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e-Bay Net-auction ニスの塗り替え・はがし from GB old_Vn HOME
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赤い方 ◇ 短いバスバーは標準サイズにつくりかえ
古いものほどバスバーは短いものだが、これでは本当に短すぎる。
130mmの長さしかなかっものを標準の270mmにつくりかえる。

これは、外枠式のつくりなので、コーナー・ブロックは使っていない。
ときおり、コーナー・ブロックがないものは手抜きとして嫌われているが、外枠式ではまったく不要なものだし、これでも百年以上は壊れることなく使っていたことになる。
しかも、この作者は表板用のライニングも省略しているし、
裏板のライニングもごく細いが、やや板厚は厚め?
真ん中の「古いオールドのバー」と書いてあるのは、
以前、取り替えた古いもののバー。
これは、張力がスチール弦やスチール巻き弦より小さかった
ガット弦の時代のバー。
また、ネック・ブロックも省略され、ネック本体を中まで伸ばし、ネックの根元にはリブをはめ込めるようなホゾがついていて、
それに充当させているのはこれで二台目の経験。
黒い方 ◇ ネック修理不良の箇所を改良
左右の当て木は無骨に貼ってあり、いかにもふくれっ面した頬のよう。 それは、水平面になじませるような削りではなく、
ご覧のように、はっきりとふくれ、このように段差になっていた。

せめて、もう少し大きな部材を貼り、
なだらかなテーパーをつけて仕上げるべきなのに・・・?
そこで、小生、従来のようにペグポックスの外側壁面に貼るのではなく、
ペグボックスの壁面の厚さの中にノコ目を入れ、
薄いカエデ材を差し入れて貼り付けた。
それを、左右両側に貼った。触った状態の触感では、
これで十分ペグボックスとしての機能は果たせるはず・・・。
 
◇ 以前の、同様の修復例

木目の目方向に直角に接ぎ目が出ており、しかもわずかな段差もある。
せめて、接ぎ目が分からなくなるほどペーパーを掛けて仕上げてほしい。

ジョイントの継ぎ目は隙間がないのだが、やはり「目違い」が気になる。
また、光の反射で顕著なのだが、
平らな板を添わせたペーパーがけをすべきところだ。

「目違い」のジョイント以外は、仕上げはまぁまぁのでき。

患部を、よく切れるノコで表面を平らに、2mmほど薄くカット。

たまたまチェロ・リブ材の端材がフレームも合うので、これを使う。

これなら、ジョイント部も側面の正面から避けられているし、
奥側は、木の目方向の髄線と平行になっている。

横から見たところ

なお、ニカワで貼ってから、オイルステインをごく薄くして着色してある。

この後、仕上げニスを薄くして数回塗って仕上げる。
   

2017年 6月 8日

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