2001年9月6日〜9日
久米島 マグロ遠征
お世話になった船:太一丸


 我がH.ISAO&Oも、数々の家庭の事情を乗り越え、ついにマグロの聖地久米島へ遠征することとなった。3回行って1回しか船を出せていない不運な男がいるため天気が心配だが、週間天気予報は概ね良好とあるのでまずは大丈夫だろう。
 ところが久米島空港へ到着すると、太一丸の船長「ユキさん」が「出られなくもないけど、どうする?」のお言葉。どうやらかなり海が荒れているらしい。島影の風裏でも、とお願いして出船する。が、沖へ出るとすごい波で、もう船が波をかぶりそうなくらいだ。「Tamura」と「Kusakari」の2人はキャビンで寝ており、「Isao」と私は外で柱につかまり激しい波を見ていた。船はどんどん島から離れていくので、風裏に行くはずじゃなかったの?と考えていたら、なんとパヤオへ到着。ユキさんは「このくらいなら大丈夫でしょ。でも漁師さんはシケでみんな休み。」とサラッと言ってくれる。


 さあがんばりましょうと気合を入れ、200gのジグを落とし込むと、間もなくフォールでシイラがヒット!となりでは2人がサワラにやられたようだ。第1投目から3人に魚の反応があり、久米島の魚影の濃さを感じた。しかーし、本命のマグロの活性は良くないようで、しばらくして釣れたのは5kgほどのメバチ。「Tamura」と「Isao」で同サイズを3本上げるが大きいのはこない。しかも私はノーヒットだ。
 このころすでに「Kusakari」は船酔いでダウンしていた。わずか2、3投ほどで撃沈。「Isao」も1匹釣ったあと、緊張の糸が切れたのか、気持ち悪くなって寝転がっている。
 しばらくして船長から、「他のパヤオへ移動するか、島影に行くか、どうする?」と聞かれ、ダウンしている2人を見るととても「パヤオ」とは言えず、島影に行くことになった。


 波にもまれながらやっと着いた島影は、とても同じ海とは思えない穏やかな海だった。ダウンした2人も元気に復活。イソンボ、カンパチを狙ってジャークするが、釣れたのは赤いハタの仲間で、4人で6匹くらい釣った。「Isao」にカンパチらしき魚がヒットしたが、残念ながら途中でバレてしまった。 これで一日目が終わりとなったが、帰りがけに、沖縄付近にあった低気圧が台風に発達したと情報が入り、明日からの釣りは、ほぼ不可能が決定。今日船を出してもらってよかったなと船長に感謝しつつ、台風が早く行ってしまうことを祈った。


 2日目は、強風と時折雨が降る悪天候。午後から兼城港へ、オカッパリのGT狙いに出かける。
 港では、すぐ足元で何かが激しく小魚を追いかけていた。私はライトタックルでキャストしていたのだが、逃げ惑う小魚をまねてTDペンシルを早巻きすると、突然「ガボァウッ」という激しいバイト。無意識に合わせを入れると、その魚は走り出しラインがどんどん出されていく。ちょっとヤバイかなと不安になって、魚の走るほうへ自分も走って追いかけていくが、間もなくラインが巻けるようになり魚を取り込むことができた。釣ったのは約50cmくらいの「ロウニンアジ」。尾ビレの先まで入れると60cmくらい。このサイズだとメッキと言われそうだが、一応「ロウニンアジ」だ。写真がなくて残念。

 3日目は港巡りをするが、雨が強くて釣りにならず、ぷらぷらして終わった。

 4日目は、風が強いが天気は晴れ。昼の直行便の時間まで、太一丸の中村さんに島を案内してもらった。車の中でマグロ釣りの話を聞かせてもらい、むしょうにマグロが釣りたくなってしょうがない。釣りに行きたくても船が出せない、こんなやり場のない思いをどこにぶつけたらいいのか。次に来るときは、絶対に台風がない時期にしようと固く心に決めたのだった。



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