夢の技術展レポート


7/21(金)から8/6(日)まで東京ビッグサイトで行われた「21世紀夢の技術展」のレポートをお送りします。
会場は、それぞれテーマ別に、(1)環境保全、(2)情報/通信、(3)生命科学、(4)宇宙/海洋、(5)生活基盤の5つのゾーンに分けられていて、 一番大きいのは、(2)の情報/通信だった。

まずは、「環境保全」「生活基盤」のゾーンから見て行った。なぜか生活基盤ゾーンは、車メーカが多かった。
スズキ自動車は、環境や安全関係の紹介を行っていた。まぁ、普通の展示って感じかな。
トヨタは、未来の車を題材にしたミニシアターを展示していた。
YAMAHAのブースでは、竹を材料にしたフォークギターが展示されていた。 薄く切った竹を5層に張り合わせた板を使用したもの、音を聞いた感じでは遜色無し。 竹は、成長が速いので有望な材料となるそうだ。
いくつか都道府県も出展していたけど、いまいちって感じでさらりと見て回っただけ。

本田のブースでは、CMにも出ている人間型のロボット「P3」が出ていた。 実物が動いているのを見たのは初めて、すごく興奮した。 「P3」ってPrototype 3の略なんだね。 P3のような人間型のロボットの開発の歴史も紹介されていて、 最初の下半身だけのE0〜E6までのロボットの一部も展示されていた。 E6の階段の上り下りの様子を納めたビデオを見たけどすごく自然な感じ、感動だね。 これからは、どういうのを目標に開発して行くんだろうね。
フランスベッドでは、体型寸法から自分に合った枕の診断テストをしてくれて、 実際に合った枕で寝ることができた。 診断してもらったところ、高さは3cmがちょうどいいらしい。 しかし、体型寸法を計測する機械に継ってパソコンが、NEC PC-9821Ra40で画面がDOS画面だったのにはびっくり。

NHKのブースでは、年末から始まるBSデジタル放送についての展示が中心だった。 他にもTVML(TV Program Making Language)といったような研究段階の技術紹介もされていた。
こういうのに出展するのは珍しいのではないだろうか?運輸省や建設省、工業技術院などのブースがあった。 三次元で見られる地図や港湾関係の技術紹介がされていた。

ちょっと地味な展示だったけどおもしろかったのは、国立歴史民族博物館だった。 展示面積は、すごく狭いんだけど、歴史的絵画を映し出した画面上を指でタッチしたり、 ドラッグさせてズームさせたり、スクロールさせながら、いろいろ説明してくれた。 その説明が、技術者向けの説明ではなくて、歴史的説明(ここの馬に乗っているのが大将だとか、 この甲冑は、江戸時代の特徴があるとかね)だったのがよかった。 聞いていて、ふーんそうなんだと感心してしまった。

続いて、「生命科学」「宇宙海洋開発」ゾーンに進んだ。
また、文部省 宇宙科学研究所(ISAS)、国立天文台も展示を出展していた。 すばるとか野辺山天文台での活動などが紹介されていたけど、 結構専門的な内容の展示だったので、パネルを見ただけだと分かりにくい。 説明員の方もいたけど、もう少しわかりやすい展示内容だとよかったね。
科学技術庁航空宇宙技術研究所では、日本版のスペースシャトルHOPE−Xなどの展示がされていた。

宇宙開発事業団(NASDA)の展示もあって、国際宇宙ステーションの模型が上に展示されていたり、 日本が開発のモジュール部分の実物大の展示もあった。入ってみたけど、結構狭いんだね。 去年から太陽の黒点活動が11年ぶりの活発期に入っているけど、 その様子を観察した前データをMacで検索できるようにしてあった。 印刷もできるってなっていたけど、残念だけどプリンターの調子が悪くてできなかった。:-< 宇宙から見た地球の映像を大スクリーンで映しているのは、とても綺麗だった。 地球から太陽が昇って来るシーンは、いつみてもいいね。
京都大学再生医科学研究所では、再生医学をテーマに人工皮膚や人工骨が紹介されていた。 さらに将来は、人工臓器による臓器移植が行われるかもしれないね。
農林水産省所管試験研究機関では、クローン牛が展示されていた。 生ものの展示とは、さすがバイオテクノロジーって感じだ。こんな展示は始めて。 他にも、3倍体(性染色体が3つYYXある)のヤマメやDNAの話が紹介されていた。
万有製薬では、骨量チェックコーナーが大人気で、1時間以上の待ちになっていた。 とてもやってられないので、パスしたけど、ちょっとやってみたかったなぁ〜。

最後に情報通信ゾーンで、最大の面積を占めていた。
エプソンは、人の錯覚や光の特性を利用した「テクノアドベンチャー」を行っていた。 最後には、ちょっとしたミュージカル風のステージもあって、 子供は多いに楽しめる内容だったと思う。
松下電器は、デジタルテレビを使った架空番組による体験型の双方向デモを行っていた。 さらに、松下電器が提唱しているSDメモリのコンセプトモデルや、音楽用の機器のデモを行っていた。 メモリスティックにどこまで対抗できるかこれからが見所。
NECは、BIGLOBEをメインにロボットのR100を使った未来を舞台にしたステージを行っていた。 その他に360度を撮影できるように工夫したカメラを展示していて、覗いてみたら撮影された画像が、 ステージ上に映されていた。(恥ずかしい(*^_^*))
富士通も似たような感じで前面にNiftyを出した展示だった。

おまけ、今回、展示ではないんだけど、アサヒビールが、ビアコミニュケーションプラザというのを 行っていた。単なる出店って感じなんだけど、しっかりビールを宣伝しつつ、儲けてるって感じだった。 こんなのは初めてじゃないかな。