guarneri_14-A 新しいグァルネリ・モデルの製作 No.14-A HOME



いままでつくったグァルネリ・モデルはふたつ。いずれも、ヘロン・アレンの本にある図面を修整したもの。

その図面のままストレートにつくると、ボディの大きさが、標準(355mm)より少し小さい
341mmになってしまうのです。
そのためにコンビニに行き、その図面を102%の拡大コピーをして、
ボディ・サイズを標準サイズにちかづけて、354mmに修整してあるのです。

しかも、いままでのものでは微妙なところで気に入らない部分があり、
今回は、スタートのテンプレートからつくりなおすことにしました。

テンプレートも、

向かって右がいままでの古い型、これでつくったのが2台。厚さは、全体がほぼ30mmのドイツ式。

ただし、グァルネリらしく、ネック側の厚さを29mmにし、エンド側は31mmにしてあります。

ネック側の上部には、カンナで削った痕が残っていますね。

反対に、エンド側には中間にボール紙のパッキンを挟んで使いました。

新しい方の型は、イタリア式の内型で、15mmのラワン・ランバーコアー板と
9mmベニヤを合わせてつくってあります。

24mmでは、少し厚すぎないかって? 大丈夫なんです!

ボクは、ライニング巾は6mmもあれば、接着補助材として十分という考えだからです。

真ん中の、内径、外形のテンプレートは、いずれも板厚2.5mmの、薄いベニヤ製。

なお、左端のリブ材は、平均してだいたい1.2mmほどの厚さです。
鉛筆の線、一本分だけど 線一本の違いでも、
古いテンプレートと新しくつくったものとを、センターでぴったり合わせて比べたところです。 同じ、一枚の図面から転写していても、微妙なカーブの違いがあります。それが、結果として、大きく変わることを期待しているのです。

リブ・アッセンブリーは、もうすでにできています。

内型をつくる際、いつもの通り、外型?も丁寧にくり抜いてありますから、ご覧のように、リブのエッジ保護として使っています。

裏板も板厚調整の段階に入りました。