榊原温泉の化石


 三重県津市にある榊原温泉郷は、清少納言が「枕草子」で七栗の湯と紹介した歴史ある温泉地である。この榊原温泉には三重県指定の天然記念物になっている貝石山がある。その名の通りこの山からは、貝類を中心とした化石が多産する。この付近に分布する地層は一志層群大井累層三ヶ野頁岩砂岩互層にあたり、時代は中新世前期と考えられている。
 貝石山の露頭は、崩落をしばしば起こしており大変危険であるので、安易に近づかない方が良い。川原には化石を含む転石が落ちているので、そちらを探したほうが安全で確実である。


掘足類(ツノガイ)

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二枚貝類

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腹足類

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魚類


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