピエロの麗人」
ぞっとするような美しさがあった
その美しさゆえに
人々は彼女を遠巻きにして眺めた
美しさの中にある心に目を留めず
彼女の心の強さは誰にも計り知れない
ゆえに彼女は強くあらねばならなかった
だが
常に張り詰めた気構えは心を摩耗させる
美しい人は
哀しいほど強くなるか
哀れなほど弱くなるか
どちらかしかない
いや
彼女は
湖畔で休む旅芸人の一座に
喜劇と悲劇を見せてもらった
ピエロの衣装を無理矢理着せられ
鏡をのぞいて吹き出した
道化師は 両性具有
強さも弱さも持っている
歌に合わせ踊りに乗せて
彼女は跳ねた ピエロの衣装で
以前見てもらった踊り子の詩に随伴させようと思っていた詩。今はこんな心境です。三ヶ月前の作品なのに、今の心情をよく表している。身体が分かって心が気付くのはいつも後か。
日曜、東京へ美枝子さんの個展を見に行ってきます。
2005年11月20日
新しい家に皆で寝初め式をしました。素敵な家ですよ。ばあちゃん来たがるんじゃない?見てなくてもあの家なら。
個展の後いい店を紹介してもらいました。そこでtraumaを涙ながらに打ち明けるつもりが泣きませんでした。美枝子さんが「啓君は多分急速に変わるよ」と言ってくれましたが、多分そうなるでしょう。
まだあの旅行のとき京都で憑いたままの悪魔の正体がわかりました。彼は不安や心配の衣を纏っていますが、彼の名前は「とっておき」です。まったくすごいよ、美枝子さんの絵は。
2005年11月22日
歌に合わせ踊りに乗せて
彼女は跳ねた ピエロの衣装で
をさせているのが、「とっておき」だね。
父さんはシオンとよんでいるけど。
まったくすごいよ、美枝子さんの絵は。
よかったね。
父
よかったね。美枝子さんと父さんと君のトークバトル(?)
聞いてみたいです。おもしろそう!
母
11月22日