2014年3月5日


緑内障について

東京都 目黒区 たかせ眼科 緑内障 専門外来  п@03-5729-0887

 眼科で診療する病気は@まぶたの病気、A涙に関係する病気、B結膜の病気、角膜の病気、強膜の病気、Cぶどう膜の病気、D網膜の病気、E白内障、F緑内障、G視神経・視路の病気、H眼球運動障害や眼振、I眼窩の病気、J小児の病気、斜視・弱視など、K全身の病気からくる眼病、L眼の外傷、M中毒性の眼の病気、M疲労、不定愁訴、心因性、詐病などの眼病などがある。
 
 緑内障とは、眼圧が上がり視神経が圧迫されるか、他の原因で ganglion cell die が起こり、緑内障視神経症(視神経の病気)が進行性(数時間から十数年)に起こり、視神経症がある程度進行すると視野障害が起こり、放置しておくと失明する眼病です。眼圧を下げる治療で、緑内障視神経症進行は停止するか改善します。

日本人に多い正常眼圧緑内障は、21mmHg以上には眼圧が高くならないのに、視神経症がゆるやかに進行し、自覚症状なしに強い視神経症になり視野が大きく欠損したときに初めて緑内障に気がつくのです。正常眼圧緑内障の進行も眼圧依存的な部分が多いのです。
眼圧が上がる原因は、緑内障独自の原発性緑内障と、全身病や眼の緑内障以外の病気が原因の続発緑内障があります。

隅角の発育異常が原因の緑内障もあり、小児や比較的若年者に発症します。
 
 眼圧が上がる原因
 眼圧は、房水産生と房水流出とのバランスで眼の中の圧力を10〜21mmHgに保っています。この房水産生と流出のバランスを調整することが治療に通じます。個人により 緑内障視神経症の進行しない眼圧は異なります。緑内障視神経症が進行しない眼圧を、健常眼圧と言います。
緑内障の治療計画を立てる上で、眼圧上昇メカニズムや原因の病気によって緑内障分類をすると役に立つ。
 
 緑内障の予防や治療は、緑内障視神経症と視野障害を発見する所から始まります。緑内障になっていない場合は視神経症の進行があるか、視神経症の程度が強いかで緑内障に進行するのを予防する治療を行います。視神経症がなくとも隅角閉塞症では急性緑内障発作を予防するためレーザー虹彩切開術を行います。病気の発見には症状が出てクリニックを受診する所から始まるのが普通ですが、緑内障の前駆きには症状がありません。健康診断やコンタクト診療でで発見され治療する人もいます。

緑内障の症状は、短期間に緑内障に進行する場合には、眼の痛み、眉毛部の痛み、頭痛、霧視や虹視や視力低下、結膜充血で白眼が赤くなったことを他人から指摘されたり自分で鏡できずくことで、眼圧が急に上昇した自覚症状です。
日本人に多い正常眼圧緑内障では無症状のまま時間が過ぎて、視野狭窄や視力低下、失明になるまできずかない場合も多いのです。
したがって、緑内障になりやすい危険因子を持っている人は緑内障検診を受けて自己防衛をするのがよいのです。
 
 緑内障の治療を行うには、緑内障を眼圧が上がる原因や眼圧上昇程度を検査して、さらに現在緑内障の進行度(病期)を検査します。緑内障になる予測が強い場合には予防的治療を行います。
緑内障の治療は点眼薬で行うのが普通ですが、眼圧調整困難な緑内障は、内服薬や点滴も行います。
さらに薬物療法では不十分な場合はレーザー手術を行います。さらに、視野障害が強く眼圧調整が視野障害を停止できないときは、緑内障手術を行います。
 
 緑内障治療予後は眼圧が健常眼圧に保たれていれば、現在の視力・視野は生涯保てます。治療は生涯続きます。
緑内障になった時の生活は現在と変える必要はありません。禁煙して成人病・メタボに注意して、適度にアルコール・運動なども行い生活をエンジョイするのがよいです。
閉塞隅角症や閉塞隅角緑内障の患者さんは最初にレーザー虹彩切開術白内障手術を受けておけば急性緑内障発作のリスクは軽減し、快適に生活できます。予防的レーザー虹彩切開術を行わない患者は急性緑内障発作のリスクにさらされていることになり、担当医に生活上の注意を良くうかがって、危険な症状が出たら救急処置を受けられるような環境に居られることを助言いたします。