Copy Making Var.Tanaka 段ボール方式 (田中宏一氏の方法)

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このページをだして何ヶ月かしたある日、以前からのメーラーさんのおひとりだった、
兵庫県宝塚市の田中宏一氏から「もっと簡単で正確なコピー方法がある」と、
以下のようなメールをいただき、ひとつの方法を提案していただきました。

私も自分で作るのに、とりあえず、つき合いのある プロのヴィオラ弾きの楽器をいろいろ型紙を取らせて貰いましたが、
私の使った方法の方が、簡単なように思い、お知らせします。

高価な楽器の型を取るときは、手早く、あまり触らずにしないと 持ち主の機嫌を損ねますから、簡単な方法をとっています。
参考になれば幸いです。
 (原文通り)・・・というものでした。

写真のように、段ボールの箱をガムテープで貼り合わせ、裏板の膨らみをクリアできるように、穴をあけます。

製作経験者なら、お分かりいただける思いますが、等高線で表記されているアーチングの
いちばん外側の線から順次段階をつけてカットし、ボディのふくらみを逃がしてやるようにします。
その穴の形と同じ穴を切り抜いた大きな紙(カレンダーですね)を仮止め用のテープで段ボールに貼り付けます。

楽器をのせると、ちょうど裏板のエッジ部が紙にぴったり密着しますから、鉛筆で一周なぞります。

一分もかからずに輪郭線が正確に書けます。
これを線に沿ってハサミで切り抜き、最初に切り抜いた部分をテープで貼れば型紙の完成です。

というように、この方法なら、アーチングの高さだけがクリアできればいいことになり、
結果としてヴァイオリンでも、ヴィオラにしても、周辺部の水平面をうまく利用し、平面に置き換えることができることになります。

そのため、筆者のように、内型を切り抜いた残りの外型のようなものや、ほぼぴったりあった削り台があれば、
それでアーチングはクリアできますから、段ボールをくり抜かなくても転写が可能になります。


写真も、グレー部分の説明文も、田中氏からのものをそのまま使わせて頂きました。氏には感謝!感謝です。

ちなみに田中氏は、現在、音大ヴィオラ科二年生の息子さんのための、大型ヴィオラ(425mm)を制作中です。

ご自身のチェロも、奥様のヴィオラも自作、うらやましいご一家です。

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