2004/2/14〜15
「福島県只見町・雪中キャンプ」
祝!初体験である。
何がと言うと「雪中キャンプ」。
雪国育ちのオイラなら何時でもできる事なのだが、
冬の寒さを知っているだけに今まで考えもしなかった。
ネット仲間のまれさんが去年企画したのだが断念。
今年こそと御誘いを受け勿論OK。
当日が楽しみである。
冬の2月というと我が町も雪祭りがあり、
準備やら何やらで毎日午前様。
前日だけは早く帰宅してたっぷりと睡眠を取る。
・・・・。
そして寝坊。
出発予定時間に目覚めてあわてて荷造り。
荷物をネットでくくって準備OK。
暖機を済ませた愛車にまたがる・・・。
いや、違う。
またがってはいけない。
今回は当然四輪での移動である。
隣町より高速道路に乗り目指すは会津坂下。
遅れて出た割には予定より2時間近くも早く到着。
坂下市街にて食材買出しをして時間調整。
そして、まれさんと合流。
ここで目的地を相談。
坂下での積雪量が思いのほか少ないので
一番山奥の只見町に決定する。
せっかくの雪中キャンプである。
どうせなら雪は多い方がいい。
黙々と走ること1時間程。
R252の冬季閉鎖地点の田子倉ダム目前まで来た。
走れば走るほど自分の家に近づいているのに遠くなる。
家まで約70km地点なのに走行距離が300kmを越えている。
妙な感覚。
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南 真っ白く雪をまとった田子倉ダム。 |
北 只見ダムとその山の向こうには只見市街がある。 |
今夜の舞台。
田子倉ダムと只見ダムの中間に位置する駐車場。
勿論、除雪していないホワイト・ステージである。
素晴しい晴天。
気温も10度と予想に反して暖かい。
足場を踏み固めるだけでも汗が出てくる。
心地良い汗だ。
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まずは一度目の乾杯。 とても御機嫌のまれさん。 |
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オイラの荷物。 子供のソリにかけられたネットに ツアラーの魂を感じる。(?) |
まれさんのテント。 手前のテーブルは既に宴会モード。 |
まだ日も高いうちから既に宴会モードへ。
話が盛り上がる。
日も傾きかけ気温も少し下がった頃に調理開始。
暖かいツマミに冷えきったビール。
美味い。
これは贅沢である。
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まれさんのキムチ鍋。 冷え切った体が蘇る=酒がウマイ。 |
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オイラは天ぷら。 最近の粉は素人でも綺麗にあがる。 |
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獅子唐とフキノトウ。 他にもたらの芽、舞茸等等。 |
気が付けばだいぶ辺りも暗くなってきた。
気温も下がる。
だが二人は気にせずに語り合う。
完全に日も落ち辺りは真っ暗。
遠くに町の明かりがぼんやりと見える。
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真っ暗で物音一つしない。 そして寒い。 だがその位は覚悟してきたからかえって楽しい。 |
暫く経つと雨が降ってきた。
雨かぁ・・・。
雪が降るのは予想してたが雨とはツライ。
雪なら風情もあろうものだが。
段々強くなる雨にしかたなく宴会場を撤収。
冬季閉鎖中のトイレの軒先へと場所を移す。
ちょっとクールダウン。
気を取り直してまた飲み始める。
これはこれで楽しい。
ちょっとしたトラブルの一つも無ければ盛り上がらないってものだ。
一通りの酒とツマミが無くなりかけた頃にはだいぶ気温が下がっていた。
しかも風が強い。
寒さのせいかこれ以上酒を飲んでも酔わない様な気がした。
宴会場を片付けテントへと向かう。
凄い風だ。
テント、飛ばされそう・・・。
っていうか、オイラのテント、風でぺしゃんこに傾いてる。
どうしようか??
悩んでいると物凄い突風が!!
「ああぁっ!!」
まるで木の葉の様に闇の中へと舞って行った
まれさんのテント。
・・・・。
追いかけて行ったまま帰って来ないまれさん。
ああぁ、どうしようか。
こんなトラブルならいらない・・・。
待っていてもしょうがない。
オイラもテントを抱えて車へ向かう。
まれさん発見。
今夜のお宿は車の中ですな。
なんとか落ち着いたところで車の中で寝袋へ。
時折目覚めるが凄い風で車も揺れる。
無理してテントの中で寝てたらと思うとゾッとする。
翌15日
目覚めるとまれさんが朝ご飯を作っていた。
ちょいと辛目のカレーで体が目覚める。
食事を終え、片付けを済ませ出発する。
今日の楽しみは温泉だ。
昨夜、冷えた体を暖めるのだ。
まずは金山町の湯倉温泉。
去年、旅館の湯にははいったが今回は公共浴場。
旅館脇の林の中にポツンと建つ小屋。
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杉林の中に建つ小屋。 近くまで近づかないとわからない。 中は以外と新しく綺麗。 |
温泉成分で赤くそまった湯船。 熱いが冷水で適温にする。 景色を眺めながらリラックスできる。 |
おしゃべりしながら30分近くも入っていただろうか。
もうポカポカである。
車に戻り次を目指す。
同じく金山町の八町温泉。
ここは去年、何度か利用している。
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湯倉と比べると透き通っていて 酸性が強いのか、少しピリピリする。 熱めのお湯は同じ。 |
1時間も間を空けずに2湯目であるにもかかわらず長湯してしまう。
二人そろって好き者である。
昨日から二人っきりでいるのに話のネタは尽きない。
別れの時間が近づくにつれて話題になるのは
やはり次回の事。
今回の雪中キャンプのトラブルにて多くの教訓を得た気がする。
やはり自然をなめてはいけない。
今の自分達にはまだ雪山登山なんて無理だろう。
絶対に遭難する自信がある!!
綿密な計画、必要最低限の装備、驕らない心。
「自分だけは大丈夫」は絶対無い。
雪中キャンプだけでなくバイクに乗る時にも必要な事である。
いろいろな意味で今回の旅は
楽しく、勉強になった良い旅であった。
春までにもう一回行こうかな。