↑ バショウの花 バショウ科・大形多年草 日本の暖地に広く栽植される。根茎は塊状をなして地下にあり、
それから多数の葉比(ようしよう)がまき重なって,一見すると茎のように見える 偽茎を直立させる。 大きなものでは高さ4mになり,頂部から長さ2m,幅50cm以上にもなる潤大な 葉を四方に広げる。 葉身は中肋から出る葉脈が多数,平行に走り,裂けやすい。 夏から秋に偽茎の上端から苞葉につつまれた花茎を抽出する。 花茎は開花時には横になり,その基部に2列に雌花が並んだ花房をつけ, 順次咲きあがる。 雌花房は数段で,それより先は垂下して雄花房をつける。各花房は黄色を帯びた 円卵形の苞につつまれている。 受粉すれば果実が実り,中には黒色の小豆より小さい種子がつまっている。 中国大陸原産といわれ,タイから中国大陸南部によく似た種があるが,はっきりした 原産地はわかっていない。《堀田 満》 |