【代替バスの新設】



京都市電を代表する系統、1号系統の代替バスがこの市バス201号系統です。市電1号系統の経路を全く変更せずに現在も運行されています。京都市の中心部を循環している系統だけに利用客も市電時代同様多く、市民に親しまれている系統です。今後も廃止されることなく運行されるのではないかと思います。





202号系統は市電20号系統の代替バスとして新設されました。しかし、全く同じ経路を運行したわけではなく、同じ日に新設された220号系統と経路を分割するかたちで新設されました。後に202甲号・乙号系統と循環系統になります。





205号系統は市電5号系統の代替バスとして新設されましたが、市電5号系統の千本北大路〜四条大宮間の代替としての新設でした。市電烏丸線廃止後、四条大宮〜四条烏丸〜烏丸車庫前間を延長され、循環系統(みぶ〜烏丸車庫〜みぶ)に変更されます。市電5号系統はこの時廃止されず、市電11号系統と統合というかたちで千本北大路〜白梅町〜烏丸今出川〜京都駅前間を延長(後に、西大路四条に終点を変更)、市電河原町線廃止まで運行を続けます。現在の205号系統は市電河原町線廃止前の市電5号系統と同じ経路を運行しています。この時の205号系統とは随分経路が違いますが、市電5号系統をもとに設定されている点では同じです。





207号系統は市電7号系統の代替バスとして新設されました。経路も市電7号系統と同じ経路で、現在もその経路は変更されていません。また、観光客や学生を中心に利用客も多く、201号系統同様今も市民に親しまれている系統です。今後も経路を変更されることなく運行を続けると思います。





市電北野線10号系統の代替系統だった市電10号系統の代替バスとして新設されたのが210号系統です。新設当時は市電10号系統と同じ経路を運行されていましたが、後に千本北大路〜北野白梅町間を千本北大路〜玄琢間に変更され運行されることになります。地下鉄烏丸線開業後は系統番号を6号系統に変更、今もこの経路とほぼ同じ経路を運行しています。新設当時はあまり利用客が多かったとは思えませんでしたが、玄琢まで延長された後は、学生等の利用が増え、利用客も増えたと思います。





217号系統は市電17号系統の代替バスとして新設されましたが、その経路は随分市電の経路とは違っており、市電の代替バスというよりも市バス207号系統の一部経路延長といった方がいいくらいの経路で新設されました。なぜこの経路が設定されたのか解りませんが、恐らく利用客の多い九条大宮〜四条大宮〜祇園間を集中的に運行させるためだと思います。また、東山二条までの延長は祇園での折り返しが出来ないことからだと思います。





217甲号系統は217号系統よりも市電17号系統に近いかたちで代替バスとして新設されました。しかし、利用客の面では217甲号系統より217号系統の方が多かったように思います。後に218号系統に系統番号を変更されます(経路変更は直ぐにありませんでしたが、後に東土川まで延長)。





220号系統は市電20号系統の代替バスとして新設されましたが、千本今出川〜北野白梅町間は市バス202号系統が代替運行するため、千本通を経由し衣笠まで運行していました。しかし、後に202号系統と同じ北野白梅町を経由し衣笠まで運行されるようになります。





市バスの系統ラストナンバー221号系統(昭和47年現在)は、市電21号系統の代替バスとして新設されました。経路は非常にシンプルなもので、九条車庫と烏丸車庫を千本通経由で結ぶものでした。比較的利用客は多かったようですが、利用客は四条大宮を中心に四条大宮〜九条大宮間、四条大宮〜千本北大路間といった利用が多く、九条大宮〜千本北大路間といった利用はあまり多くなかったようです。四条大宮で客が殆ど降りて、また乗るといった風景がよく見られたものです。しかし、この経路を運行する系統は多く、地下鉄烏丸線開業に伴う市バス系統再編成で姿を消すことになります。個人的にこの系統は経路として好きな系統でもあり、高校生時代よく利用したものです。

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