昨日で全市町村の今年度の介護保険料の徴収料金が出そろった。 これを受けて今年も65歳以上の住民の大移動が始まるものと思われる。
2000年から始まった介護保険料の徴収だが、その徴収金額は、一律というわけではない。 大きく1号保険料と2号保険料とに分かれる。1号保険料は、65歳以上の人が払う保険料で、 2号保険料は、40歳から64歳の人が払う保険料である。 2号保険料は、国民健康保険や企業の健康保険組合などの医療保険団体ごとに加入者数に応じて決定される。 それに対して1号保険料は、各市町村が提供しているサービス内容やそのサービスを利用している人数に よって決定される。そのため、各市町村によって1号保険料は、まちまちとなり、 低いところでは、1000円/月ぐらいで、高いところでは6000円/月ぐらいと差が開いている。 そのため、少しでも保険料の安いところに住所変更することで負担額を減らす工夫を 多くの人々が取るようになった。 しかし、以前安かった市町村でも民族移動でサービスを利用する人数が増加してしまえば、 次回介護保険料の改定時には、増加する事になる。 また、逆に介護保険料が高かった市町村では、次回改定時には下がる事が多く、 毎回、シーソーゲームのような事態が続いている。 そのため、65歳以上の人々は、2つの市町村を行ったり来たりする行動パターンを 取るのが、恒例行時となってしまったのである。