スティエバン=ピツラ
経歴
クロアチアの歴史考古学者です。教え子の論文から盗作して執筆した『死海文書から見たキリスト人間説』がロングセラーとなり、西側世界で名声を得ましたが、その弟子がユーゴ内戦の中で自分をかばって死んでしまい、そのことを後悔して絶望したためアル中となり、妻子と別れることになりました。クロアチアのドゥブロヴニクにある「聖ミリオオンテ教会(永遠の炎の教会)」で『東方見聞録』の祖本を発見した入矢が、祖本であることを証明しようとしてピツラ教授を訪ねたことにより、ピツラ教授は入矢と出会います(2巻)。ピツラ教授は入矢の夢を諦めない情熱に感銘して立ち直り、ザグレブの歴史考古学博物館で『東方見聞録』の祖本の研究を進めますが、そこで知り合った秘書のヴェスナと再婚することになります。
人物像
卑劣なところもありますが、論文を盗作してしまった教え子と再会したときには素直に謝罪しており、基本的には正直な人なのでしょう。