『イリヤッド』の年表
あくまで、作中での設定をまとめたものにすぎませんので、考古学・歴史学・人類学などの通説とは異なる場合があります。曖昧な年代や出来事については疑問符をつけています。
年 |
出来事 |
100000年前? |
アフリカ東部、紅海沿岸に現生人類が移住? |
80000年前? |
アフリカ東部の現生人類が紅海を渡ってイエメンに移住? 一部の現生人類は、ジブラルタル海峡を渡ってアフリカから欧州に移住し、ネアンデルタール人と遭遇? |
30000年前? |
イエメンの現生人類が世界各地に拡散し、その一部はネアンデルタール人と遭遇? 一部の現生人類が洞窟壁画を描く。 |
27000年前? |
ネアンデルタール人が絶滅? |
紀元前10000〜9000年? |
イベリア半島南西部に都市国家成立(アトランティス文明)? |
紀元前8000年? |
アトランティス文明で青銅器の使用始まる? |
紀元前6000年? |
アトランティス文明で文字の使用始まる? |
紀元前3000年? |
イベリア族がアフリカからイベリア半島に移住し、アトランティス文明の影響を受けて、欧州各地に巨石文明を広める? |
紀元前2500年? |
アトランティス文明(イベリア半島〜アフリカ北西部)以外で青銅器時代始まる? アトランティス文明の都である「彼の島」が、アフリカ沿岸で勃興したアマゾネス族に侵略され、地震で沈む? アトランティス人の生き残りの一部とイベリア族は同化してトゥルドゥリ族となり、地震で残った「彼の島」やその他の土地の上にタルテッソス文明を築く? アトランティス人の生き残りのなかには、地中海沿岸に移住した者もいる? アトランティス文明の生き残りの「冥界の王」の一団がカナリア諸島に移住? |
紀元前12世紀頃 |
ミノア文明から優れた航海術を吸収したフェニキア人が、本格的に海上貿易に乗り出す。 |
紀元前10世紀頃? |
イスラエル王国のソロモン王が、フェニキア人に命じてアトランティス文明を調査させ、アトランティスにまつわる秘密を3個の真鍮の壺(ソロモンの壺・ソロモンの玉・ソロモンの杯・聖杯)に封印する。 |
紀元前9世紀頃 |
タルテッソスがフェニキア系チレス人との戦いに敗れ、植民地となる。 |
紀元前6世紀 |
フェニキア系チレス人の植民地となっていたタルテッソスが、フェニキア系のカルタゴに滅ぼされる。 |
紀元前440年頃 |
ヘロドトスが『歴史』を執筆し、アトランティスについて、「アトランティス人は動物を食さず、けっして夢を見ない」との一節を書き残す。 |
紀元前399年 |
アトランティスにまつわる真実の隠蔽を目的とする秘密結社「古き告訴人」の策謀により、ソクラテスが死刑となる。 |
紀元前4世紀半ば |
プラトンが『ティマイオス』と『クリティアス』を執筆し、アトランティスについて触れるが、秘密結社「古き告訴人」を恐れて、虚実織り交ぜてアトランティスの記事を執筆する。 |
紀元前3世紀後半 |
始皇帝が異母兄の呂信に命じ、アトランティスの手がかりである「ソロモンの玉」の一つを、フェニキアの商人より購入させる(玉の中にはアトランティスの場所を示す地図が入っていた)。 |
紀元前1世紀 |
ディオドロスが、著書の『歴史叢書』にてアトランティスについて触れる。 |
(これ以降は紀元後)325年 |
第1ニカイア公会議にて、秘密結社「秘密の箱を運ぶ人々」がローマ教会に属する。 |
12世紀 |
テンプル騎士団が中東の秘密結社「山の老人」と接触し、アトランティスにまつわる秘密がキリスト教徒以外でも禁忌であることを、「秘密の箱を運ぶ人々」とローマ教会が悟る。 |
1191年 |
英国グラストンベリの僧院でアーサー王の墓が発見される(『イングランド年代記』より)。 |
13世紀後半〜14世紀前半? |
ルスティケロが、世界に三つあるソロモンの壺(聖杯)のうち、二つを入手する。一つはソロモン神殿?で発見したもので、アーサー王の墓?に隠す。もう一つは始皇帝陵で発見したもので、スペイン南西部のドニャーナ国立自然公園内の、「偉大なるウサギ」遺跡の地下神殿に安置されていた。 |
13世紀末〜14世紀初頭 |
マルコ=ポーロとルスティケロが獄中で出会い、マルコの口述をルスティケロが『東方見聞録(世界の記述)』として編纂する。ルスティケロは、クロアチアのドゥブロヴニクにある聖ミリオンテ教会(永遠の炎の教会)に、『東方見聞録』祖本を隠す。 |
1307年 |
フランスのフィリップ4世がテンプル騎士団を襲撃する。 |
1311年 |
ヴィエンヌ公会議にて、教皇クレメンス5世がテンプル騎士団の解散を命じる。同時に秘密結社は二つに分けられ、一つは暗殺専門の集団に、もう一つは「秘密の箱を運ぶ人々」のまま残される。 |
1853年 |
サントリーニ島出身で、作家・古代ギリシア研究家のミハリス=アウゲリスが、自宅前の崖から落下して死亡。 |
1865年 |
ハインリヒ=シュリーマンが日本を訪れる。 |
1869〜1870年 |
第一次バチカン公会議にて、秘密結社は完全にローマ教会から切り離される。 |
1870年 |
シュリーマンがトロヤの発掘を始める。 |
19世紀後半? |
「秘密の箱を運ぶ人々」と「山の老人」が合併する。 |
1884年 |
シュリーマンが鷹取甲斐三郎に手紙を送り、トロヤで発見された梟の壺に刻まれた特殊な文字について、意見を求める。 |
1890年 |
シュリーマンがナポリで秘密結社に殺害される。 |
1912年 |
ハインリヒ=シュリーマンの孫パウル=シュリーマンの手記が、『ニューヨークアメリカン』紙に掲載される。記事を掲載したのはゼプコ老人の父。 |
1928年 |
一高生の赤穴秀行が鷹取甲斐三郎と面会し、シュリーマンが鷹取に送った手紙を読む。 |
1934年 |
アドルフ=ヒトラーの勅命を受けた親衛隊長官ヒムラーが、ドイツやオーストリアの考古学者を招集し、アトランティス発見を最終目標とする「ドイツ古代遺産調査団」を結成する。 |
1938年 |
島根県の山中の廃村を赤穴秀行博士とともに訪れた、中学生の長谷部雄一・木島賢治・塩谷伝一郎が道に迷う。 |
1939年 |
「ドイツ古代遺産調査団」のオットー=ラーンが死亡(定説ではヒムラーに処刑されたことになっているが、ヒムラーが赤穴博士に語ったところによると、秘密結社に殺害された)。 赤穴博士がドイツに留学し、ヒムラーの勧誘を受けて「ドイツ古代遺産調査団」の研究員となる。 |
1944年 |
赤穴博士がヒムラーと決別し、ベルリンに戻る。 |
1945年 |
ベルリンにいる赤穴博士が、元神父の勧誘を受けて、秘密結社と敵対する組織に加入する。 |
1956年 |
ハンガリー動乱のなか、ヴィルヘルム=エンドレとティボール=コバチがハンガリーを脱出する。 |
1992年 |
クロアチア独立戦争のなか、クロアチアのドゥブロヴニクのとあるホテルが破壊され、パウル=シュリーマンの日記が発見される。 |
1990年代 |
ホテルのオーナーはパウル=シュリーマンの日記帳を判読できず、ハンガリーに避難して、日記帳を骨董商の親戚に譲る。その骨董商も日記の価値が分からず、ブダペスト郊外のエチェリの蚤の市の店頭に日記帳を並べ、数年間が経過する。 |
1999年 |
ウィーンで古書店を営み、ヴィルヘルム=エンドレと親しいハンガリー系オーストリア人が、パウルの日記帳を入手する。ヴィルヘルム=エンドレは、2年かけて日記帳の鑑定を行なう。 |
2002年? |
ヴィルヘルム=エンドレがアトランティス会議を主催するが、その直後にヨセフ=ベルクに殺される。 ヴィルヘルム=エンドレの娘ユリ=エンドレが、入矢にアトランティス探索を依頼する。 |
2006年 |
レイトン卿と入矢・バトラー神父・ゼプコ老人がカナリア諸島を訪れる。 |
2007年? |
入矢・レイトン卿・ロッカらが、スペインのドニャーナ国立自然公園内に、アトランティス文明の後継者であるタルテッソス文明の遺跡があることを発表する。 |