■パーツインプレッション■
■ランエボ4以降のGSRには、皆さんご存知のアクティブデフ、AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)システムが搭載されています。異音の発生など、何かとトラブルの多いシステムではありますが、私のような素人にとっては、峠やサーキットで、ずいぶんとお役立ちのシステムでした。ただ、電気的にトラクションの制御をしてしまうため、グニャっとした不自然なコーナリング感覚であったり、ドリフト、サイドターンなどの意図的に車を滑らせるといった操作をしようとすると、なかなか難しいものがあったのは事実です。そのAYCをキャンセルし、機械式のLSDを組み込もうというのがこの商品です。通常のLSDに比べ容量が少なく(一般のLSDはOILが1000cc前後入るが、このLSDは500ccと約半分です)、エンジン内部まで手の入ったチューンドには向かないとのことでした。
実は、僕としてはAYCにほとんど不満は無かったのですが、ある時に事故ってしまい、リアのドラシャにあるというABSとAYCのセンサーが死んでしまっていました(オープンデフ状態です)。しばらくそのまま乗っていたのですが(街乗りではまったく不満はありませんでした)、久しぶりにサーキットを走行した時、コーナーの出口で明らかに遅いのです。もともと無い腕をクルマでカバーしようという心意気の僕としてはこれは我慢できませんでした。それで、AYCを直そうかどうしようかと、SHOPに相談に行き、直すくらいならばと、このLSDの装着に踏みきりました。
で、ここからがインプレです。
まず、SHOPの駐車場を出ようと、低速でハンドルを切ると、ザッザッザ…。おお。これがなんと言っても機械式の一番の魅力です(?)。
一番驚いたのは、直線での加速が体感できるほど良くなりました。LSDといえばコーナーのためのものだと思っていたので。
コーナーでは、アクセルオンで気持ち良く方向が変わります。AYCのような無理矢理感は無く、リアがすーっと出る、という感じです。
サイドターンもできるようになりました。ただ、コーナーでのアクセルワークはシビアになりましたので、気をつけないとスピンの可能性もあがったと思います。
総合的に見て、AYCより全然上だと思います。(あくまで、4のAYCと比べてですが…。)これで、阿讃サーキットでのタイムも2秒は上がるぜ!とか思って次の走行を楽しみにしています。
ちなみに、上の画像はLSDではなく、外した後のノーマルデフです。(写真が撮れなかったので。ごめんなさい)