1999年、50up2本の実績をあげた幸運男、我らがリーダー「Tamura」。
はたして、50upを釣る秘訣とは何か。
Report by Tamura
6月5日、キャストをはじめてからすでに4時間もの時間が経過していた。 しかし、今日はまだバイトがない。1日16時間以上、でかいトップウォータープラグをひたすら投げ続けることが常である私にも、あせりが出てくる。 あせる気持ちをひたすら抑えながら、着水後、波紋が消えるまで待ち、アクションを与えストップ、再びアクションを与えたそのとき、静かに水面を盛り上げ奴は黒鼠を呑み込み水中へ消えていった。次の瞬間、15年来愛用しているグラスロッドは、根元から大きく弧を描いて曲がり、ティップは水面に引き込まれた。数分後、私の左手は、奴の下あごをしっかりとらえていた。 ルアー暦21年、悲願の50upである。 思い起こせば小学6年からルアーをはじめ、中学生のころ「ブラックバス釣りの楽しみ方」に影響を受け、安い国産のトップウォータープラグを買い求め(当時の国産はほとんど粗悪品で、安い、軽い、動かない、の三拍子。しかしながら外国製は高価で手が出なかった。)、「本当にこんなので釣れるの?」と疑問を抱きながら、金山ダムや、まだ水を張り始めたばかりの亀山ダムに自転車で通いつづけた。(私の家は幸運にも亀山ダムから2kmほどのところにある) 初めて、外国製のルアー(たしかHeddon)を購入したときは、幼い私にもそのすばらしさがわかった。よく飛び、よく浮き、よく動く。国産3個買うなら我慢して、外国製1個。これで魚も釣れるようになってきた。 バスオレノにアタックしてきた50upを逃して以来、大物に見放され、己の運を同行者へ分け与えつづけてきた。同行者に釣り上げられた50upのバスを幾度となく見てきている。二人そろって投げたポイントでさえ、相方のルアーに食ってくる。 そんな状況が20年近く続いた。私が釣り上げたバスの数知れず。しかし・・・ 私の釣りのスタイルはほとんど変わっていない。ほんの少し変わった点は、使うルアーの大きさが少し大きくなったことと、日中も休みなく、にぎりめし片手にトップウォータープラグを投げつづけている点ぐらいである。 どうすれば50upが獲れるか 20年前はヒゲ面の汚いオヤジだと思っていた、わが師匠、則弘佑の言いつけどおり、真昼間でも集中力をきらすことなく、ポイントから30cmと違わず、正確に、そしてソフトにプレゼンテーション。アクションはStop and go. Slowly and steady. これを忠実に守る。 50upが潜むポイントは、道楽山根の言葉を借りると、怪しそうなところはとりあえず放ってみる。怪しくないところが実は怪しい。つまり、いかにもいそうな場所というのはあまり釣れない場所で様子見程度、本命は意外なところにいるものである。 そして、1に根性、2に根性、 あとは辛抱強くキャストしつづける。 たったこれだけで、ビッグバスは必ず獲れる。 あとは運とタイミングだけだ。 己を信じてひたすらキャストしつづける。信じる者は救われる。 そうすれば、私のように20年のうちには必ず獲れます。 そして次の釣行で、2匹めの50upを "Big Lush" で獲りました。 |
Catch your dream with surface bait.