幼児のためのわらべうた・オィリュトミー NO.4
Tたんぽぽ
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0〜2才
赤、黄、黄緑、青、ピンク、水色、オレンジ、等の色の付いた布を赤ちゃんの目の前でひらひらさせた後に、「とーんでけ」で息をふっと吹きかけて布を落とします。
2才〜小学校低学年
1.タンポポのわたげを手に取り、「フッ」と息を吹きかけてとばしながら歌ってみましょう。
2.ひとりひとりのこどものあたまをじゅんばんにさわっていき、最後のごどもにフッと息をふきかけ、そのこを抱き上げてとばしてあげます。
3.3才以降であれば、 ひとりひとりのこどものあたまをじゅんばんにさわっていき、最後のごどもにフッと息をふきかけ、そのこがわたげになってとんでいきます。
息を「フッ」と吐くとね、子供たちが言葉をしゃべれるようになります。
だから、「言葉の治療室」等では息を吐く訓練を子供たちにさせるのですよ。
でも、「訓練」じゃないやり方がありますよね、この「タンポポ」を歌って遊ぶとか、シャボン玉をみんなでふいて飛ばすとか……自分に自身が持てなくなった先生も、この「タンポポ」を歌って、息を「フッ」と吐いてみましょう。
自分が楽に前に歩けるようになると思いませんか?
息を吐くことによって自分の前の空間が形成され、自分が前に進むことへの不安が少しとれるのです。
Uずくぼんじょ
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0〜2才
お母さんや保母が抱っこしながら、うずくまる姿勢からだんだん高く、高い高いの状態まで持ち上げてあげます。
その後、抱っこして歌いながら自由歩行をします。
2才〜小学校低学年
1.年中、年少児の4,5月の時期に、園庭に生えてきたツクシを手に取り、子供たちに見せます。
「ねえ、つくしさんになってみようか」
頭の上に三角におやまをつくってつくしになります。
「みんなちっちゃなつくしさんになろう。」(ちいさくしゃがみます)
「ずくぼんじょずくぼんじよずっきんかぶってでてこらさい」(歌を歌いながらすこしずつ大きくなります。)
「つくしさんのままであるこう」
「ずくぼんじょずくぼんじよずっきんかぶってでてこらさい」(歌を歌いながら歩き回ります。)2.みんなはわになって立っています。中をオニの子が歩きます。
オニの子は、 頭の上に三角におやまをつくってつくしになっています。
オニの子は交代しようと思うこの前で立ち止まり「さい!」でかるく両膝を曲げ交代の挨拶をしてオニをかわります。
頭の上に三角のおやまをつくりますと、オィリュトミーの構造から「完全」という言語が意識に響いてきます。
うずくまった姿勢から立ち上がりますと、頸椎、胸椎、腰椎、仙骨の脊椎系がのびのびと立ち上がり、本来の形の記憶が呼び起こされます。
すると、脊椎を様々に歪めていたコミュニケーション障害が消え、脊椎が本来の形に戻り始めます。人間の空間の意識には、上下、前後、左右の3っの軸があります。
このオィリュトミーのもう一つの目的は、空間の意識の上下の軸を造ることなのです。
空間の意識の上下の軸が育ちますと、自分の出会った他者を自分の場でもてなすことができるようになります。
「たろうのひっこし」村山桂子作福音館書店を考えてみましょう。
たろうは、最初自分のお部屋が欲しいと思いました。
でも、ねこのみーやが来ると、たろうとみーやのお部屋を造りたいと思いました。 ……
そして、さいごは、たろうと、みーやと、ちろーと、があこと、こっこと、まみちゃんと、…みんなのお部屋ができてしまったのでしたね。
人間が母親になるということは、出会った他者を自分の場でもてなし支え維持することができるようになるということなのです。
2000年5月17日