![]() HOT HOT GUMBO'92 LIVE AT 京都 西部講堂 BO GUMBOS Epic Sony 1992,12,2 1.ジャングル超特急 2.ブゥ〜ン! 3.光るビーズ男 4.ロードランナー 5.ボディコ 6.なまずでポルカ 7.デリックさん物語 8.さあこいよ 9.あこがれの地へ 10.ダイナマイトに火をつけろ 11.Sleepin' どんと(Vocal,Guita) KYON(Keyboards、Vocal,Guita) 永井利充(Bass,Voca) 岡地曙裕(Drums.Percussion) ジャパニーズロックシーンのバイブル
HOT HOT GUMBO '92!! 夏の明るい日ざしの中。サイケデリックにペイントされ色とりどりの風船を飾ったトラックの荷台のステージの上で、ニューオリンズのマーディグラの祭を思わせる派手なコスチュームを身にまとい、頭には巨大な羽飾りをつけたBO GUMBOSの4人が演奏し唄いながら京都の街をゆっくりと走り抜けてゆく。フラワーな女の子達が風船を手にトラックの後を追いかけてゆく。道一杯に繰り広げられている異様な光景に、驚いて目をパチクリしてる街の人達。何事かと商社ビルの窓から覗いている会社員。・・・私はこのVIDEOを友達から見せられた時、本当にギョっとしてしまった。こんなにかっこいいイカシタBANDが日本にも居たんだ!恥ずかしながら私はそれまでBO GUMBOSというBANDを知らなかった。とても悔しかった。どうしてもっと早く知らなかったんだろう。この気持は私が若かりし頃、Beatlesを好きになった時に一世代前の人を羨み、訳もなく後悔した気持と似ていた。不覚にも私はBO GUMBOSが解散してからこのVIDEOを見たのだった。それまで日本のロックシーンに馴染みがなく、アメリカやイギリスのミュージシャンばかりに目がいっていた。私は何も知らず日本のミュージックシーンにあきらめを抱いていた。しかし、このフラワーでイカシタ4人を見てひと目で大ファンになってしまった。 |
4人を乗せたトラックは街を抜けて、京大・西部講堂にむかう。そこには彼等の到着を今か今かと待ちうける大勢の若者達が集まっていた。・・・さて、ここからHOT
HOT GUMBO'92の本編がはじまるのだが、なんともナンセンスなおもしろおかしな歌達が唄われていく。BANDの演奏はとてもタイトで素晴らしく、Jungle
Beatのリズムが気持いいグルーブを生み、体が自然に動いてしまう感じだ。西部講堂前を埋めつくすオーディエンスの顔はみな笑顔で輝き、一体となって揺れている。Vo.のどんとは脱色したロン毛に化粧をして、好き勝手な言葉を口走り、すばしっこく踊りながら、独特のオーラを発している。自由にのびのびと、なんに捕われる事なく、自分の歌を唄っている。私はこの光輝く青年のとりこになってしまった。他の3人のメンバーも文句無しにかっこいい。それぞれが自分の持ち味を出し切っている。彼等の歌達は時にはナンセンス、時には多くの人が諦めかけているこの現実に痛烈なメッセ−ジを投げかけ、またある時にはとても納得の行く真理を唄っている。このVIDEOに収録されている「あこがれの地へ」「Sleepin'」等は、私的に完成度の高い大好きな曲である。 このVIDEOはコンサート当日の1日がドキュメンタリータッチで描かれている。コンサートは2部構成になっていて、1部はトラックのステージ、2部は講堂前に作られたステージで行われた。この特設ステ−ジのバックには、虹色に染められた布で作った、とてつもなく大きな風車が風に回っている。はたして何時間演奏していたのだろう?コンサ−トが終わる頃には完全に夜で、ライトアップされたステージは昼間とは別世界だ。ファンと一体化し完全燃焼しきった筈の4人はこれでもかといわんばかりに再度トラックのステージに乗って、演奏し唄いながら夜の街へ消えていった。 このフリーコンサートは年に1度各地で行われていたようだが、これ程までに大規模なかっこいいいイべントをフリーでやってしまうという大胆さ、ファンへのサービスの気持は一ミュージシャンとして敬服した。また虹のような素敵な夢を見させてもらった。 後にどんとさんと知り合い、この時味わった感動の気持を伝えると、彼自信の中でもこの92年のHOT HOT GUMBOが最高だと言っていた。彼の30歳の記念のイベントだったそうだ。もしあなたがBO GUMBOSの多くの名作の中から何を選ぼうかと考えているようなら、迷わずこの作品をお勧めしよう。ただのLIVE VIDEOにとどまらず多く気付きをあなたに与える事だろう。 (Lucy) |