石川県白山市桑島地区(旧白峰村)付近は、手取層群石徹白亜層群及び赤石層群が分布し、白亜紀前期の化石が豊富に産する。近年は数々の恐竜化石が発見され脚光を浴びている産地でもある。研究の歴史は古く、ドイツのライン博士が1874年(明治7年)に白山に登頂した帰途に、現在国定天然記念物に指定されている「桑島の化石壁」から植物化石を発見した。その後、標本を本国に持ち帰り、友人のガイラー博士によりジュラ紀中期のシベリア地方の植物化石に対比されるとして1877年に発表された。白峰村はいわば日本の地質学、古生物学の発祥の地と言えよう。
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