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白内障手術 

手術中合併症 手術後合併症



更新日2010年7月30日     twitter@takasegannka

白内障手術を受けないリスク、白内障手術中リスク、白内障手術後リスク、リスクの克服・対処

 白内障手術を受けないリスク 白内障は、世界的には中途失明原因の第一位です。日本では緑内障、糖尿病が中途失明の首位をあらそっています。
日本の白内障手術は非常に安全になり、 多くの患者様が、日帰り手術で視力を回復しています。白内障手術を後に遅らせ、十分な視力回復を得られない患者様は、日常生活での視力があることのメリットを享受できていません。 
白内障症状あるかたや白内障のかたは、白内障手術施設 たかせ眼科平町クリニック  または 目黒区たかせ眼科(中根)にご相談下さい。
 
   
  白内障 手術中合併症  後嚢破損、チン小帯断裂などがまれに起こるが、現在の角膜小切開手術では、非常に頻度は少ない。
   創傷治癒不全は、術後早期に見られ、浅前房を伴い、サイデルテストが陽性であることから診断は容易である。放置すると晩期感染症の原因となる。
   
   角膜上皮障害は、手術中に使用した麻酔薬、あるいは術前に使用した消毒薬、手術後に認められる非ステロイド性消炎薬などの副作用のことがある。
原因薬剤の中止により自然治癒する。角膜保護にはヒアロン酸、ファイブロネクチンなどの点眼を行う。
   
 白内障 術後合併症  
 高眼圧症・緑内障  
   前房が消失して、瞳孔ブロックが起こり高眼圧になる。この合併症は現在の手術方法ではほとんど起こらない。
   術後慢性急性炎症は続発性の開放隅角および閉塞隅角緑内障の原因となる。
   高眼圧を起こさないための予防的手術が大切である。
緑内障眼、隅角閉塞症、高眼圧症、高度近視、ぶどう膜炎、糖尿病がある場合の白内障手術は原病の進行が起こるまで手術を躊躇すべきではなく、執刀医は手術のタイミングを患者に教える必要がある。
 嚢胞様黄斑浮腫  
   術後1〜3ヵ月の視力低下の原因の一つ。手術前にぶどう膜炎、糖尿病網膜症がある場合に起こりやすい。
手術後の非ステロイド点眼薬、ステロイド点眼薬で予防する。点眼薬使用は6ヶ月以上になることもある。
   
 眼内レンズ変位  
  落屑症候群、網膜色素変性、高度近視、過熟白内障などの白内障術後合併症として起ることがある。手術中後嚢破損ごにも可能性がある。
治療法は人工レンズの交換であるが、古い人工レンズは角膜創を相当大きく手術する必要があり、現在の白内障手術より手術時間も長くなる。
 後発白内障  
  白内障手術後、水晶体カプセルに生じる混濁。自覚的に視力低下、眩しさなどである。白内障手術後長期間に非ステロイド点眼(ニフラン、プロラノン、ブロナック、ジクロード)を使用することが発生抑制効果がある。
患者の希望があれば、早めにNd-YAGレーザーで後嚢切開を行う。術後に飛蚊症が起こる。
 白内障術後炎症  
患者様必読
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 細菌感染により発症する。急性眼内炎は特に注意を要する。MRSEを含む表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌、腸球菌などのグラム陽性菌。緑膿菌などのグラム陰性菌などが原因菌である。
慢性術後炎症はステロイド点眼の続行、再手術など。
 白内障手術リスク  
白内障手術危険因子

高眼圧症、
緑内障、
高度近視、
ぶどう膜炎、
網膜色素変性症、
糖尿病網膜症、
過熟白内
障、
 高眼圧症、緑内障、高度近視、ぶどう膜炎、網膜色素変性症、糖尿病網膜症、過熟白内障(白内障が進行しすぎるまで手術拒否している)、などの眼は白内障手術後に、手術合併症を起こす確率が普通の白内障に比べて わずかに 大きくなります。

合併症の起こる可能性は、日帰り白内障でも入院手術でも変わらないと思われる。

全身疾患が重い、地理的条件で通院困難、送り迎え可能な家族などがいない、患者の体が不自由で頻回の通院が困難、危険因子があるなどの場合は、手術を実施する前に執刀医と慎重な打ち合わせが必要。

術後、定期的に通院受診出来る環境が必要であり、通院するだけの患者や介護者の覚悟が必要です。

手術のタイミングを執刀医とよく話し合い、医師が勧めるタイミングで手術を受けるのがよい。
白内障が進みすぎて過熟白内障になると、術後合併症のリスクが大きくなる