■安全対策         

 亀山ダムで、釣り人がボートから転落して死亡した事故があった。こういった事故は、身近な野池で子供が落ちたとか、防波堤で波にさらわれたなど、釣り人の身近におこっていることである。命を落とすことは非常に残念なことだし、こういう事故によって釣りができなくなる場所が増えることも非常に寂しいことだ。死亡事故までいかなくても、ケガをしたとかは結構ある話だ。楽しく釣りをするためには、こういった事故を防ぐため、あらかじめ心構えであるとか服装であるとか準備をしておくことが大切だ。
 釣りをするなかで危険回避のために注意すべきことはいろいろあるが、ここで私達が注意を呼びかけたいのは、ルアーのフックが体に刺さることについてだ。飛んできたルアーに刺さってしまった事故が私の周りでも3回あり、そのうち2回は私の過失による。バーブレスならはずしやすいが、かえしがあるとはずすのは困難だ。深く刺さった場合は自分ではずすのは無理なので医者に行くしかない。刺さりが浅い場合は、一度貫通させてかえしをつぶしてから抜くという方法をとるが、かえしがあると簡単には貫通させることができず、かなりの力を入れてプチッという感じで皮を貫くことになり、かなり痛みがあるはずだ。こんな事故が起こると、刺した方も刺さった方も気持ちが沈んでしまうから、1日を楽しく過ごすことはできない。
 予防策としては2つ考えられるが、まず長袖長ズボンで肌をさらさないこと。それとルアー操作についてだが、事故が起こったケースを検証すると、至近距離で突然の出来事により飛んでくる場合、たとえば引っ掛かったルアーを取りに近づいたらいきなり外れて飛んできたとか、魚を掛けたがボート際で外れて飛んできたという状況が最も怖い。このあたりをちょっとでも気にかけて、近距離で引っ掛けたら無理に引っ張らないとか魚とのやり取りの際に竿先を人に向けないなど、人に近い位置でのルアー操作を十分注意してほしい。また、フックをバーブレスにしておけば、魚のダメージを減らすほか、安全面にもよいことになる。
 このほか、いつも私達が実行していることは、帽子を必ずかぶること。強い日差しを遮るほか、フックなどの危険物から頭を守ってくれる。私は帽子のおかげで、頭に刺さらずに助かったことが何度もある。

 楽しい釣りをするために、事故や怪我のないよう気をつけよう。

 

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