★ 魔女ねむ雑記 ★


魔女たちの眠り。略称魔女ねむ…ヘンですね(笑) まぁ、それはひとまず置いておいて………

私がこのゲームの存在を知ったのは、実はあまりよく覚えてません(笑)
確かネットで何か検索してたら引っかかったんだと思います。それで、ホラーもののサウンドノベル。
当時ほしみは弟切草蘇生篇にハマっていたので、面白そうというワケで心に深く刻み込んでおいて、
先日BOOK・OFFで攻略本を入手したのをきっかけに実行に移したわけです。

で、SFC版を入手しPLAY。いきなり女性の悲鳴! びびった。弟切草にはなかった恐怖。楽しめそうだ。
始まりは会社ののんびりした光景。BGMも穏やか。しかし攻略本を見て知っていたんだけど、分岐が非常に少ない。
ぶっちゃけて言うと目を覚ますのが朝か夜か、あとおばあさんに会ったか会わなかったか、これだけで大まかな流れが決まってしまう。これは物足りなかった。だって、前半はどれも同じような(つーか全く同じ)選択肢ばかり出るのにさ、
根源の物語がもう変わらないなんて、何のためにこれらの選択肢は用意されてるのかわからない。
ただ文章が変わるだけ? 登場人物表を埋めるだけ? 後者はまだ許せるけど前者はなんか…しっくり来ないです。
弟切草にもこういった選択肢は無いわけじゃないですけど、そんなに多いわけじゃないですからね。
ここらへんはもう少し揺れ動いてもよかったと思う。まぁ弟切草はあっちふらふらこっちふらふらで揺れすぎだったんだけどさ(笑) この部分はPSでもほとんど変わってません。
まぁ、少しエンディングの数が増えてるみたいなんで、考慮はしたのか…な? 単に容量の問題だけじゃなくて。

説明書なかったから気づかなかったんですが、スタートボタンを押すと自分が今どこにいるのかが確認できるシステムが
SFCにはあったんですね。PSにはないようです。山の風景が画面に出て、現在地に青い炎が渦巻いてるという、
某メガテンの男子トイレ(笑)より遥かにカッコいい演出(笑)
でも、あまり意味ないような…そりゃ、いつの間にか主人公が移動してたってことはあるんだけどさ。だからなくなったのか(笑)

その代わりといっては何ですが、PSには親切すぎるほどのシステムがついています。その名も高速スキップ。
選択肢まで文章を一気にすっ飛ばしてくれるという気持ちのいいものです。
難を言えば、読んでいない部分もすっ飛ばしてくれることくらい。これが使えるようになるのは4回目以降なんですが、
これ以前でも文章の流れが速いのであまり苦になりませんね。ここは弟切草よりも遥かに優れています。
他に、PSの方は主人公と恋人の名前も途中で変えられます。しかし名字が何のためにあるのかが気になります。
ゲーム中出てきたのは名前のみ。名字で呼ばれたことは一度もありません。
まぁSFC版は主人公、名字でしか呼ばれなかったんだけどね(笑)正確に言うと名前入力欄のデフォルトが名字だったの。
ほしみは名前をつけたんですが、このとき使う文字を間違えてしまうというミスを(笑)
気づいたのはすでに数回クリア後だったためそのまま最後までつっぱしりました。ごめんね○○○○(謎)
まぁそれは置いといて、私が思うところ、名字入力の存在意義は主人公の名前を「赤川 次郎」、恋人の名前を「夜想 曲」にすると
夜想曲の予告編が遊べるということ以外にないみたいです。…私は何のためにいつもつけている名前を日本人風に改造したのか(おい)
なんか悔しいので、夜想曲予告編を見たついでにSFC版でつけていた名前に変えちゃいました。
名前しか出てこないんならバリバリファンタジーな名前でもあまり違和感ないからさ(笑)
ただ、恋人まで名前でしか呼ばれないのは変じゃないのかな。教師なのにどうして名前のあとに「先生」ってつけられるんだろう?
普通名字のあとに「先生」ってつくよねぇ…う〜〜〜ん。

肝心のストーリーの面白さのほうですが、SFC版もPS版もほとんど変わりません。
どの選択肢を選ぶとレアキャラが出てくるかまでも同じ(笑) 唯一変わったのが、追加されたエンディングへ行く選択肢くらいかな。
ただ、追加エンディングの出来はあまり良くなかったです。
まぁ、それを言うならメインストーリー以外の全部が出来悪いとかなりそうだけどさ(笑)
弟切草みたいに、自然な感じですんなりとは入っていけない。まぁ導入からして強引なんだけどね(笑)
それとSFC版はけっこうギャグが入っていたんですが、PS版ではかなり削られてしまっています…
主人公が村人に追われるとき、ギャグを飛ばすシーンがあったのに…
この主人公、ちょっと思考回路のネジが緩んでるっぽかったのに、削除されてて悲しかったかも(笑)
他には、ちょっとだけリアリティが増しました。SFCでは死後一ヶ月くらい経っていると思われる腐乱死体が普通に会話してるのに、
PSでは発声器官が腐っているらしくまともな発音が出来なくなっていた(笑)とか、
その腐乱死体にウジの混じった血反吐をぶちまけられたとき主人公は川に逃げ出すんですが、
PSではちゃんと体を洗ったと記述されるのですが、SFCでは体を洗ったとかそういった記述がなかった気がする(核爆)とか、
あとは…首吊死体がブラブラ揺れる画像があるのですが、
SFCでは「コイツ、ホントに死んでんのか?」みたいな揺れ方をするんですよ(笑) まるで踊ってるみたいにクルクル揺れるの。
これはハードの違いだと思えば許せる範囲ですけどね。 リアリティ以外では…多江が恐い(笑)
SFCでは瞳孔の紅い血走った目がカッと見開いてそこから血の涙がこぼれる映像が出るだけだったけど。
あ、赤い唇もカッと開けられて、キバ(…というより八重歯に見える)を剥き出してた。でもあまり恐くなかった。
こんなもの夜一人で弟切草SFC版やってたときにいきなり画面の横にミイラが飛び出してきたときのショックに比べればぁ!!(笑)
その点、あのかわいい多江ちゃんの顔がぐにょんとゆがんでバケモノになっちゃうのは恐かったな。
もっと恐かったのが中学の制服着ておさげしてる恋人の映像がやっぱりぐにょんとゆがんで、
鬼のような形相に変わってぐんと一気に近づいてくるの。うん、素直に恐かったな。
あ! SFCでひとつだけ恐かったのがあった! 野人が出てきたとき(笑) あれもいきなり画面に出てくるからねぇ。
ちなみに野人、SFCとPSでかなり顔が変わっていました(笑) PSの方がワイルドです。でも性格は変わってません(笑)
「最近僕の名前使ってるサッカー選手が活躍してるらしいよね。まぁこれも有名税かな」と仰ってくれましたが…
まぁ、PS版って作られたの1999年だし、許そう(笑)
…っとっと、話がそれた。話を戻すと、このゲームの元となった小説にそって作られたのがメインストーリーの「魔女復活編」。
SFCでは「土地開発編」とかなってましたが、どっちもしっくりこないですね(笑) まぁ、小説と同じように進んでいくのですが、
ゲームと小説とで登場人物の関係や役割が全く同じ人もいるし、全然違う人もいる。
一つだけ言える事は、主人公はゲームでかなり優遇されている(笑) あと、小説では逆にOLが活躍してる。
それと、小説での重要キャラを強引にゲームに登場させたとしか思えないのもいるし、
逆にすごい重要キャラなのにゲームでは全然出てこない人もいる。前者の代表は三木、後者の代表は小西かな。
まぁそれはともかく、PSではゲームの初回プレイと二回目のプレイでは、強制的にこのメインストーリーに呑み込まれ、
しかも中途半端に終わってしまうようになっています(笑) 中途半端な終わり方は…ネタバレいいよね。
1、吸血鬼に噛みつかれて終わり。
2、多江をターンアンデッドさせて終わり。
3、多江に噛みつかれたあと村人からザックザックやられて最後に首跳ね飛ばされて終わり。
…なんじゃこりゃ? やる気、失せません?(笑)
SFCは初回だけ強制的メインストーリーでしたが、これは最後までいくことも出来るから、そういった点では
まだSFCの方がよかったかな…と。個人的には噛みつかれて終わった後主人公どうなったのかな〜って気になるけど(笑)
「次に目覚めたとき、一体どんな光景が僕を待っているのだろう…」って。あ、これはSFCね。PSでは別の文になってた。
そもそもこのゲーム、主人公が気を失って終わるパターンが多い(笑) 死んで終わるパターンも多い。
生き延びるのって少なすぎるよ。まぁ、中には幸せそうに死んでったなってな展開もあるけどさ。
個人的にはそっちの方がなまじ生き延びるよりもいいなぁと思う。クトゥルフに近いかも(笑)
ホント、幸せそうに死んでくときは死んでく主人公だから。

PS版ではホントたくさんのストーリーが追加されてるんですが、ほしみが一番好きなストーリーは「番外編」だったりします(笑)
シベリア支部って何ですか? シベリアに支部があるほど進出してる企業に主人公勤めてるってコト!?
そんなところの社長にお目掛かりが出来るほど主人公ってポスト高いの!?(笑) …まぁ、冗談でしょうけど。
また、完結編ではヒロインの衝撃(?)の正体が明かされてたりしますが、全然驚き度は低いです。「ナニを今更」ってカンジ。
だとすると…多江って何だかんだ言ってメインストーリーだと主人公にホの字みたいなんですが、
こんな思考回路のネジが緩んでる(SFC限定。PSだと超能力ありげ(笑))男にホれる女はまともな出自じゃないんですね(笑)
つまり、主人公のナンパを断るOLたちが正常なのです。皆様もこんなヘンな男には引っかからないように(笑)

個人的に気になるのは、メインストーリーの主人公きちんと(笑)生存エンディングのその後です。
展開によっては主人公無職なので、この状態でさらに千晶ちゃんまで連れて来ちゃって、大丈夫なのか?
しかも千晶ってすごくワガママっぽいし…あーあ、主人公苦労するぞ(笑) しかも今の世の中職なんてないぞ〜(笑)
やっぱり、多江と谷で二人仲睦まじく暮らした方が主人公にとって経済的にも(笑)幸せなんじゃないか? とか(笑)
…真のエンディングがハッピーエンドとは限らないゲームの一つであることは間違いないようです。

このゲーム買うまで知らなかったんですが、サウンドノベルって弟切草が先駆けでかまいたちの夜でブレイクして…
その後乱立したらしいですね(笑) このゲームのSFC版タイトル画面の文字、かまいたちの夜そのままだもんまるで(笑)
ま、このゲームもその乱立時代に発売された一つということで、まぁテーマがほしみ好みだったというだけのことです。
それ以外何も言いません。だって、どこが「魔女」なのかねぇ…多江が魔女なんですが、全然魔女じゃないもん(笑)

この辺りで閉めます。値段が手頃なので興味があったらやってすぐ売っても損はしない…でしょう(笑) では。


ホームに戻る