「 ヒシ − 菱」 


ヒシ科・一年草(水生植物)  分布:北海道、本州、四国、九州
    果実が押しつぶされたような形なので「拉ぐ(ひしぐ)」から
    ヒシと呼ぶようになったという説や、葉が「拉げた(ひしげた)」ような
    形だからという説もある。ヒシの葉のような形から菱型という語ができた。
    池や沼に群生する。葉は水面に浮き、長さ、幅とも3〜6センチの広菱型で
    上半部に不揃いの鋸歯があり、表面は光沢がある。裏面と葉柄は有毛。
    葉柄の中央部は紡鐘状にふくれ、浮き袋の役目をする。
    花は直径約1センチで白色。ときに淡紅色を帯びる。
    花弁、蕚片、オシベは4個。 花期7〜10月。

    葉柄が赤味を帯びる変種をメビシといい、
    メビシの品種で葉柄が緑色のものをオニビシという。
(参照:野に咲く花)