屋久島一人旅日記3月8日

屋久島一人旅日記3月8日






3月8日
今日は6時に起き、はりきって縄文杉へと向かう。
ハンドルさばきもどこか軽快である。
車で走っていると道路にヤクシカ登場!写真に収めようとしたが、すぐに森の中へ消えていってしまった。
登山道入り口について朝食をとる。食べ終えたあと早速出発。しかしここで一つ大変なことに気が付いた。カッパを持っていない!!
雨が降ったらどうしよう。しかしここまで来て引き返すわけにいかない。出発だ。
歩き出して1分、いきなり最大の敵登場。
吊り橋なのだが手すりもなければロープもない・・・。高所恐怖症の人間には酷だ。突風でも吹けばころりと落ちてしまう。
「縄文杉は諦めようかなぁ・・・」そんなささやきまで聞こえてくる。しかし先ほどもそうだったがここまで来て引き返すわけにはいかないのだ。
意を決して右足から一歩前へ踏み出す。まさに死ぬ思いとはよくいったものだ。
「怖くない怖くない」と自分に言い聞かせるがそんなモノは焼け石に水だ。怖いものは怖いのだ。この感情がどうなるものでもない。
「いい景色だ。ほら見渡してごらん・・・」などと言い聞かせ立ち止まってみるものの、足はがたがた震えるわ風は吹いてくるわですぐに歩き出す。やっとの事で向こう岸へ到着。あの時の安堵感といったら何者にも変えがたい。
それからトロッコの線路を歩く。
登山道ではないから体力的には問題ないのだが、それが結構歩きにくい。枕木の上を歩くのだがたまにつまづいてしまう。しかし「スタンド・バイ・ミー」の様でなかなか楽しい。早速MD再生で「スタンド・バイ・ミー」をかける。
これがなかなか良いムードを作ってくれて自然と力が湧いてくる。
2時間ほど歩くとトロッコ道が終わる。
「やっと登山道か・・・ここからが本当の自然だな。楽しみだ」などと思ったが、それは愚かだった。
つらいつらい。これまでのトロッコ道はほぼ平らだったがここからは相当勾配がきつい。
次第に息づかいも荒くなる。ハッキリ言ってなめてた。こんなに辛いとは思いもしなかった。
やっとの事でウィルソン株到着。早速中に入る。
これがまた広い!湧き水も出ていてその水を飲む。うまい!のどが渇いている分とてもうまい!!
ウィルソン株の裏に回るともののけ姫の舞台になったのがうなずけるような景観がみられる。
体力も戻ったところで縄文杉へ向けて出発。
ここからがまた長い。1時間30分ほど歩いただろうか、やっとの事で縄文杉到着。
来たかいがあった。でかい!でかい!!でかい!!!
ただ一つだけ不満がある。さすがの縄文杉も弱っているらしく杉から10m程離れた所からしか見ることが出来ない。
これでは100%の壮大さを感じたとは言えない。
さて時間もちょうど昼時だし昼食をとる。
が!!しばらく動かないと寒い!膝の震えが止まらない。やっとの事で食べ終えゆっくり観賞しようと思ったが寒くて寒くてしょうがない。汗が冷え切っているのだ。
寒くなければあと30分ほどいたかったのだが、結局40分ほどで帰ることにした。
帰ろうとバッグを背負って歩き出したところヤックル・・・もといヤクシカが目の前に現れた。ここぞとばかりに激写!あまり人に恐怖心を持っていないらしく逃げようとしない。
そのうちどこかえ消えていってしまった。
その後帰る途中にヤクシカや猿に出会う。
自然を満喫して帰っていると、次第に風が強くなってきた。
風が強いということは・・・そう!あの橋が渡れなくなる!!(あくまでメンタル面でね)
不安的中!!まんまと橋の上は「谷から吹く風様に攻撃されておる」行きの倍怖い!その時に誓った「もう二度とこのルートは通らない!!時間がかかっても他のルートから登る!!」
なんとか落ちずに帰還した
帰り道には毛づくろいした猿たちにも会えたし充実した一日だった。
その日は宿に帰りすぐに寝た。







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