曜日

日記

2004

11

28

今年は中央競馬会創立50周年ということで、ジャパンカップとジャパンカップダートとが同日に行なわれた。

ジャパンカップダートはアドマイヤドンが断然の1番人気となったが、内を上手くついた同厩のタイムパラドックスをとらえきれず、2馬身半差の2着に終わってしまった。外を回ったぶん最後に伸びなかったというのもあるが、やはり昨年よりも能力が衰えているのだろう。今後も、相手次第ではGIを勝てるだろうが、4歳秋のような強さはもう戻ってこないだろう。勝ったタイムパラドックスは、武豊騎手の好騎乗により完勝したが、ダートの2000M以上では今後も一線級で活躍し続けることだろう。武豊騎手は今年はGIで人気を背負って負けることが多く、武豊の時代は終わった、とも一部で言われていたが、さすがに上手いものである。外国馬で期待され2番人気となったトータルインパクトは先行して4着となった。結果論でいうと、前にいきすぎた感はあるが、能力は一応発揮できたと思う。

ジャパンカップはかなり寂しいメンバーとなり、人気もやや割れたが、それでも安定性と鞍上の魅力でゼンノロブロイが1番人気となった。レースは、ゼンノロブロイが楽に抜け出して完勝し、2着にはコスモバルクが入った。相手に恵まれたし、鞍上が強力だということもあるが、見事な勝利だった。有馬記念では、タップダンスシチーが本調子になければ勝てる可能性大だろう。2着のコスモバルクと3着のデルタブルースはともに3歳馬で、こうなると、3歳ではずば抜けた存在だったキングカメハメハの引退が本当に惜しまれる。それにしても、なぜか芸能マスコミでは「大物」とされる女性歌手による、レース前の国歌独唱は寒かった。以前の有馬記念でのトランペット演奏の寒さを反省しなかったのだろうか、中央競馬会は。金輪際、このようなことはやめてほしい。

2004

11

21

中央競馬ではマイルチャンピオンシップが行なわれ、外国馬にも門戸が開かれてからはもっとも大物の外国馬となるGI5勝のラクティが出走してきたことで注目されたが、スタートで大きく出遅れたのにかかって早めに先頭集団にとりつくという駄騎乗で、14着に終わってしまった。勝ったのはデュランダルで、例によって後方から外を回って一気に差しきった。本当に素晴らしい切れ味をもっており、海外GIへの出走を期待したい。2着はダンスインザムードで、やはり今年の3歳牝馬ではずば抜けた存在である。

2004

11

19

昨日から今日にかけて、古人類学に関する注目すべき発表が3件ほどあり、このところ、古人類学では重要な発表が相次いでいる感がある。以下、順に紹介していくが、一定期間を経過すると記事は削除されるようなので、全文引用することにする。

まず、人類・チンパンジー・ゴリラの共通祖先候補が発見された、との報道である。

チンパンジーなどの大型類人猿とヒトの共通の祖先とみられる類人猿の化石がスペイン・バルセロナの1300万年前の地層から見つかった。腕や胸の構造は木登りに適していたが、手の指は短くて枝にぶらさがるには向いていなかった。

この時期の類人猿の化石はほとんど見つかっておらず、ヒトにつながる大型類人猿の進化を解明するのに貴重な発見という。スペインのクルサフォント古生物学研究所などのチームが19日付の米科学誌サイエンスに発表する。

頭骨を含めた1個体分の約80の骨のほか、数十の骨の化石が見つかった。小さなチンパンジー程度の大きさで体重は約35キロと推定される。発見場所の地名から「ピエロラピテクス・カタロニクス」と命名された。

胸郭は平らで広く、腕を比較的自由に回転したり曲げたりできるような構造になっていた。こういった特徴は、木登りに適しており、現在の大型類人猿に近い。

しかし、手の指は短くて、むしろ原始的なサルに近かった。

諏訪元・東京大助教授(人類学)は「ヒトと大型類人猿の共通の祖先については限られた化石しかなかっただけに、進化の空白を埋める貴重な発見だ。ただし木登りなどについては、さらに検討が必要だろう」と話している。

かつて、ラマピテクスが人類の祖先とされたことがあったが(現在ではオランウータンの祖先されている)、今回発表された化石も、人類の祖先ではなく、その近縁種の可能性もあろう。今後の発掘に期待したいところである。

 

次に、「原人」は長距離を走れた、との報道である。

約200万年前にアフリカで進化を遂げた「原人」は長距離を走ることができる骨格を持ち、これが人類進化の原動力となった可能性の高いことが、米ハーバード大などの化石調査からわかった。

長距離走のおかげで、原人は効率的に動物を狩ったり、倒れた動物の肉を集めたりでき、アフリカの草原で優位に立ったらしい。18日付の英科学誌ネイチャーに発表する。

約700―600万年前に生まれた初期人類の猿人に比べ、原人は足の長さが1・5倍になるなど、長距離の移動が効率化したと考えられている。ただ、原人が長距離を歩いていたのか、走っていたのかはこれまで詳しく研究されてこなかった。

歩行に比べ走行では、地面から体に強い衝撃が加わる。研究チームは原人など数多くの化石を調べ、体軸を安定化させるための筋肉が付く骨の発達など、長距離を走るには欠かせない特徴が原人になって現れていることを突き止めた。

アフリカで本格的に広がった草原に適応した原人が繁栄していく上で、長距離走が大きな役割を果たしたようだ。

研究チームは「現代は健康維持や気分転換のために行われるジョギングだが、その起源は原人にまでさかのぼる」と話している。て

「原人」とはエルガスター(エルガスターという種区分を認めなければエレクトス)以降のホモ属のことだろう。エルガスターは、首から下は現代人と大差ない骨格だから、これは、私にとっては意外な発見ではないが、詳しく研究され、その成果が公表されたことが重要といえよう。

 

最後に、アメリカ大陸への人類の到達は5万年前にさかのぼる、との報道である。

米サウスカロライナ大学(USC)の考古学者、アルバート・グッドイヤー博士が17日、サウスカロライナ州南西部の地層から、約5万年前の、ヒトの手が加えられたとみられる「道具」などの物を発見した、と発表した。従来の説では、北米大陸にヒトが渡ったのは約1万3000年前と推定されており、博士の発見に間違いがなければ、ヒトの考古学史を大きく変えるものとなる。

USC考古・人類学研究所のグッドイヤー博士は、1980年代からジョージア州との境を流れるサバナ川沿いにあるトッパー遺跡を調査。地下4メートル以上を掘り進み、初期のヒトが使ったと考えられる道具を大量に含む地層を発見した。

見つかった物は、炭素の放射性同位体による年代測定の結果、約5万年前のものと判明したという。グッドイヤー博士は、「トッパー遺跡は北米大陸最古の遺跡だ」と主張している。

一方、ペンシルベニア大学のセオドア・シュール人類学教授は、「ヒトが中央アジアと同時期に、北米大陸東部に到達したかという問題が残る」として、トッパー遺跡が本当に5万年前のものなのかを、立証する必要があるとしてる。

また、テキサス大学オースティン校の考古学者マイケル・コリンズ氏も、「グッドイヤー博士は、非常に古い地層を調べたようだが、見つかった石などが人間の手で加工されたものという説に、同意出来ない」と、今回の発表を疑問視している。

今回の発見に関するグッドイヤー博士の論文は、学術誌が来年に掲載する予定。その後、同博士の発掘手法や年代測定などに問題がないか、考古学界で議論されることになる。

また、来年10月にはサウスカロライナの州都コロンビアで、考古学関連の学会が開かれて北米大陸におけるヒトの歴史が取り上げられ、集まった考古学者がトッパー地区を見学する予定。

現代人と同じ種のヒト(ホモサピエンス)が地球上に登場したのは、約6─8万年前のアフリカとされている。その後、ヒトの生活範囲は5万年前に中央アジア、4万年前にヨーロッパに広がり、約1万3000万年前にベーリング海を渡って、北米大陸に移動したというのが定説となっている。

これまでに、北米大陸で古いヒトの化石が見つかったことはない。

アメリカ大陸への人類の移住については、10万年前にまでさかのぼるなど、古い時期に想定する見解が提示されては否定されてきて、1980年代には、12000年前ということでほぼ決着した感があったのだが、1990年代以降、次第に古く想定する見解が有力になりつつあり、2万年前にさかのぼるとする見解も真剣に考察されるような状況になっていた。だがさすがに、5万年前という想定には今でも拒否感が強いようで、ともかく今後の検証に期待したいところである。ただ、以前雑文かどこかの掲示板だかで述べたことがあるように記憶しているのだが、南米では3万年前の遺構らしきものも発見されており(さすがに異端視されているが)、5万年前の到達という可能性も即座に否定すべきではなかろう。

2004

11

14

中央競馬ではエリザベス女王杯が行なわれ、秋華賞勝ちの3歳馬スイープトウショウが一番人気となったが、馬場入りとゲート入りを嫌がるなど気性の難しい面を出してしまい、レースでも出遅れてしまって5着に追い込んでくるのが精一杯だった。勝ったのはアドマイヤグルーヴで、現時点ではこのメンバーの中では能力上位ということなのだろう。牡馬相手だと少々苦しい感があるが、今年の天皇賞(秋)のように、有力馬が不出走だったり不調だったりした場合には、混合GIを勝てるかもしれない。

2004

11

自分もすっかり忘れていたのだが、ホームページを開設してからもう5年になる。2001年までは、途中更新停止期間もあったとはいえ、ほぼ毎日更新していたが、2002年には不定期更新となって更新回数が激減し、2003年にはわずか3回しか更新しなかった。一度更新の頻度が落ちると、なかなか更新する気にもならないので、忙しいなかにも少しずつ時間をつくって、なるべく頻繁に更新していきたい。

アメリカの大統領選は前回に続いて接戦となっているようだが、どうやら現職の共和党ブッシュ候補が当選しそうである。ブッシュ大統領を忌み嫌う人はかなりいるようで、あまり魅力があるとは思えない民主党のケリー候補がここまで接戦に持ち込めたのは、反ブッシュ感情に支えられていたところが多分にあり、現職相手で魅力に欠ける候補だと、通常であればまったく勝ち目がないものである。ブッシュ政権の継続により、世界の混乱や経済情勢の悪化が進むと予測する識者は多いようだが、私には、そうした見解が妥当なのかどうか、判断できるだけの見識はない。ただ個人的には、民主党クリントン政権には悪い印象が強く残っており、問題はひじょうに多いものの、ブッシュ共和党政権の継続のほうが日本にとってはよりましなような気もする。

大井では第4回JBCスプリント・クラシックがそれぞれ行なわれ、スプリントでは断然の一番人気となったマイネルセレクトが圧勝し、2着にアグネスウイング、3着にはサニングデールが入り、中央勢が上位を独占した。マイネルセレクトにはふたたびドバイへの遠征予定があるようで、期待したいものである。サニングデールはダート短距離でも一線級で走れることを証明し、今後は芝とダートの両方で短距離王者を目指すことになるのだろう。クラシックでは、断然の一番人気となったアドマイヤドンがアジュディミツオーをなんとかねじ伏せてレコードで勝った。今年の帝王賞や南部杯の結果から、アドマイヤドンはかなり衰えてしまったのではないか、と思っていたのだが、さすがにこの相手では能力が違った。ただ、去年までの能力はもう維持できていないようで、ドバイなど海外での好走は無理だろうし、ジャパンカップダートでも、日本のダートコースへの適性のあるGI入着級の外国馬が出走してくれば、勝つのは難しいだろう。

2004

10

31

中央競馬では天皇賞(秋)が行なわれ、キングカメハメハの故障引退により人気が割れたが、一番人気のゼンノロブロイが完勝し、2・3着には、ダンスインザムードとアドマイヤグルーヴと牝馬が入った。ゼンノロブロイは、鞍上を大きく強化してきたことから、私も本命に考えていたが、相手にも条件にも恵まれての完勝となった。ダンスインザムードとアドマイヤグルーヴの健闘には驚いたが、リンカーン・シルクフェイマス・サクラプレジデント・ヒシミラクルといった実力馬の不調、キングカメハメハの引退、タップダンスシチーの不出走もあり、レースのレベルは低いとみるべきで、それに助けられたところも多分にあるように思う。

2004

10

28

今朝の朝日新聞のサイトに大変な発見が掲載された。一定期間経過すると記事は削除されるようなので、以下に全文を引用する。

 

新種のヒト化石発見 インドネシアで、身長1メートル

人類の中で、現代人も含まれる「ホモ属」の新種の化石が、インドネシアのフローレス島で見つかった。身長約1メートルと小型で、脳容積も、はるかに原始的な猿人より小さい。孤島に生息する動物種にしばしば見られる小型化により、ジャワ原人から分かれた新種とみられるという。外敵の脅威のない孤島で、少なくとも約1万8000年前まで生存していたとみられ、長期にわたって我々の祖先と「同時代」を生きていたことになる。

オーストラリアとインドネシアの研究チームが同島の洞穴から、女性と見られる1人分のほぼ全身の骨格や、別個体のあごの骨などを発掘した。島名から「ホモ・フロレシエンシス」と命名。28日付の英科学誌ネイチャーに発表する。

約700万年前にチンパンジーと共通の祖先からヒト科が分かれた。初期のグループ「猿人」の中から、約200万年前にホモ属(属は、科の下、種の上の分類階級)が登場した。

ホモ属は大まかに、原人(北京原人やジャワ原人など)、そこから進化した旧人(ネアンデルタール人など)、現代人につながる新人(サピエンス種)に分かれる。いずれも猿人より大型化し、脳の容積も大きくなった。

しかしフロレシエンシスは、こうした傾向とは逆に、猿人(身長1〜1.5メートル、脳容積500立方センチ前後)より身長も、脳容積(約380立方センチ)も小さい。だが、歯の形や、頭骨の形態などが原人と共通なため、原人に近い新種とされた。

ヒトは、従来考えられていたより多様な進化を遂げていたことを示している。

同島の周辺地域には約4万年前に新人が進出し、先住のヒトを絶滅させたとされる。しかし同島は大陸や大きな島と隔たっており、海面が下がった氷河期にも周辺の島と陸続きにならなかったため、独特の生態系を保っている。

古い時代に同島に渡ったジャワ原人が、島に適応して小型の新種となり、こうした孤立環境の中で1万8000年前まで生き永らえたようだ。

 

この発表がおおむね妥当なものだとすると、年代・形態・渡海能力の証明など、様々な点でまさに衝撃的な発見である。当初は、ホルモン分泌の異常などにより成長が阻害された個体ではないか、とも思ったのだが、別個体も発見されているとのことで、頭骨の形態はエレクトスに似ていながら、身長も脳容積もずっと小さい人類集団が存在したのだろうか。

ただ、別個体の性別・年齢・身長などは、この報道からは明らかではなく、この個体がかなり特殊例外的な存在である可能性も否定はできないように思う。正直なところ、このような人類集団の存在を示唆するような発見を私はこれまで知らず、まだ呆然としているところが多分にある。

これまで知られていなかったこの人類集団は、ホモ=フロレシエンシスと命名されたとのことだが、かつてホモ属か否かの重要な根拠が脳容積(750cc以上)とされたことを思うと、どうにも違和感がある。

この発見についての雑感の続きは、近いうちに雑文に書くことにしたい。

2004

10

25

先週の月曜日に更新しようとしたら、ホームページにファイルを送信できなくなり、その後何度試しても失敗したので、プロバイダーに連絡して回答通りにやってみたのだが、それでも失敗したので、もう更新はできないものかと諦めていた。それでも懲りずに今日も色々と試してみたところ、何とか成功したので、こうして更新したというわけである。この間も、日記は何日かつけていたので、その分も掲載することとした。

2004

10

24

昨日新潟県中越地方を中心に強い地震があり、かなりの被害が出たようである。東京でもかなりの揺れを4回ほど感じたくらいだから、中越ではたいへんなことになっているのは容易に想像できるのだが、死者は20人前後、建物の崩壊や道路の寸断、断水、停電、新幹線の脱線などがあり、やはりといった感じである。いっこくも早い復旧を望むが、これだけ被害が大きいと、なかなかすぐにとはいかないようだ。

中央競馬の菊花賞は、人気薄のデルタブルースが勝つという波乱だったが、長距離適性が高いと戦前から言われていた馬であり、遅い流れの上がり勝負にはならなかった展開での勝利だから、けっしてまぐれではなかろう。ヒシミラクルが復活しなければ、来年の天皇賞(春)でも最有力だろう。一時期は、上がり勝負になってステイヤー適性は問われなくなった、といわれていた菊花賞だが、ここ数年は長距離戦らしい勝負になり、ステイヤーが勝つレースとなっている。

2004

10

21

キングカメハメハ屈腱炎キター━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!

日本ダービーを勝ったときに、松田国英厩舎でこの使い方だから、どうせ年内に屈腱炎発症で引退だろう、などと景気の悪い予想をしていたのだが(競馬ファンの中には、私と同様の予想をしていた人も少なからずいたことだろう)、案の定、二度あることは三度ある!!の言葉通り、クロフネ・タニノギムレットに続いて、スターホース候補生が屈腱炎で戦線離脱となってしまった。

景気の良い予想(というか希望)はほとんど実現しないのに、景気の悪い予想はなぜか実現してしまうことが多くて、本当に困ったものである。(´・ω・`)ショボーン

2004

10

18

多忙だったため、またしても更新の間隔があいてしまった。この間、ホームページの内容について色々とご指摘を頂いていたのだが、ずっと訂正することもなかったことを、この場でお詫びしたい。今回の更新で、過去ログとリンク集は訂正したのだが、その他の大部分は未訂正なので、今後時間を見つけて訂正していきたい。また、掲示板にも少しずつ投稿していこうと思う。

更新を怠っている間に、近鉄とオリックスとの合併、巨人の渡辺オーナーの辞任、スト実施、二社の新規参入宣言など、日本のプロ野球界はたいへんなことになっていたのだが、今日はソフトバンクによるダイエー球団の買収が大々的に報道された。親会社が多額の債務を抱えるダイエー球団については、随分前から買収の噂が絶えなかったが、正式な発表があったのはこれがはじめてである。

ダイエーは、地元に密着した球団として成功した部類に入るし、前から買収の噂がありファンにもある程度の覚悟はあっただろうから、地元密着路線を続けていくのであれば、ファンの支持を大きく失うことはなかろうと思う。

2004

アメリカのレーガン元大統領が93歳で亡くなった。私が小学生から高校生の頃のアメリカ大統領だったが、その評価となると、大きく分かれるところだろう。

世界的な破綻なしに冷戦を終結させた功績は大だが、相手のソ連側にゴルバチョフ書記長がいたのは幸運だったともいえる。また、ソ連を最終的に崩壊に追い込んだ要因として、アメリカの軍拡にソ連の経済力がついていけなくなったことが挙げられ、弱腰のカーター政権と異なるレーガン政権の強硬な軍拡路線が評価されることが多いが、アメリカの軍拡路線は、すでにカーター政権期に始まっているとの指摘もある。

一方、レーガン政権期に拡大した財政・貿易赤字は失政とされることが多いが、90年代のアメリカの繁栄は、レーガン政権期の経済政策によるところが多く、民主党クリントン政権はその果実を得たにすぎない、との評価もある。レーガン政権の評価が定まるのは、まだまだ先になるのではなかろうか。

 

アメリカ競馬では3冠最終戦のベルモントステークスが行なわれ、アファームド以来26年振り、しかもシアトルスルー以来2頭目となる無敗の三冠を目指したスマーティージョーンズが出走したが、バードストーンに1馬身差で敗れ、惜しくも三冠達成とはならなかった。

このところ、二冠まで勝てても、最終戦のベルモントステークスで敗れることが多く、今年も三冠達成はならなかったが、12ハロンという今や米国ダートの一流レースでは異様ともいえる長距離で行なわれるのも一因だろうか。

スマーティージョーンズは、プリークネスステークスでは史上最大着差で圧勝しており、10ハロン前後のほうに適性があるのかもしれず、スター候補生だけに、秋には古馬相手に頑張ってほしいものである。

 

日本の中央競馬では安田記念が行なわれ、デュランダルの回避により大混戦となり、人気がわれたが、GI2着3回のツルマルボーイが最後に抜け出してついにGI勝ちを達成した。2着にはテレグノシス、3着にはバランスオブゲームが入り、ファインモーションのように力を出し切れなかった馬もいるようだが、まずまず順当な結果といえよう。

2004

低水準のレースとなることが多く、GIとしての存在意義を問われることも少なくないNHKマイルカップだが、今年は、トライアルレースを勝った良血馬シーキングザダイヤ・2000Mの毎日杯で強さを示したキングカメハメハ・2歳王者で皐月賞でも4着と好走したコスモサンビーム・2歳時に強さを見せて皐月賞でも3着と好走したメイショウボーラーが出走してきて、9回の歴史のなかでもっとも高水準の出走馬構成になったと思う。

レースは、タイキバカラがひっかかって速い流れとなり、直線でキングカメハメハが外寄りから抜け出して2着のコスモサンビームに5馬身差をつけて圧勝した。東京コースに向いているし、2000Mの重賞も勝っているので、日本ダービーでも有力候補といえるだろう。3着にはメイショウボーラーが入り、実績馬が順当に上位を占めた。キングカメハメハはかなりのレートを獲得しそうである。

2004

22

いかりや長介氏が一昨日亡くなった。ドリフターズのリーダーとして「8時だヨ! 全員集合」で一躍有名となったが、私はこの番組のことはほとんど記憶になく(何度か見たことはあるはずだが)、俳優としての活躍のほうが印象に残っている。
 今では、いかりや氏は俳優として高い評価を受けているが、俳優活動を始めた頃に出演した、1987年放送の大河ドラマ『独眼流政宗』での演技は、お世辞にも上手いとはいえず、討死の場面では、死亡後なのに瞼が動いていたことが思い出される。
 だがその後、俳優としての実力を着実につけていき、現在では、存在感のある名優として評価されるようになった。私が見たいかりや氏出演の最後の番組は、昨年フジテレビ系で放送された『あなたの隣に誰かいる』だが、最後のほうは、病気の影響なのか、台詞が聞き取りづらかったものの、その点以外は名演だったと思う。
 『あなたの隣に誰かいる』では、大病から復帰後の出演ということで注目されていたものの、台詞が聞き取りづらいことから、病気が完治しておらず、もう長くないのでは・・・と思った人は、私以外にも少なからずいただろうが、残念ながら、この予感は的中してしまった。
 まだまだこれからの活躍が期待されていただけに、本当に残念である。ご冥福をお祈りしたい。

 

中央競馬は、スプリングステークス・阪神大賞典という重要な前哨戦が行なわれ、いよいよ春の大レースが近付いてきた、といったところである。

スプリングステークスはブラックタイドが勝ち、2着にはキョウワスプレンダが入った。ブラックタイドはこれまでにコスモバルクやマイネルブルックに負けているが、サンデーサイレンス産駒だけに、この時期の成長力と本番での底力には期待できるだろう。皐月賞での走りが楽しみである。

阪神大賞典は、リンカーンがザッツザプレンティを抑えて勝ち、固い決着となった。今回はリンカーンが2kgもらっていただけに、本番ではザッツザプレンティの逆転を期待する声も多いだろうが、私は、この差は逆転できないように思う。ヒシミラクルが故障休養中で主役が不明確な天皇賞(春)路線だったが、武騎手鞍上ということもあり、本番ではリンカーンが一番人気となるのだろう。

2004

15

多忙だということもあり、またしても更新の間隔があいてしまった。実に半年振りの更新である。この間、各種掲示板への投稿がほとんどなくなってしまったのはともかくとして、読書量もかなり減ってしまったのは反省すべきところで、今後は時間をつくって少しでも多くの本を読んでいきたい。

ロシア大統領選挙は、プーチン大統領が他の候補に圧倒的な差をつけて再選された。強権体質が批判されることもあるプーチン大統領だが、ロシアのような雑多な要素の多分にある帝国を維持していくには、強権的でなければならないところもあるのだろう。

2003

15

またしても更新の間隔があいてしまったが、この間はたいへん忙しく、本を読む時間さえなかなか取れなかったので、仕方のないところではある。
 今日は敬老の日ということで、新聞には高齢化社会の問題についての記事も掲載されていたが、日本の高齢化は深刻な問題となっていて、65歳以上の人口比率では、高齢化が進んでいるとされるイタリアやドイツ以上とのことである。
 このような高齢化社会というのは、人類がこれまで経験したことのないもので、どのような対策をとればよいのか、ちょっと見当がつかない。どうも、現代人は人類史の一大転機に立たされているようである。

2003

今年になってからたいへん忙しく、半年振りの更新となる。この間、古人類学では重大な発表が相次ぎ、貴乃花関の引退、サッカーボーイ産駒のヒシミラクルの天皇賞(春)・宝塚記念制覇などもあって、日記のネタは多数あったのだが、どうも更新する気力がわかなかった。
 掲示板への投稿も随分と減って、私生活で文章を書くということ自体ほとんどなくなっていたのだが、この間、興味深い本をそれなりに読んできたので、それらを参考に自分の考えていることをまとめて、定期的にホームページに掲載していきたいものである。

2003

いよいよ2003年の始まりである。昨年後半は、忙しいということもあって、HPの更新も読書量も随分と減ってしまった。HPの更新はともかくとして、読書量は一定水準以上は保っていきたいものである。
 昨日は、平井堅さんと中島みゆきさん目当てで珍しく紅白歌合戦を見たのだが、この時期に厳寒の黒部ダムから中継というNHKのやり方は疑問である。まあそれはともかくとして、平井・中島さんのところだけ見ようと思ったのだが、見逃すといけないので、結局中島さんの出番が終わるまで、ほとんどずっとゲームをしながら紅白を見ていた。平井さんもよかったとは思うが、歌詞の間違いがあったとはいえ、中島さんは圧巻で、私が見た中では断然の存在感だった。やはり、昨年の紅白の最大の見せ場だったと言うべきだろう。

 

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