代替医療

 代替医療とは、一般の方には、なじみの少ない言葉だと思います。アメリカでは、alternative medicine(代替医学)またはalternative and complememtary medicine(代替・補完医学)という言葉が使われているようです。また、ヨーロッパではcomplememtary medicine(補完医学)という言葉が使われることが多いようです。通常の病院では実践されていない医学・医療のことです。
最近は、新聞、雑誌、テレビ、インターネット等をはじめとする高度情報化の情勢もあり、これら代替医療を求める患者が日本においても急増しています。
一方、他国においても同様な状況が見られ、代替医療が世界的に新しい医学の潮流となりつつあるようです。アメリカにおいては、1992年米国議会がNIH(米国国立衛生研究所)内において世界的な最先端医学研究施設の一つとしてOAM(代替医療事務局)を設置し、現在、OAMには年4千万ドルの資金が充てられています。OAM設立以来、この分野の科学的研究は急速に進み、ハーバード、コロンビア、スタンフォード大学など10カ所に、研究センターが設立され、現在、全米の医学校125校のうち40校(32%)で学生に対する講義も始まっているようです。
代替医療の範囲は広く、世界の伝統医学・民間療法はもちろん、保険適用外の新治療法をも含んでいます。人口比率からみますと現代西洋医学の恩恵に預かっている人達は以外と少なく、国連世界保健機構(WHO)は世界の健康管理業務の65~80%を”伝統的医療”と分類しているようです。これら伝統医療が西洋社会において用いられた場合は代替医療の範疇に含まれることになるのです。
代替医療とは具体的には、中国医学(鍼灸、指圧、気功、中薬療法)、インド医学、免疫療法(リンパ球療法など)、薬効食品・健康食品(抗酸化食品群、免疫賦活食品、各種予防・補助食品など)、ハーブ療法、アロマセラピー、ビタミン療法、食事療法、精神・心理療法、温泉療法、酸素療法、などが代替療法に包含されています。これらの中には、非科学的で西洋医学を実践する医師にとっては受け入れがたい内容のものもあるようですが、作用機構や有効性が科学的に証明されているものが急増しているようです。国立図書館医療目録データベース(MEDLINE)において”代替医療”の名での引用は、1966年以来、年12%の割合で増加し、在来医療の文献の増加率の約二倍ということです。
代替医療は、概して毒性が少なく、また患者に対して侵襲の少ない治療法であり、これまで諦めていた難病の患者さんにも朗報をもたらすものです。、薬品による副作用、環境汚染など今後21世紀の諸種の医学の問題点を解決し、かつ医療の質の向上に大いに貢献するものと期待されています。











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