再処理とめよう!
ナガスクジラ・プロジェクト


主催:再処理とめよう!全国ネットワーク

問い合わせ先eメール:zenkokunet2002@hotmail.com


再処理とめよう!全国ネットワークから  
 各漁協などへの協力のお願い文

関係者の皆様へ   海流調査ご協力のお願い(至急)
    ―再処理工場の死の灰は、海流に乗ってどこまでゆくのか?―

 突然お便り申し上げます。私どもは、青森県六ヶ所村の再処理工場操業による近海の放射能汚染を危惧し、再処理の中止を願う市民グループです。
 六ヶ所再処理工場が操業開始すれば、毎年毎年、通常原発の何千倍、何万倍の放射能が空と海に撒き散らされるといわれています。私たちは、海産物の安全性や子ども達の健康に大きな不安を抱いております。狂牛病問題では国のずさんな政策のために農業や食肉関連産業の皆さんが膨大な被害を受けました。再処理操業は、国の無謀な原子力政策のツケを国民が子々孫々にわたって払わされる形で、さらに深刻な、半永久的に続く海産物汚染と悲劇をまねく事になるのではないかと思うのです。
 再処理の本格操業は2005年に、ウランを使っての通水試験は来年夏に迫っています。ウラン試験開始となれば、万一事故の際には放射能が海に放出される事態となります。また、事故の際の汚染除去作業は被曝覚悟で人間がやらされることになるでしょう。東海村臨界事故の時も多数の作業員が大量被曝して臨界を止めたのは記憶に新しいところです。たった0.1グラムのウランであれだけの被害だったのです。再処理工場の事故となれば被害の大きさは比ぶべくもないでしょう。漁場に拡散してしまった放射能をタオルやバケツで取り除けるでしょうか?
再処理の危険性・無用性についてはリーフレットも同封しますので何卒ご精読下さいませ。

 再処理工場の死の灰は、海流に乗ってどこまでゆくのか?―-私たちは非力な市民グループですが、専門家・研究者の協力を得て、此の度海流調査を自分達でやってみる事にしました。裏面の見本のような耐水性のはがきに錘をつけて、六ヶ所村沖の再処理工場放出口付近から8月3日に流します。(なお、このはがきは自然に帰りにくい素材で環境に悪影響も心配という議論も仲間内にはあったのですが、なるべく多数の方々に回収していただけるよう、あえて使用する事にしました。どうかご容赦下さい。)
厚かましいお願いではありますが、各地元の漁協組合員の皆様に、この海流調査の主旨をお知らせ頂き、ご協力を頂きたいのです。(このお手紙は、青森・岩手・宮城・福島の各県下約250の漁協に送らせて頂いております。)このはがきを魚網や砂浜で見つけたら、 見つけた場所をご記入の上で私たちの元へ送り返して下さるよう、お願いいたします。
日程に余裕の無い仕儀で恐縮ですが、お一人でも多くの組合員の皆様や地元の皆様にお声をかけていただければ助かります。
 調査結果は、まとまり次第、核燃サイクル阻止一万人原告団のホームページに発表する予定です。是非ご高覧下さい。

2002年7月25日           主催: 再処理とめよう!全国ネットワーク
再処理とめよう!全国ネットワークとしては上記の文面のお願い文を

 ・青森県内漁協  59ヶ所
 ・岩手県内    81ヶ所
 ・宮城県内    54ヶ所
 ・福島県内    45ヶ所
      合計、239ヶ所
   加えて、同じ地域の漁業試験所等へ11通   計250通を発送し
 また、全国紙地方版、地元紙に2度、事前記事を掲載し、広く協力を呼びかけています


調査ハガキ回収状況
放流月日
2002年8月26日
調査ハガキ回収枚数
10/25現在 計89枚


調 査 ハ ガ キ 回 収 状 況
配達月日 通し番号 拾った場所 拾った月日 枚数 拾ったときの状態
8/29 1〜6 青森県六ヶ所村
泊・馬門川下流
8月28日 6 海岸に打ち上げられていた
7〜12 青森県六ヶ所村
石川2キロ沖合い
8月27日 6 漂流していた
13 青森県六ヶ所村
出戸浜
1
8/31 14 青森県六ヶ所村
8月29日 1 海岸に打ち上げられていた
15 8月28日 1
16 1
17 1
9/3 18〜19 青森県六ヶ所村
9月1日 2
20 8月30日 1
21 1
22 1
9/12 23 青森県六ヶ所村
尾駮
9月10日 1 海・ドキリ
24〜27 宮城県気仙沼市
大島
9月9日 4 定置網にかかった
9/14 28 岩手県普代村 9月11日 1 黒崎漁場定置にて回収
29 宮城県歌津町 9月13日 1 漂流していた
30 宮城県気仙沼市 9月9日 1 網にかかった
31 青森県六ヶ所村
9月1日 1 海岸に打ち上げられていた

配達月日 通し番号 拾った場所 拾った月日 枚数 拾ったときの状態
9/20 32 茨城県波崎町 9月18日 1 海岸に打ち上げられていた
33 1
34 青森県六ヶ所村
出戸
8月30日 1
35 1 漂流していた
36〜39 9月5日 4 網にかかった
40〜53 無記入 
消印は六ヶ所村泊
無記入 14 無記入
10/3 54 茨城県鹿嶋市 9月30日 1 海岸に打ち上げられていた
55 9月28日 1
56〜57 9月30日 2
58 青森県三沢市 9月18日 1
59 茨城県波崎町 9月25日 1
60 茨城県ひたちなか市 9月27日 1
61 千葉県千倉市 9月29日 1

配達月日 通し番号 拾った場所 拾った月日 枚数 拾ったときの状態
9/27 62 茨城県波崎町 無記入 1 海岸に打ち上げられていた
63 茨城県鹿嶋市 9月24日 1
64 茨城県鹿嶋市 9月23日 1
65 青森県三沢市 9月24日 1
66 宮城県気仙沼市
大島
9月23日 1
67 千葉県銚子市 9月23日 1
68 茨城県大洋村
台濁沢
9月21日 1
69 青森県六ヶ所村
石川
8月28日 1
10/9 70 青森県東通村 10月5日 1
71 茨城県波崎町 9月26日 1 漂流していた
72 10月4日 1 海岸に打ち上げられていた
73 青森県八戸市 9月13日 1 網にかかった
10/12 74 茨城県波崎町 10月5日 1 10月4日
75 千葉県銚子市 10月8日 1 網にかかった
10/15 76 茨城県波崎町 9月23日 1 海岸に打ち上げられていた
77 1
78 宮城県歌津町 10月4日 1
10/18 79 茨城県鹿嶋市 10月15日 1
80 宮城県仙台市沖合 1 網にかかった
81 北緯37度41分13秒
東経141度6分46秒
10月14日 1
10/19 82 茨城県波崎海岸 9月21日 1 海岸に打ち上げられていた
83 茨城県波崎 10月14日 1 海岸波打
10/23 84 茨城県鹿島郡神栖町 10月4日 1 海岸に打ち上げられていた
85 茨城県波崎町 10月5日 1 砂浜に打ち上げられていた
86 茨城県鹿島郡神栖町
日川浜
10月18日 1 海岸に打ち上げられていた
10/25 87 茨城県鉾田町
大竹海岸
10月22日 1
88 北海道苫小牧市
勇払
10月23日 1
89 岩手県山田町 10月24日 1 網にかかった 定置網

配達月日 通し番号 拾った場所 拾った月日 枚数 拾ったときの状態
11/1 90〜98 青森県六ヶ所村
石川
8月24日? 9 記入なし
99〜102 青森県六ヶ所村
8月25日? 4
103 宮城県
北緯38度02分00秒
東経141度22分00秒
10月11日 1 網にかかった(底引き)
11/2 104 青森県六ヶ所村
出戸海岸
10月25日 1 漂流していた
網にかかった
両方に丸印
11/3 105 福島県広野町 10月30日 1 網にかかった
106 茨城県波崎町
須田
10月25日 1
107 10月25日 1
砂浜に打ち上げられた
浮遊ゴミと一緒にあった
11/12 108 茨城県鹿島市 10月11日 1 海岸に打ち上げられていた
11/13 109〜110 青森県三沢市 10月24日 2
11/16 111 茨城県神栖町 10月25日 1


再処理とめよう!
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主催:再処理とめよう!全国ネットワーク

問い合わせ先eメール:zenkokunet2002@hotmail.com

海流調査について
報道各位 様
2002年10月17日
再処理とめよう!全国ネットワーク
連絡先 zenkokunet2002@hotmail.com
私たちは、再処理工場の操業によって起きる目に見えない放射能の広がりを、事前に目に見える形で再現し、取り返しのつかない放射能汚染を食い止めようと、再処理の廃液放出口付近から1万枚のハガキを流す海流調査を行いました。
 今回の調査は再処理工場を止めるために行った、まったくやむをえない方法でしたが、環境汚染の一因にもなったことは明らかであり、深くお詫び申し上げます。今後とも各地の市民グループや沿岸自治体にも回収への協力をお願いしていき、1枚でも多くのハガキを回収するように努めます。
 ハガキの回収にご協力いただいたたくさんの方々には厚くお礼を申し上げます。
 この調査の結果、次のことが明らかになりました。私たちはこの事実を多くの人に伝えて、再処理工場を止めるために全力を尽くしていきたいと思います。

1.海流調査の結果
 はがきの到着状況を概観すると、
◇ 放流直後は、出戸浜、石川沖、馬門側付近を通って泊に向かっている。この付近では9月5日までに30枚が見つかっている。これは全体73枚の41%を占めているが、恐らく固まって岸寄りに動いたためであろう。この後10月5日に東通で1枚見つかっているが、これは恐らくもっと前に海岸に上がっていたものであろう(相当傷んでいたということからも)。基本的には、はがきは9月の前半まえにこの一帯を通り過ぎていったと見ることができるのではないだろうか。
◇ その次は、9月9日にいきなり気仙沼で4枚が網にかかっている。この様子から、ちょうど9月9日に流れ着いたと見ることができよう。津軽暖流に乗ってから南下したとすれば、平均およそ1ノット弱のスピードで流れたことになるが、これは観測データと整合している。このようにして流れたはがきが多数ある。9月13日の八戸は少し微妙だが、その南の譜代、歌津、気仙沼、ひたちなか、鹿島、大洋村、犬吠埼付近の波崎や銚子、さらには房総半島先端の千倉にまで到っている。ほとんど東京湾まで流れたことになる。
◇ これらとは様子の異なるものがわずかだが存在している。9月10日の尾駮(海で)、9月18日と24日の三沢である。これらは日付と位置から推察すると、津軽暖流の吹き出しに乗った後に、さらに渦を巻くようにして海岸寄りに来たものではないだろうか(9月13日の八戸もこの部類かもしれない)。

★ これまでに回収された数は1%に満たないが、これは前記のように大多数が北方面に向かい、津軽暖流に乗って沖合にでてから、つまり海岸線から遠ざかった状態で南下したためだと思われる。しかしそれでも随分南の茨城県や千葉県で海岸に寄ったのは、親潮前線によって海岸線に押しやられた結果ではないだろうか。他の季節なら、北に向かわずに海岸寄りに南下したと予想されるので、回収率も高かったと思われるが、そのころは西よりの風が強いときになり、別の困難が生じたであろう。

2.今回の実験の意義
 第1の意義は、放射能が放出後まっすぐに泊方面に大挙して押しかけることが如実に示されたことである。これはもちろんこの季節の特徴ではあるが、この事実がこれほど明確に示されたのは予想外であった。なぜこのことに意義があるかと言えば、日本原燃の設置許可申請書では、この海域の海流をすべて平均してしまって、泊方面に余り放射能が流れないようにしているからである。そして被ばく線量の計算では、海藻類は泊漁港で採れたものを食べることになっているために、申請書の被ばく線量は不当に低く抑えられていた。ところが、我々の海流を平均化しない計算では、泊の放射能濃度は申請書の濃度の6倍近くになり、それに応じて被ばく線量も高まる。今回の実験は、申請書の恣意的な操作に対する反論を、まさに目に見える形で明示したのである。
 第2に、我々は放射能が三陸海岸に流れその付近を汚染すると予想していた。今回の実験が示したのは、三陸海岸どころか、ほとんど東京湾付近まで放射能が流れるということである。特に宮城県、茨城県、千葉県に多くが到着する。 今回の事実をこれら沿岸の人たちに一刻も早く知らせる必要がある。
 第3に、申請書では放射能はすべて海岸線で完全反射され、海岸に蓄積しないことになっている。「周辺には海水浴場がなく、漁業活動に伴う海浜利用もない」と書いて、海岸の汚染をいっさい問題にしていない。ところが、はがきはまさに海岸に打ち寄せられたからこそ見つかったのである。ラアーグで小児白血病が多発しているという悲劇が、やはり下北などでも起こりうることを、今回の実験は如実に示したのである。

                                  以上


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