workshop 我が工房の増設 HOME

「チェロまでつくろう」と思い立ったものの、道具類から、大物に対応できる作業テーブルも欲しい、
ということになり、早速、取りかかったのだが・・・。

小生の物置「工房」は、もともと総坪数30坪ほどの、店だったところの一角。

もともとが本業のインテリア・ショップとして建てたものだが、もう、20年ほど前になるでしょうか、
建築ブームの際、現場仕事に追われ、店までなかなか手が回らなくなってしまいました。

それで、いっそのこと現場主体の工事専門に、と営業転換。
その後は資材置き場の物置に・・・・。

そればかりではなく、息子が使わなくなったウィンドサーフィンのボードが三枚、モトクロスのバイクが二台、
末娘でさえ、愛用だった自動二輪(250cc?)も廃車にしたまま保管。

早い話、もう不用なものだが「もったいなくて捨てられない」、という粗大ゴミの山。

それで、何度も子供たちに整理するようにいったのだが、一向に実行しなかったのです。

やむなく、有効面積が4坪ほどの場所で、ささやかに、ほそぼそと、製作していたわけです。

まず、結果からご覧に入れましょう。


かつての作業テーブルは、巾125cm、奥行き60cmほどのもの。
それを巾170cm、奥行き69cmと少し大きくし、
さらに、右側につなげるようにして、巾120cm、奥行き60cmのサブ・テーブルを新設。
その正面には、アーチ型の化粧棚も増設しましたから、テーブル全体では290cmもあります。

このテーブルの脚は、もとは不要になった工業用ミシン・テーブルで、その上に、コンパネをビス止めしただけのもの。
だから、天板は薄いものですが、汚れやキズなど、惜しげなく使えます。

◇ 今までの状態


以前の状態がこの写真、
正面、約1帖の作業棚の前にテーブルがひとつ。

右端には、在庫の資材との仕切りが目的で、グリンの
パンチカーペットを貼ったコンパネ下地の衝立状のものを立ててあり、
そこにもいろいろな工具や備品を配置してありました。

ヴァイオリンならこれで十分でしたし、逆に、あまり動くことなく、
キャスター付きの椅子で楽に移動するだけで、
ほとんどの作業にうまく適応していました。
作業机の左・カラーボックスの上には、MIDI専用の古いノートPC。
その左上にはステレオ・コンポのアンプと、RolandのMIDI音源も。
この頃のスピーカーは、息子が車から降ろしたものを、左上と右上に設置。
黒っぽい長方形のものがそのスピーカー。




なお、このPCには、製作中の板厚などの各種データも、
記録のために保存してあります。
以前からあった作業棚の、右のついたてを大きく右に移動し、
今回このような場所には実に不似合いな?
こんな化粧棚を新たに設けました。

この棚の外形は、巾が90cm。

新設といっても、まったく新しくつくったものではありません。

話せば長いことになりますが・・・これも廃品利用!
じつはこれ、1999年、所属する蘭友会の、ラン展・展示用につくったもの。

東京ドームのラン展にも、趣味家グループとして所属する
「会」として出展しましたが、その後、各地でも行うようになり、
静岡では、静岡市のツインメッセ、
浜松ではアクトシティでも開催されたのです。

その展示デザインと、製作責任者が私。
もちろん団体としての、大きな事業のひとつですから、
簡単なパースを何点か描いて理事会でプレゼンし、
その承認のもとでやったことです。

何人かの仲間たちと、幾晩もこの狭い工房に集い、
ワイワイガヤガヤと、楽しく製作したものでした。

なにしろ、各種工具がそろっていることや、デザインしたり、
工夫してつくることがなにより好きな小生、
会長の人選には感謝、感謝です。

ラン展では、展示部門にも審査があり、ランの種類や数、
美しさもさることながら、「展示のテーマ」、「飾り付け」、
その上、「テーマに関する看板」も審査対象になっていたのです。 
3坪 = 6帖の面積での競い合いです。


この年のテーマは、どこかヨーロッパの「ランがいっぱいの庭園」、
それで中に蛍光灯をつけた、半丸の窓をつけたのです。


ガラスがわりに、アクリル板と、その表面にはステンドグラス模様の、
大判のシールを貼ってあります。(上の写真を参照)

左上にある、看板の吊り下げ金具も、どこか、
ヨーロッパの古都で見かけるような彫金細工のようなつくりにしてあります。

これも、鉄の平棒をトーチランプで真っ赤に焼き、ふたりがかりで巻いたり、
曲げたり、それに、黒のつや消しラッカーをスプレーして仕上げたものです。

看板の字[ Orchid Garden ]のフォントも、レタリングにはこだわりました。
これは、審査で『優秀賞』をいただいたので、
上の写真には、その賞とリボンがついています。

もちろん賞金もついていて、たっぷりいただきましたが、
ただし、こちらは会のもの、
食事会などに当てたわけですから、さらに喜びは倍増。

そんな想い出もあり、それだけに捨てられず、とっておいたものです。

いよいよここで不要品として処分し、片付けようと裏板などを剥がし、
半分バラしはじめたところに、ちょうど、アンサンブル仲間のKさんが・・・。

壊すのはもったいないから、棚にでもつくり直したら・・・、と、
ありがたいアドバイス。
余談ですが・・・、こちらは1997年の作品。

大きな発砲スチロールをニクロム線で焼き切り、半田ごてなどで、
溶かしながら彫ったり、石のような質感にするためにトーチランプで
軽くあぶり、表面には水性塗料をほどよくブレンドして吹き付け、
遺跡の、岩のように見せたもの。

テーマは中南米のジャングル(実は、そこがカトレアなど多くのランの自生地)の中に埋もれている「古都の遺跡」。

人間が無理して創りあげた文明は滅びても、
自然界のランたちは永遠に存続する・・が、当初の私の主眼。

背景は、ブルーの無地の壁紙を貼った上から、白、アイボリーのスプレーを
濃淡をつけてサッと吹きつけ、熱帯の雲・空のようにしました。

これも、ご覧のように賞(手前の賞状とリボン・賞金)をいただきました。

それで、いまだにこの発砲スチロール製の、きわめて軽い岩?
なども捨てられず、保存してあるのです。

春の蘭展の際にも、利用できるかなぁー?という思いからでしたが、
いままで、一度も使うことはありませんでした。
春の場合は、蘭展会場が狭いこともありますけどね。

蘭展では、家の外壁から見た洋風の半丸窓であり、
中は室内のほのぼのとした明かりを演出するための蛍光灯が1本。

今度は、外部だけではなく中も大切。

建具が左右に開閉できようにしなくてはならないし、
棚板も必要にあわせて何段かセットしなければなりません。

外部の塗装は、以前は水性塗料でブルー・グレーに塗っていましたから、
ここは家具調にするために、こげ茶色を塗って仕上げました。

手持ちの、ヨーロッパ系とアメリカ製のニスが全部、
それに各種薬剤などもほとんど、きっちりと収容できました。
こちらは東に面した道路側、手前・右から、
ディスク・グラインダーやドリルを下げるための網ハンガーがあり、
その向こうにある黒っぽい工具が、大型の電動丸ノコ。
原木などを挽くのに使います。

その上に、とりあえず乗せてあるのが、
先月、ネットでゲットした、少し大きめのミシン鋸。

本体のすべてがアルミ・ダイキャスト製でしっかりしています。
これで、コンパネもなんとか自在に切れるようになりました。

その向こうにあるのが、卓上式のベルトソーと、ドリルスタンド。

ここは、元・本業のショールームだったので、
前面の、間口4間は、すべて厚いガラスのショップ・フロント。

朝が早い夏場は、朝日がよく差し込み、
いわゆる温室効果で、中は暑いわけです。

ですから、知人が通りがかりに見て、
ボクが作業していると「何やっているの?」と、寄っていくことしばしば。

それで、上から二枚目の写真、左上にカラーボックスのつり棚のなかには、コーヒーのマグ・カップが入れてあるのです。

今度、そのカップ類は、ニスと一緒の棚に入れました。

今回、つくったものの製作・作業時間より、
片付けや整理の時間がかかったことはいうまでもありません。
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