金生山は、大垣市街の北西に位置する標高217M、東西約1km、南北2kmの小さな山である。江戸時代よりこの山では採石が行われ、現在もセメントの原材料などとして石灰岩が採掘されている。この小さな山を訪れた古生物学、地質学を学ぶ人たちの数は全国でも屈指であろう。単に化石が産出するだけという理由だけでなく、この地が日本の古生物学、地質学の発祥の地として名高いからなのである。
1874年、ドイツの古生物学者ギュンベルは、ここから産出するフズリナを「シュードフズリナ・ジャポニカ」として記載したのを皮切りに、シュワガー、ゴッチェ、ナウマンなどが金生山を訪れ研究している。
また、金生山は世界的にもに類を見ない非常に大型の貝類化石を産出することも、化石愛好家たちを魅了する一因となっている。いずれにしても、日本を代表する化石産地であることは間違いないだろう。
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