「 アシ − 葦、蘆、葭 


イネ科・多年草  分布:日本全土
別名(ヨシ−葦)
    『和漢三才図会』にはアシは「青し」からきたとあり、牧野富太郎氏は
    桿(はし)の変化したものとしている。
    葦、蘆、葭はいずれも漢名で、中国の『本草網目』には「初生するを
    葭(か)、未だ秀でざるを蘆(ろ)、成長したるを葦(い)という」とある。
    別名のヨシはアシが「悪し」に通じるもので、これを嫌ったもの。
    『万葉集』以前には、ヨシという呼び名は見当たらない。
    茎で作ったスダレをヨシズという。

    池や沼、川岸などに生える。高さ1.5〜3メートル。
    太い地下茎を張り巡らし、大群落をつくる。
    茎は太くてかたく、節間は長い。葉は互生し、長さ20〜50センチ、
    幅2〜4センチの線形で、先が垂れる。
    花序は長さ15〜40センチの大型の円錐状で、淡紫色を帯びた小穂を
    蜜につける。小穂は長さ1.2〜1.7センチで、2〜4個の小花がある。
    花期8〜10月。
(参照:野に咲く花)