先月、ついにN製薬から酸素供給能力向上(OSA)剤が市販販売を開始した。
以前から脳への酸素供給能力が、人間の記憶に大きく関わっていることが指摘されていた。
例えば、小学生の学習能力と運動能力が比例関係にあるという統計情報があるが、
これもまだ体が未熟な子供の場合、運動能力が高さに比例して酸素供給能力が高くなっているためで、
そのためスポーツ万能の子供程、成績も優秀であることが多いのである。
しかし、体が成熟して来る中学生以上になってくると運動能力と酸素供給能力の関係は希薄になり、
同じ程度の酸素供給能力であれば、努力しているガリ勉タイプの子供の方が成績優秀になる傾向が
強くなって来る。
それ以降の10代、20代では、それほど体力が低下することもないので、
酸素供給能力も変わらないので、より努力した方が優秀であるが、
30代を過ぎた頃から体力低下の傾向が現われ、酸素供給能力も低下して来る。
そのために記憶力の低下が起こるのである。
最近、この酸素供給能力を維持する薬がN製薬によって開発された。
通常、脳へ酸素を供給しているのは、血液中のヘモグロビンであるが、
このヘモグロビンの機能が低下して来ると、脳への酸素供給にも影響が現われる。
当然、脳の活動を支える酸素が供給が低下すれば、脳の能力が低下してしまう。
そこで、それを補助する人口的にヘモグロビンの機能を持った薬を使用することで
脳への酸素供給を維持し、脳の能力低下を阻止しようと言うものである。
この薬の優れている点は、人口ヘモグロビンを血液中に送り込むために
注射を使用せず、経口投入することができる点である。
だれもが手軽に酸素供給能力を維持することが出来るため、
脳以外の細胞の活性化にも役立つのではないかと期待されている。
今後の応用研究にも期待されている。