戦艦「日向」


「伊勢」型2番艦として大正7年4月30日三菱長崎造船所で竣工。要目は主機がパーソンズ式タービンである以外は「伊勢」と同様である。着工は「伊勢」と同時期であったが、造船所のストや、伊勢の使用実績による改正を盛り込んだため竣工が4カ月ほど遅れた。
「日向」は竣工と同時に第一戦隊に編入された。この当時「扶桑」「山城」「伊勢」「日向」の超弩級戦艦4隻で構成された第一戦隊は、36センチ砲48門の砲戦力を誇り世界最強と言える戦力を備えていた。
 主缶は「伊勢」と同じロ号艦本式混焼缶24基で、出力45,000馬力、速力23ノットを発揮した。前後2本の煙突が直立し、第一煙突がすこし高くなっていた。艦尾にはスタン・ウォークをそなえたが、本艦は艦外式スタン・ウォークをそなえた最後の戦艦であった。
 「伊勢」型戦艦は大正時代に入り度々改装が行われた。「日向」は大正8年、第3砲塔右砲の爆発事故があり、この復旧工事をかねて大正10年、第一回の改装が行われた。艦橋の改造、魚雷指揮所の新設、探照燈甲板の増設、主砲の仰角の引き上げなどが実施された。その後も砲塔天蓋装甲の強化、艦橋の鐘楼化、一三式見張り方位盤の設置、副砲方位盤照準装置の設置、第一煙突の排煙逆流防止フードの設置などが実施された。

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