曜日 日記
1999 11 20 明日はマイルチャンピオンシップが行われるので、例によって予想してみようかと思う(外し続けているのに本当に懲りないね)。エアジハードがやはり不動の大本命で、天皇賞・秋では強い競馬をしており(今にして思うとレーティングが少し低かったかもしれない)、2000m以上に能力を発揮できるだろう1600mではまず負けることはないと思う。相手は、底力のあるキョウエイマーチとキングヘイロー、勢いに乗っているブラックホークの三頭で、エアジハードから三頭へ流すことにする。

◎エアジハード ○ブラックホーク △キョウエイマーチ △キングヘイロー

1999 11 21 大相撲九州場所千秋楽結びの一番は横綱同士の相星決戦となり、マイルチャンピオンシップ以上に力が入った。貴乃花関は終始攻めたものの、残念ながら武蔵丸関に掬い投げで敗れ今年初の優勝は成らなかった。今日の一番を見る限り、貴乃花関は攻め続けていたとはいえ、現時点での力は武蔵丸関の方が一枚も二枚も上という印象を受けた。武蔵丸関が大きく力を付けたというより貴乃花関がまだ全盛期に到底及ばない状態だということなのだろうが、以前にも書いたように、来場所休場してしっかり休養を取り体を絞れば全盛期の力を取り戻せると思う。私にとっては同年代の英雄だけに再び圧倒的な強さを発揮してもらいたいものである。

さてマイルチャンピオンシップだが、5回目の予想で遂に初的中となった。それも、本命が1着で他の印を付けた馬も2・3・5着で5着のキョウエイマーチは4着のアドマイヤカイザーとはクビ差だから、大当たりといったところである。まあ、その4頭で上位人気を独占していたわけだから大して自慢もできないが。勝ったエアジハードは外を回って楽勝しており、着差以上に強い競馬で、安田記念よりは楽な相手だったが安田記念以上の能力を発揮したと思う。タイキシャトル以上の評価はまだできないが、トロットサンダーやノースフライトやヤマニンゼファーといった近年の名マイラー達と同等以上の評価をしても良いのではないかと思う。キングヘイローは1600mが最も適しているようで、エアジハードとグラスワンダーが来年海外遠征を行うようなら、安田記念かマイルチャンピオンシップで念願のJRAG1勝ちを達成する可能性は大だろう。ブラックホークはJRAG1級には少し足りず、展開や他の有力馬の凡走に助けられなければJRAG1を勝つのは難しいように思う。アドマイヤカイザーは順調に成長すれば来年JRAG1を勝てるかもしれず、キョウエイマーチは4歳時と比べて明らかに衰えていると思う。今後大レースで勝つのは難しいだろう。レーティングは以下の通りである。

第16回マイルチャンピオンシップ(JRAG1、京都・芝1600m)   1:エアジハード122  2:キングヘイロー117  3:ブラックホーク115  4:アドマイヤカイザー108  5:キョウエイマーチ109  6:ニッポーアトラス108  7:チェックメイト105  8:エイシンガイモン105  9:ブリリアントロード103  10:ダイワテキサス102 

1999 11 22 来週の日曜日に第19回ジャパンカップが行われるが、90年代でも1、2を争おうかという名馬モンジューが出走するので、久々に競馬場に出掛けようかと思っている。目標としていた凱旋門賞を勝ち非常に高い評価を受けたので、ジャパンカップへの登録を行ったと知った時も、勝ってもこれ以上のレーティングは得られないだろうから登録だけでこのまま休養に入るかと思ったものである。だが、負けても凱旋門賞時がピークでやはり調子落ちだったと言い訳できるし、勝てば時計の出る芝にも対応できるところを見せて種牡馬としての価値を高められると陣営は考えたのだろうか。
来日した現役馬としては史上最強であろうし、きっちり能力を発揮できればまず負けることはないと思うのだが、今週末は晴天とのことで、どうやらジャパンカップが良馬場で行われるというのは多少不安ではある。というのも、愛ダービーと凱旋門賞は道悪、唯一の敗戦であるリュパン賞と前哨戦とはいえ苦戦したニエユ賞は良馬場で、実は良馬場では図抜けた存在ではないのではないかという一抹の疑念があるからである。東京競馬場の良馬場でも問題ないのか見極める意味で、公開調教での走りに注目である。
1999 11 23 第24回北上川大賞典が行われ、メイセイオペラがバンチャンプを4馬身差で楽に退けて圧勝した(岩手競馬のホームページより)。バンチャンプも3着のハナケンショットには大差をつけており、メイセイオペラがいなければ少なくとも岩手では無敵の快進撃となっていたはずで、全く以って巡り合わせが悪いといったところだろう。
メイセイオペラはここを使って勝ったことで東京大賞典では断然の人気となりそうで、この馬の単勝で思い切り勝負をしようかと思っていた私にとっては困ったことになってしまった。単勝オッズは1.5倍を切りそうで、これでは馬券購入意欲も減退するというものである。ここを回避してくれれば約4ヶ月振りの実戦となり、久々ということで少なくとも帝王賞並みのオッズ(1.8倍だと記憶している)はついたのだろうが・・・。
1999 11 24 これまで日記は書きっ放しで訂正したことはなかった(特に指摘を受けなかったため。ほとんど読まれてないのだろう)のだが、月曜日に書いた内容に誤りがあることに気付いてしまい、やはり訂正せねばならないだろう。それにしても、本当にダメ人間らしく底が浅いね。
モンジュー唯一の敗戦であるリュパン賞と苦戦したニエユ賞は良馬場と書いたが、スポーツ紙では稍重馬場となっていた。リュパン賞は時計の出る硬い馬場で行われたと記憶していたのでつい良馬場と書いてしまったのだが、フランスの馬場判定基準を日本のそれに当てはめるのは難しいし、欧州の多くの競馬場と比較するとかなり早い時計の出る勝負となりやすい東京競馬場の良馬場では一抹の不安があるという論旨を変えねばならないということはないので、まあ大嘘を付いたとは言えないと思うがどうだろう。うーん、やはりダメ人間らしくみっともない言い訳だったか。
1999 11 25 2000年に向けて都市再建計画を実行中のローマでは、予想通り工事中に次々と遺跡が発見されて工事が滞っているらしいが、行政が遺跡の発見を理由に手抜きをしているのではないかという指摘もあり、如何にもイタリアらしい話しである。
観光都市であるローマにとって、市民生活の利便と遺跡の保存のどちらを優先すべきかというのは難しい問題であろう。歴史好きの私としてはなるべく多くの遺跡を保存して欲しいものだが、住民の利便を考慮すると、よほど印象が強く価値の高い遺跡でなければ、一通りの調査が終了した後破壊されてしまうのは止むを得ないとも思う。
それにしても、遺跡の豊富な地域というのは、エジプトがその典型的な例だが、宣伝に成功すれば過去の遺産で食っていけるわけで、まことに羨ましい限りである。
イランやイラクなども素晴らしい古代遺跡が多くあるわけだから、保存と国内開放と宣伝に努めれば多数の観光客が訪問して外貨も稼げると思うのだが、経済封鎖と湾岸戦争での損害で遺跡保存どころではないだろうイラクはともかく、イランはどうして観光客誘致に熱心ではないのだろうか。まあ、私が知らないだけでそれなりに宣伝しているのかもしれないが、そうだとしても、エジプト並に力を入れているとは到底思えない。イスラム教が絶対的な価値を持つイランではイスラム以前のペルシア帝国の遺跡など全く意味を持たないのだろうか。
1999 11 26 最近話題のライフスペースだが、あのような団体にすがる人は文明社会には常に存在するわけで、民衆の教育水準が向上しマスメディアが発達したために、大騒動となりあたかも大問題であるかのように受け取られるのだと思う。
ライフスペースの人々は世間一般には馬鹿にされ見下され気味悪がられているのだろうが、ダメ人間の私が身の程知らずにもそう思っているだけに当然だろう。だが、あのような団体にすがる人の多くは、多少精神的に弱いところはあるのだろうが、性格は真面目で、すがる前には立派な社会生活を送っていたと思う。つまり、社会で尊敬されるような人々でも状況次第でいかがわしい団体に嵌ってしまうことはあるわけで、「普通」の人々も彼らを見下すだけではなく、他山の石とせねばならないだろう。
ダメ人間の私は元より心せねばならないが、私が今までそうしたいかがわしい団体に嵌ったことがないのは、立派な見識と判断力があるからではなく、ダメ人間らしくものぐさでケチで自己中心的なため、わざわざそうした団体に入って様々な儀式を行い金を貢ぐのを厭うからなのだろう。
オウム真理教が世間を震撼させた時、「お前はオタクだからオウムに入ったかと思った」と周囲の者にからかわれたが、私の場合オウムに入信しなかったのは必ずしも誉められた理由ばかりではないと言えよう。きっと、私と同じような理由でいかがわしい団体に嵌らないダメ人間も多いのだろう。

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