長寿の灸

 松尾芭蕉がお灸をしながら旅をした話は有名です。では、どのツボにお灸をしていたのでしょうか。それは、足の三里というツボです。このツボは、膝の下へ3寸、脛骨というすねの骨の外側にあります。ツボの取り方は、図1のよ



うに、人差し指と中指をつけ、人差し指と親指がL字になるように開きます。膝関節のところに俗にお皿と言われる膝蓋骨があります。その膝蓋骨の上にL字にした親指をあてて、人差し指が脛骨の縁に当たるようにしたときの中指の先のところが、足の三里のツボになります。このツボは、胃経という経絡に属しています。胃経というくらいですから、胃に関する疾患に効果のあるツボです。つまり、芭蕉は長旅をして、疲れれば胃の機能が弱るのを、足の三里にお灸をすることによって、予防していたのです。さらに、このツボに合谷というツボにもお灸しておくと更に効果が増します。足の三里と合谷は相乗効果をもたらす組合せなのです。合谷はテレビなどで放送していますので、ご存じの方も多いと思います。図2のように、左手の親指と人差し指を開き、右手の親指の第2



節をかけて、親指の先端の部位を押すとズーンとするところが合谷です。
この足の三里と合谷に毎日お灸をしていると胃腸の機能が高められ、消化吸収が良くなり、全身に栄養が行き渡り、長寿に繋がるのです。「灸百日」という言葉があり、お灸を100日間続けられれば、どんな病気も治ってしまうという意味です。











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