緑内障は早期診断が失明を防ぐ。緑内障の管理には散瞳眼底検査、眼圧検査、視野検査(動的、静的)、隅角検査を定期的に受け、現在の眼圧コントロールが適切かをチェックする。
三次元眼底画像解析が有効。   たかせ眼科診療情報



緑内障の診断 緑内障眼底三次元画像解析・視野解析

原発開放隅角緑内障、正常眼圧緑内障


両眼性、進行は遅い、進行するについて進行速度は速くなる。無治療で放置、視機能障害進行、失明の経過多し。
眼圧が高くとも、視神経関連異常所見と視野異常が無い場合には高眼圧症である。
症状は、無いことが多い。あっても眼精疲労など不定愁訴。
進行すれば、「ころぶ」「頭をぶつける」「運転しにくくなった」 などを自覚する。

診断:視神経乳頭関連の異常所見。視野異常。鑑別疾患で視野異常をきたす疾患を排除。

原発閉塞隅角緑内障


原発隅角閉塞症により、眼圧が上昇しても視神経関連異常所見無く、臨床に普通用いられている視野計測で正常範囲内では原発閉塞緑内障とは言わない。
しかし、適切な治療時期をあやまると、慢性緑内障あるいは急性緑内障に移行します。患者様は情報収集して自己防衛する必要がある。

瞳孔ブロックによる原発閉塞隅角症の急性緑内障発作の経過。
58才 女性。
1月5日、2時ごろから右目の側に痛みが起こった。痛みは三叉神経の走行に沿って歯痛、眼痛、眼窩周辺の痛み、頭痛であり、吐き気、嘔吐があった。5時ごろ激痛がきた。視力は右目は霧のなかにいるように霞みみ、光の周りに虹のような光輪視があったという。
来院時(9:30am) 眼圧、Tod=47mmHg,Tos=17mmHg, 矯正視力右0.3 通常は1.2あったと言う。右角膜周辺に毛様充血、軽い角膜浮腫、浅前房、隅角鏡検査 閉塞.

視野・散瞳眼底検査は実施せずに治療に移った。

マニトール点滴、0.5%サンピロ10分ごと4回点眼、チモプトール0.5%2回点眼、2時間治療後 角膜透明化 
13:00pmTod=19、Tos=14mmHg
14:00pmアイオピジン点眼1時間後,アルゴン・レーザー+Nd-YAGレーザー併用にて右眼のみ虹彩切開。
ダイアモックスとアスパラーKの内服を朝夕食後、リンデロンーA 起きている間3時間おきに右眼に点眼。

続発性閉塞隅角緑内障

新生血管緑内障
糖尿病網膜症、網膜中心静脈閉塞症、などが代表的なもの。
眼圧所見、隅所見、眼底所見、原因となる病気から診断する。
続発閉塞症で眼圧コントロール困難な場合、すぐに重篤な緑内障に移行する。視野・視力正常でも眼圧下降治療を強力に進めなくてはならない。一時の診断の遅れが取り返しつかないことになる。

たかせ眼科

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