木トンネル

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　私が通った幼稚園は、家の近所ではなくちょっと離れたところに
あったので、毎日幼稚園バスで通園していました。

　毎日通る順路に「木トンネル」と呼ばれるところがありました。
ちょうど今は札幌ドームよりもう少し清田寄りで、そこは今だ健在です。
それは本当のトンネルではなく、両側に背の高い木が並木となっていて、
空高いところでまるでつながっているかのようでした。
実際にはつながっていたら日が入らないんだけど、そんなイメージな
ところです。

　春になると緑が茂って、夏になるとさらに多くなり、上から
こぼれ落ちる日の光はとてもやさしく、雨上がりもなかなかきれい。
秋にはそれが色づき、晩秋には葉が落ち金色のじゅうたんになる。
そして冬には雪で銀世界になる・・・・
そんなステキなトンネルを毎日通っていました。

　最近でも時々、この「木トンネル」恋しくなるときがあって、
用もないのに通ってみたりします。幼稚園の一番の思い出がこの
「木トンネル」。楽しかったこともいろいろあるけど、今でも
あのころと同じ気持ちになれる唯一の場所です。

（2003.08.25）