曜日 日記
1999 11 日記も一週間つけ続け、ダメ人間としてはなかなかの頑張りだが、大半は競馬の話題で私の視界の狭さをよく表しているが、日本ではほとんど毎日どこかで競馬が行われているためネタは尽きず、日記を続けていくうえでは本当に便利な趣味を持ったものである。競馬以外の話題では、米国連邦地裁がマイクロソフトに独占状態との判決を出したのが目を引くが、裁判は長期化するだろうからマイクロソフトがすぐに分割されることはないだろうし、今更OSとIEを分離することもできないだろうから、当面は大した影響はないように思う。米国司法省はこの判決は消費者の利益になると言ったが、落ちやすいOSの安定性向上の方が遥かに消費者にとっての利益になると思う。米国司法省もOSの不安定さという問題でマイクロソフトを訴えてくれれば良かったのになあ(笑)。

さて競馬の話題だが、明日は菊花賞が行われるので例によって予想してみようかと思うが、今回はアドマイヤベガ・テイエムオペラオー・ナリタトップロードの三強でほぼ決まりで、この三頭のボックスで買っておけば問題ないだろうが、これでは芸がないので更に絞りたいと思う。そこで切りたいと思うのがテイエムオペラオーで、三強の中で最も距離が伸びて良いと言われているだけに無謀かもしれないが、兄弟は皆短めの距離の方が良く、日本ダービーでの敗戦も仕掛けのタイミングや展開の問題などではなく、2400メートルでは他の二頭よりも力が劣っていたのかもしれない。まあ、アドマイヤベガとナリタトップロードも生粋のステイヤー血統ではないのだが、日本ダービーでの着差は案外素直に信じても良いのではないかと思う。◎アドマイヤベガ ○ナリタトップロードの一点勝負とする。

1999 11 オーストラリアでの共和制移行への是非を問う投票、初日を迎えた大相撲九州場所、ブリーダーズカップ、(JRA)菊花賞、しもつけ菊花賞と興味を引く話題が幾つかあるが、今日は昨日予想した(JRA)菊花賞について書こうかと思う。しかしまあダメ人間らしくまたも外してしまったが、馬連は一番人気の組み合わせでも4倍以上ついていたのだから素直に三強のボックスにしとけば良かった・・・。テイエムオペラオーについては完全に誤った評価をしてしまい、世評通り長距離は全く問題はなく、スローペースにも対応できそうで来春の天皇賞の最有力候補であろう。アドマイヤベガの敗因は遅い流れで引っ掛かったことにあり、同じサンデーサイレンス産駒であるスペシャルウィークやステイゴールドと同じくハイペースの方がレースをやりやすいのだろう。ナリタトップロードは勝ちはしたものの、正直なところアドマイヤベガの凡走に助けられた気がする。今日は渡辺騎手も意識して前に行ったのだろうが、もっと前に行かないと、今日と同じような位置取りでは来春の天皇賞では日本ダービーや京都新聞杯のようにアドマイヤベガに捕えられてしまうだろう。ラスカルスズカは人気先行だと思っていたが一線級とも互角に戦えそうで、先ずは相手の楽なレースを選んで着実に賞金を稼いでいって欲しい。スローペースで上がりの勝負となったレースが全て低レベルだとは言えないが、能力が劣ると思われるタヤスタモツとメジロロンザンが先行して粘っており、今年の皐月賞や日本ダービーと比較すると低レベルだったと思う。レーティングは以下の通りである。

第60回菊花賞(JRAG1、京都・芝3000メートル)   1:ナリタトップロード112  2:テイエムオペラオー111  3:ラスカルスズカ110  4:タヤスタモツ105  5:メジロロンザン104  6:アドマイヤベガ102

1999 11 大相撲九州場所二日目が行われ、初日負けた貴乃花関が初白星を挙げて私は一安心といったところである。貴乃花関と私は同年同月生まれで、中高年世代の英雄が長嶋茂雄氏や力道山氏であるならば、ダメ人間の私にとっては、史上最年少での大関昇進と史上第三位の若さで横綱昇進を果たした貴乃花関が同年代の英雄なのである。私にとって貴乃花関が英雄であるのは、何も同年同月生まれであるからというだけではなく、頑ななまでにガチンコで相撲を取り続けて27歳にして既に身体がボロボロになり、マスコミへの対応もぎこちないところがあるといった要領よく立ち回れない不器用さに自分の姿が重なって見えるからでもあり、彼の不器用さは、八百長をやりまくって30代半ばまで相撲を取り続け、数々の記録を打ち立てて国民栄誉賞を受賞し、師弟共々国営放送の娯楽番組に出演することもある「大横綱」のしたたかさとは余りにも対照的である。正直なところ最近の彼の不振を見るのは辛く、もう最盛期の力は戻らないだろうから引退する方が良いのではないかと思ったこともあったのだが、今日の一番を見ると、じっくり休養して身体を絞れば最盛期の力は取り戻せるのではないかという気もする。だが、不器用で責任感の強い彼は余程のことがなければ休場しないのだろうな・・・。
1999 11 ベルリンの壁崩壊と東欧革命から10年が経ち、熱しやすく冷めやすいとよく言われる日本では東欧とさほど関係が深くないこともあってかこの間必ずしも詳細に報道されていたようには思えないが、10周年ということもあってかこのところ各新聞やニュース番組などで東欧の現状やこの10年の軌跡が特集で扱われることが多い。当時、我々は歴史的変革期を目撃しているのだと言った評論家がいて、17歳で既に歴史オタクだった私は興奮したものだが、東欧には詳しくなかったこともあってその興奮は長続きはせず、東欧革命の意義や評価についてもダメ人間らしくよく考えが纏まらなかった。まあ、ほとんどの出来事のある程度客観的な評価というものは同時代に下すというのはまず無理で、東欧革命の評価も後世の史家の判断を待たねばならないのだろうが、時期はともかくとして東欧各国のEUへの加盟というのは揺ぎない流れであろうから、EUが今後世界に果たす役割によって東欧革命の歴史的評価も定まるのかもしれない。
1999 11 10 ミスターシービーが健康面での不安がないにも関わらず20歳という年齢で種牡馬を引退することとなり、私はこの馬を知って競馬に関心を抱くようになっただけに残念でならない。まあ、種牡馬成績が期待外れで不振なのだから仕方ないのだが、初年度産駒のヤマニングローバルが故障していなければJRAG1の二つや三つは勝っていたはずで(私の贔屓目かもしれないが)、そうなれば良質の牝馬が多く集まって種牡馬成績ももっと上をいき、この年齢で種牡馬引退ということもなかったのではないかとも思う。後継種牡馬はヤマニングローバル一頭だけだが、交配頭数が極端に少ないため、残念ながらミスターシービーの直系は途絶えてしまうのだろう。
1999 11 11 私は、平日は18時30分頃に帰宅し、帰宅後は本を読んだり日記を書いたりホームページを見て回ったりゲームをしたりして23時頃に寝るのだが、この中で自分を向上させるのに役立っていると辛うじて言えるのは読書くらいで、その読書も実際に役立つような本はほとんど読んでおらず、まともな人々から見れば全くもって無為に日々を過ごしているように見えることだろう。他のダメ人間の方もこんな風に無為に日々を過ごしているのだろうか。
1999 11 12 天皇陛下御即位10周年記念式典が行われたが、天皇制廃止論者の私は無論お祝いなどしなかった。国民栄誉賞を受賞し巷間には人格者と伝えられているが、その昔新人の江川投手を他の選手達の目前でおい、嫌な奴が飯食ってるぞと言ってシメたという到底人格者とは思えぬ逸話の持ち主を初め、数々の有名人も式典に参加したが、これら有名人のほとんどは、主権在民の原則と天皇制(君主制でもよいが)のあり方など考えたこともなく、上の立場の者に命じられたまま、或いは招待されたからには出席した方が無難だなどと考えて出席したのだろう。これら有名人の中でも特に驚かされたのが元X・JAPANのYOSHIKI氏で、氏が式典の音楽を作曲すると知った時は、ロックミュージシャンは反体制的であるべきだというダメ人間らしい安直かつ陳腐な考えをもつ私は氏が天皇制に媚びるとはどういうことだ!と憤慨してしまった。だがよくよく考えてみると、ロックは言わば既成の価値観への音楽的対抗手段として発展してきたわけで、反体制こそロックの魂という考えが既成の価値観となってしまったからには、現状や体制を賛美するロックというのもありだ、という逆説も成り立つかもしれない(詭弁かな?)。

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