NCS_Art Fair No6
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第6回 沼津商業高校 OB美術展 2010 7月8〜14日 HOME
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例年通り、今年も沼津市、静銀ビル8階・ギャラリー『四季』で開催しました。
多分、沼津市で、製作中のチェロを展示するのは初めてのことだろうと勝手に思い、 未完成でしたが出品させていただきました。

絵ならさしずめ、まだキャンバスが半分、白いままという状態? 会員の皆さん、先輩、ゴメンなさい!

2010 未完成のチェロと油彩の小品



製作中の表板を削り台の上で、そのまま展示。
出来たばかりのネックも、テンプレートや板厚を計る
手製のキャリパー(ダイヤルゲージ)、それに製作のレジメも・・・。

未完成でしたが、それなりに一見の価値があるのでは???


斜め横からのビュー!
さて、ヴァイオリン製作者にとって、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロまでが分類学上「ヴァイオリン族」になり、
その全部をつくることで、少なくとも弦楽カルテット(四重奏)の楽器をひとりの手によってつくったことになります。

ちなみにコントラバスはヴァイオリン族ではなくビオール族になります。
日本人とアメリカ・インディアンくらいの違いです。

今まで、ヴァイオリンが十台以上、ヴィオラが二台、そして、いよいよこのチェロ。
・・・というような、思い入れもあったわけです。



油彩は、以前、写真のお仲間たちと取材旅行にいった
琵琶湖周辺の風景。

島崎藤村の「雲白く、遊子悲しむ・・」ではありませんが、
ぽっかり浮かんだ白い雲、
それに、地元の漁師さんか、一人であやつる小舟が行く。

もともと根暗なボクは、ゴーイング・オン・マイ・ウェイ、
そんな光景が好きなんです。
先輩O氏の作品

さて、こちらは、伊豆半島の入り口、大仁にある城山の絵、
先輩のOさんの作品。

この絵の右上には、トンビが一羽、ピーヒャラと、天空に舞っているのですが、その先輩の筆遣いにいたく感動!!!。

まさに、点景の「紅一点」。

カレーに福神漬けやラッキョウ、蕎麦に海苔やネギほどの量もなく、
これはウナギの蒲焼きにサンショウ、小粒でもピリリと効いています。

鳶が一羽、天空を舞っています。

しかも、サラリと描かれているのですが実に描き方が見事。

なんでも、聞きたがりの小生、
早速、先輩に『あのトンビ、どのように描いたの?』と、
搬入・展示の際に聞きました。

『あれっ、気がついてくれたんだね、嬉しい・・・』と、ニコニコ顔で、
詳しく話してくれました。

白紙の紙に、30〜50回も描いて手順を慣らし、
キャンバスには一発で決めたとのこと。 さすが、O先輩!

グループのいいところは、先輩や後輩という垣根はありますが、

それでも、お互いに背中を叩いたり、押し合い、励まし合い、刺激を与えたり、受けたり・・・。

そうして、影響しながら、啓蒙、研鑽を深めていくところに良さがあります。

中には、先輩も、後輩でも、中央の画壇で活躍されている人もかなりいます。

そうして、永らくつづけている方たちからすると、自分などは、本当に、ただ好きなだけの技量しかないわけです。 トホホホー!
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