日本の名馬10選

 

初めに
 今回は、ネタ切れのため如何にも手抜きといった感じの駄文となってしまった。やはり、週に一度の駄文執筆というのは、ダメ人間の私には無理なのだろうか・・・。つい弱音を吐いてしまったが、ボケ防止効果もあるだろうから、今後も週一度の掲載を心掛けたい。
 内容はいうと、私の選んだ日本の名馬10頭とそれぞれについての簡単な感想である。日本馬に関しては、リアルタイムで見た馬もかなりの数となり、リアルタイムで見た馬とそうでない馬とでは評価基準となる情報量に大きな差があるので、リアルタイムで見たミスターシービーの世代(1980年生まれ)以降の馬のみを対象にしようと思う。
 また、順位付けも行おうと思ったのだが、10頭選ぶだけでも随分と悩んでしまい、順位付けの方は全く纏まらなかったので、今回は順位付けを行わず、10頭を生年順に列挙することにしたい。

 

10選
ミスターシービー
 1980年生まれ。実力という点で言うと、この10頭の中に入れてよいものか疑問はあるが、何と言っても競馬に興味を抱くきっかけとなった馬なので選んだ。まあ、俺様評価なのでこれでもよかろう。三冠は相手に恵まれたと言われ、確かに三冠レース自体は、ライバルの故障や本格化前などがあってそうかもしれないが、同期にカツラギエース・ニホンピロウィナー・ギャロップダイナなどがおり、世代のレベル自体は決して低くないと思う。古馬になって不振だったが、それでも2000mに短縮されて最初の天皇賞(秋)をレコードで勝っており、単に相手に恵まれたのではなく、能力も相当に高いものがあったことを証明したと思う。

シンボリルドルフ
 1981年生まれ。無敗の三冠達成は、言われているほど高く評価できるものではないと思う。シービーの世代は弱くてルドルフの世代は強かったとの評価もあるが、ルドルフ世代の混合JRAGT勝ちは、ルドルフ以外ではスズパレードの宝塚記念だけで、正直なところシービーの世代より弱いくらいだと思う。
 ルドルフの偉大さは、シービーやカツラギエースやミホシンザンといった前後の世代のトップホースを完膚なきまでに打ち負かし、断然の1番人気に支持されたジャパンカップで外国馬を一蹴して完勝したことにある。アメリカ遠征では状態が本調子ではなく負けてしまったが、今でもルドルフを日本競馬史上最強と評価する人が多いのも納得できる。

タマモクロス
 1984年生まれ。ジャパンカップと有馬記念では2着と負けてしまったが、4歳後半以降の戦績は素晴らしいものだった。ジャパンカップと有馬記念にしても、体調が下降気味の中での2着だけに、決してこの馬の評価を減じるものではないと思う。幅広い距離への適応、抜群のスタミナと瞬発力、とにかく強い馬だった。種牡馬としてもなかなかの成績だと思うが、後継者と呼べるほどの馬はまだ出ておらず、今後の出現に期待したい。

オグリキャップ
 1985年生まれ。1980年代後半の競馬ブームの最大の功労馬であり。物議を醸したローテーションと劇的なラストレースもあって過大評価気味かもしれないが、戦績といい能力といい、日本競馬史上の名馬であることに違いはないと思う。最も高い能力を発揮したレースは5歳時のジャパンカップだったと思うが、恐らく、最も得意とした距離は2400mではなく1600m〜2000mだっただろう。この距離では、日本競馬史上でも有数の実力馬だったかもしれない。

メジロマックイーン
 1987年生まれ。天皇賞(春)連覇などがあり、ステイヤーとしての評価が高いが、2000m〜2400mでの強さも圧巻だった。ジャパンカップと有馬記念に負けたのが惜しまれるが、調子も下降気味だったようで、決してこの馬の能力が充分に発揮されたとは言えないように思う。負ける時は案外脆かったが、これは淡白なところもあったためだろうか。だが、運動能力の高さは、日本競馬史上でも有数のものだったと思う。

トウカイテイオー
 1988年生まれ。シンボリルドルフの初年度産駒、劇的な復活劇ということで、特に人気が高かった。実力の方も申し分なく、強力な外国馬の揃ったジャパンカップでは前走の惨敗から見事に立ち直って勝ち、豪華メンバーの揃った6歳時の有馬記念では、1年振りの出走というハンデを背負いながら劇的な勝利を飾った。とにかく絵になる馬であった。

アブクマポーロ
 1992年生まれ。7歳時の快進撃は見事で、少なくともダートでは、日本競馬史上屈指の名馬だと思う。南部杯では不覚を取ったし、本格化前だった時の対戦もあるが、メイセイオペラを子ども扱いし続けたのは、改めて考えてみると大変なことである。南部杯での敗戦は、後ろを意識し過ぎてメイセイオペラを楽に逃がしてしまったことにあると思うが、或いは輸送が苦手だったのだろうか。

タイキシャトル
 1994年生まれ。国内での戦績はほとんど申し分なく、海外のGTも一番人気で堂々と勝った。現役時には、負けようがないとの印象さえ受けたものである。引退レースとなったスプリンターズステークスではよもやの敗戦を喫したが、この馬の本領は1600mにあり、1200mでの敗戦はこの馬の評価を減じるものではないと思う。

エルコンドルパサー
 1995年生まれ。国内での敗戦は毎日王冠のみで、ジャパンカップではエアグルーヴと同期のスペシャルウィークに完勝。これだけでも並の名馬ではないと言えるが、5歳時の海外での活躍は本当に見事で、日本競馬史上最も高い戦績を挙げた馬と言えよう。凱旋門賞では2着に負けたとはいえ、強いモンジュー相手に互角の勝負であった。負けたとはいえこの1戦が高く評価され、インターナショナルクラシフィケーションでは134という過去の日本馬として最も高い評価を得ることとなった。第2位がスペシャルウィークの123だから、エルコンドルパサーが如何に高く評価されているか分かる。

スペシャルウィーク
 1995年生まれ。日本で大成功を収めた種牡馬サンデーサイレンスだが、産駒でJRAGTを3勝以上挙げた馬はなかなか現れなかった。一つには、サンデー産駒は闘争心の非常に強い馬が多く、能力の限界近くまで走ってしまうからなのだろう。サンデー産駒で初めてJRAGTを3勝以上挙げた馬がスペシャルウィークで、何度も敗戦から立ち直った精神力とスタミナには驚嘆すべきものがある。
 日本ダービーでの圧勝と天皇賞(春)での完勝も見事だったが、何といっても5歳秋の天皇賞(秋)とジャパンカップでの勝利は素晴らしいものだった。特にジャパンカップでは、強いモンジューを楽に退けて完勝であった。この時のモンジューは確かに凡走したのかもしれないが、それを考慮しても高く評価できると思う。インターナショナルクラシフィケーションでは123と思ったよりも低い評価だったが、もう少し高い評価でもよかったのではなかろうか。

 

 

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