戦艦「初瀬」



明治34年1月18日、イギリス・アームストロング社で竣工。排水量15,000トン、全長131.9メートル、幅23.4メートル、出力14,500馬力、速力18ノット、主砲30センチ砲4門(連装2基)、発射管4門。戦艦「敷島」とほぼ同じ仕様であった。ただし、「敷島」が明治33年1月竣工であったのに対し、本艦はアームストロング社のストライキと工場火災により予定より7ヶ月遅れとなった。
日露両国の緊張が高まる中、本艦の受け取りに関し「儀装は航海に耐えうる最小限として、至急受領し日本に回航せよ」との指示が出たほどである。
日露戦争では、第1戦隊に属し旅順砲撃などに加わったが、明治37年5月15日旅順港外で触雷し沈没し、我が国戦艦喪失の第一号となった。