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私の愛するルアーたち/My favorite Lures
私の少年時代、あこがれたルアーの一つにHeddonがあった。 当時、1個1,500円くらいだったが、確かパッケージの裏に2$と書いてあって(当時2$で500円くらいだと思う)、アメリカだったらこんなに安く買えるのかと悔しい思いをした気がする。子供には1,500円という額もなかなか出せないから、日本製のダイワとかリョービとかコーモランとか安いルアーを買っていたものだ。子供ながらにHeddonにあこがれ、Heddonを持つことにステイタスを感じたものである。
そのHeddonより高価な日本製のルアーが存在した。当時スミス社から販売されていたバルサ50とそのファミリーである。気品さえ感じるこのルアーは、代用品のようになっていた他の日本製のルアーとは明らかに違って、オリジナリティにあふれ、良い動き良い作りであり、値段相応だと納得したものだった。
現代においては、日本製のルアーも出来が良くなり、アクション、カラー、デザインなど、外国のルアーを追い越したと言っても過言ではない、すばらしいルアーが存在している。しかし今思えば、昔の安いルアーにも結構面白いものがあり、それはそれで魅力のあるものだったかもしれない。
値段が高くても安くても、日本製でもアメリカ製でも、要はその人が気に入っているかが問題だと思う。ルアーを買うときというのは、「このルアーは釣れるぞ」、あるいは「これで釣ってみたい」というような何かのインスピレーションがはたらいたはずだ。それは色かもしれないし形かもしれないし、あるいはブランドに惹かれたのかもしれない。いずれにしてもそれが思い入れの始まりであり愛着になるのである。トップウォーターのルアーには、使う人のそういう思い入れがたっぷり注ぎ込まれている場合が多い。そうでないと信頼できないし、信頼できないルアーは釣れる気がしなくなって、投げていてもすぐ交換してしまう。辛抱がきかなくなる。釣ろうという気力がそがれてしまう。
ここに紹介するのは、私たちが絶大なる信頼を寄せ、日頃使い込んでいるお気に入りのルアー達である。好きな理由はいろいろあるが、それぞれが数多のバスを釣り上げた頼りになるパートナーである。

ヘドン ザウルス 道楽 その他