悪い子センター

 

もどる

子供の時、兄弟げんかしたとか、親の言うことを聞かなかったとか、
いろんな場面でしかられた。その時、我が家のお決まりのパターンは
「外に出すよ!!」だった。よその家では「食事抜き」とかいうハードな
ものもあったみたいだけど、それだけはなかった。

とりあえず、外に出されて、反省するまで家の中には入れない。
裸足で出されたりするわけなので、泣いてみたりする。
犬を飼っていたので、
犬に話しかけてみたりもする。
ベランダの窓の鍵がかかっていなかったときには、そこから入って
親の怒る気力を減退させたこともあった。

 

私には6歳と3歳の甥っ子がいる。
彼らは親に、
「悪い子センターに電話するよ!!」と言われると
ちょっといい子になる。ケータイや、家の電話の子機を取り出すと
効果テキメンで、とたんに反省するか、言い訳モード、または
涙モードに入る。

彼らの中で、「悪い子センター」とは、いったいどういうセンター
なのだろうか

すごい怖いおじさんとかいて、家には二度と戻れないぐらいの気持ちに
なるのだろうか。聞いてみたい気もするけれど、大人としては「悪い子
センター」の存在は確かなものだという印象をつけなくてはいけないから、
聞くこともできない。う〜ん、残念。

これから楽しみなのが「サンタさん」の存在と同様、何歳くらいまで
信じているんだろうかということで、これにびびって泣いているうちは、
かわいい子供だなぁと思ってしまう。

 

妹に聞いてみた。「外に出すよ!!っていう手は使わないの?」って。
返ってきた言葉は予想に反していた。「だって今の時代、育児放棄とか
思われちゃうじゃない?」って。

そんなもんなのかなぁと思い、同僚に聞いてみた。
「冬に窓から子供を投げ出したことあるよ」って。さすが柔道をやっている
だけあるなぁと感心する反面、富良野の冬は寒いときはマイナス
30度にも
なるからハンパじゃないよ。


(2003.08.25)