圏央道建設による環境破壊〜激減するホトケドジョウ


 このレポートは、絶滅危惧IB(EN)に指定されているホトケドジョウの貴重な生息地(平井川流域における)が、東京都の圏央道建設により破壊されるのに反対する目的で書かれたものである。
 平成12年3月に当会が実施した平井川流域全域調査によると、ホトケドジョウの生息が確認できたのは2ヶ所のみであった。平成11年同月の調査では、足下田川を筆頭に4ヶ所で元気に泳ぐ姿を確認できたが、今回の調査では、その足下田川も涌き水が干上がり1匹も生息を確認することができなかった。原因としては、(1)汚水の流れ込みにより水質汚染が進んだこと、(2)コンクリート工事及び森林伐採による保水能力の低下、などが考えられる。なお、これと時期を同じくして、足下田川から蛍も姿を消しつつある。
 今回の調査で生息を確認した2ヶ所のうち一ヶ所は、日の出町平井52付近の平井川の流れ込み細流、もう一ヶ所は、あきる野市菅生1476付近の鯉川に流れ込む細流である。このうち後者については、近々圏央道の建設工事が立ち入ることを確認した。既に近隣の家屋の立ち退きは完了しており、建設工事が着手されるのも時間の問題と考えられる。近所の住民に確認したところ、この付近は、同じく年々減少しつつある蛍が飛び交う場としても知られているとのことだ。


圏央道建設工事により予測される環境破壊防止のため当会として考えられる解決案は以下の3案である。

(1) 工事自体の中止。
(2) 工事自体の中止が不可能である場合、工事予定地区ではない近隣地区に人工的に別の細流を設け、現行の細流に生息する生物を移す。
(3) 同細流に生息する全生物を捕獲の上、生息可能な別の場所へ移す(この場合、安全な生息地を探さなければなりません)。

 住民の立ち退きが完了した後に環境保護を目的に東京都が工事を中止するとは考えられないが、同地域に生息するホトケドジョウの生息を守るため、当会としては、できる限りの手立てを尽くしたい。ホトケドジョウの繁殖に力を入れている井の頭自然文化園他環境保護団体への協力依頼、各種マスコミへのアクセス等、色々な手段を通してホトケドジョウ保護活動を実施していく所存である。当会の活動に興味をお持ちになった方、またはご協力くださる方は、下記事務所までご連絡下さい。

平井ホトケドジョウを守る会
高安稔行

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*ホトケドジョウは安定した緩やかな流速の涌き水に生息する小型のドジョウである。近年、生息地の破壊により減少し、環境庁のレッドデータブックに、絶滅危惧種1bとして掲載されている。平井川流域の生息地は最近、減少が著しく、絶滅の危機に直面している。
 足下田川には、昔から本種が生息していたが、今年は水質汚染により激減してしまった。

昔はあんなにいっぱい泳いでいたのに・・・。
将来、綺麗で元気に泳ぎ回れる「元の川に戻したい」と願っています。

 

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