2001年1月17日(水) 小潮
沼津 バラムツ釣行
お世話になった船:勘七丸
寒さに負けず厳しい冬の夜釣りに挑戦したのは、「Tamura」、「Kusakari」、「Ozone」の3名。去年の1月に「Tamura」と「Ozone」二人で爆釣したことを思い出すと、何やら釣れそうな気がしないでもない。とりあえず防寒を完璧に整え一路沼津へ。この日の勘七丸は5人と6人で2艇に分かれ、私達は名物大船長の操船で出船した。人が少なくて楽だと思いつつ港を出るが、陸ではいい凪の感じだったのに、沖に行くと結構うねりがあった。 ポイントに着いてタナ100から120mでスタートしたら、なんと1投目で「Tamura」にヒット。幸先のいいヒットに調子付いたか、SS90GT-8で次々と釣り上げていく。サットウとの激しいファイトもあったが、水面に顔を出したところで惜しくもフックオフ。なんか一人で楽しそうだ。 となりでは「Kusakari」が1匹目をあげるが、なんか顔色が悪い。このころトモで釣ってた人は、すでにゲロゲロになっていたらしい。私にもやっと1匹目が釣れるが、口が乾いてきてなんか気持ち悪い。 「Kusakari」は休みながら2匹目を釣ったが、ラインブレイクが相次ぎ、ついに船酔いに負け休憩に入る。 数匹釣った後、ぱったりとアタリがなくなった。釣れる時間は終わってしまったのかと考えながら、半ばやけっぱちで120mでシェイクしてたらゴンとアタリ!すぐには動かなかったので小さいなと思ったら突然走り出す。SS70PE-8が海面に刺さる勢いで絞り込まれ、ラインはピンピンと音をたてながら出て行く。50m出たところで止まり、リフトアップを試みるがどうにも動かない。ラインキャパが心配になり、少しドラグを締めた。間もなくしてまた走り出したが、そのパワーは全然衰えていない。どうやらカジキらしいというのと、とにかくすごいパワーで手も足も出ないというのでだいぶ混乱してきた。あまりに弱らないので、これじゃラインを全部出されてしまう、と考えていたら、210mまで出されたところでフッと軽くなってしまった。ラインを巻き上げてみると100lbのショックリーダーがブッツリと切れていた。残念無念のラインブレイク。船長が切り口を見てくれて、サメじゃねーな、カジキのツノできられたか?と言っていた。切れたところから1mくらい白く硬くなっていたので、ライン劣化かもしれない。秋に久米島へ持っていったそのままでやったのが失敗だった。最低でもラインシステムは組み直すべきだった。 私がカジキを追っ払ったおかげ?で再びバラムツが釣れはじめた。しかも入れパクの爆釣!結局10kg以下の小型がほとんどだったが、「Tamura」が10本釣ったところで船酔者救済のために早上がりとなった。港へ帰りながら徐々に船酔が回復してくると、むしょうに大物をバラしたのが悔しくなってきた。そう言えば、チャーマスが、「大物をとりたいなら道具は準備できる最高の状態で臨め」、というようなことを確か言っていたと思った。一生に一度の運をつかって大物がかかったかもしれないのに、釣り上げられなければ意味はない。運をより確実にモノにできるよう、準備は完璧にしなければと身にしみて感じた。 とはいえ今回は2人船酔でも船中28匹となかなか好釣だった。これだけ釣れれば寒いのも忘れてしまうほど楽しいものだ。ちょっと船長にあおられて数釣りに走る傾向が感じられたが、1匹を楽しみたい人は周りを気にせずマイペースでやりましょ。 あと、勘七丸では、ワイヤーは取りこみの際に怪我をするので、使わないようにしてもらっていると言っていたので注意。船べりでフックをはずしてくれるのだが、このときかなりの負荷がかかるので、リーダーは200lbくらいの思いっきり太いものがいいようだ。リーダーが太くても釣果には関係ないらしい。 |