鮎川の化石


 丹生山地北部一帯には、国見累層と呼ばれる新第三紀中新世の地層が広く分布している。この累層は古い順から深谷凝灰質岩層・大丹生凝灰質互層・燈豊(とうぶ)凝灰質頁岩層・市瀬凝灰岩層の4層に分けられており、堆積環境は淡水から汽水を経て海水へと変化したことが化石などから分かっている。
 鮎川海岸でビカリアなどが豊富に産出した地層は、大丹生凝灰質互層の上部に相当する。産出化石は八尾動物群と呼ばれ、同様の化石が日本各地から報告されている。


二枚貝類

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腹足類

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