Coccoライブツアー9カ所11公演〜 in 広島
【広島グリーンアリーナ】
2000/09/17

《 曲 目 》

01. けもの道
02. 濡れた揺籠
03. 水鏡
04. 熟れた罪
05. ??? (新曲?)
06. 樹海の糸

〜MC〜

07. 海原の人魚
08. 'Twas on my Birthday night
09. ポロメリア
10. 白い狂気
11. 強く儚い者たち

〜MC〜

12. Sweet Berry Kiss
13. 遺書。
14. ??? (新曲?)
15. カウントダウン
16. 星に願いを
17. 眠れる森の王子様
     〜春・夏・秋・冬〜
18. かがり火

〜MC〜

19. しなやかな腕の祈り
20. ??? (新曲?)

《その後情報》
05の曲は「風化風葬」
14の曲は「荊」
20の曲は「羽根〜lay down my arms」
だったみたいです。

 Cocco、広島初ライブ、行って来ましたっっ
 会場は広島グリーンアリーナ。広島の繁華街(?)の中心にあって交通の便はとってもよい所です。私はここに行くのは3回目。方向音痴の私でも、絶対迷うことなく行ける場所なので良かったです(^^)

 開場は5時。どうせ遅れるのだろうとは思いながらも10分前には到着。少しずつ行列が出来始めています。
 来ているファンの人たちを見て、まず驚いたのはその殆どが女の子だったこと。歌詞とか考えると当然かなとも思うのですが、女性シンガーでこれだけ女子のファンばかりなのって珍しいのでは?と思います。
 そしてそしてっっ生まれて初めて“ダフ屋”を見ました(笑) ホントにいるのですねぇ〜「前の方の席あるよ〜」と言ってましたけど、その人からチケットを買ってた人も、私たちと同じスタンド席の列の方にいたので、実はそんなに良い席でもなかったのかも。。。それって酷いよね〜

 予想通り遅れて(と言っても15分くらいなので早い方かも?)開場。入ってすぐの所でCDなどの物販をしているのを横目で見ながら自分たちの席へ。今回の席は、【スタンド・F20列・15,16番】で、結構後ろだろうなぁと思っていたらやっぱり後ろというか上の方(^_^;)で、しかもステージを横から見るような位置だったのでちょっと残念。。 でも、もともと体育館な場所なので、一階部分の席はすべて段差ナシだったから、一階の後ろよりは良かったかもと思います。

 開演は6時予定。一時間ほどボ〜っと席が埋まっていく様子を眺めながら友達とおしゃべり。開演ギリギリになってもまだ空席が目立つのが意外でしたが上の方以外はほぼ満席でした。

 やはり少し遅れてついにスタート。会場全体に流れていた音楽がだんだん大きくなり、暗闇の中に歓声。ノースリーブの真っ白な膝丈くらいのワンピースをなびかせて、ステージ左手からCoccoがだだーっと走って登場。客席も総立ちに。
 
 最初の曲は『けもの道』。その後休む間もなく激しい曲が続きます。真っ赤なライトの中、髪を振り乱して歌うCocco。すごい迫力。足を踏みならし、手をバタつかせ、体の底から歌っているという感じ。あの細い身体のどこからあんなパワーが出て来るんだろうと思ってしまいます。

 その後歌った曲はたぶん聴いたことのない曲なのですが、すごく伸びやかな感じで、キレイでいい曲だと思いました。
 『樹海の糸』の時の照明がとても綺麗で感動しました。深いブルーとグリーン。夜の樹海のイメージだったのかもしれません。その他も、セットなど何も無いのに曲にバシーっと合った照明ですごく格好いいステージになっていたと思います。

 最初のMC。
 はじめ歌い終わってステージの照明が落ちているとき、いきなり「あっっわかんない、どうしよう。。」という声が・・・何だろうと思っているとライトがついて「水飲もうと思ったらわからんかった」場内爆笑です。客席からの「飲めた?」の声に「うん。飲めた」もうめっちゃ可愛いです(>o<)// 先程の歌声と全然違う印象。
 自分のことは【姫】と呼んで欲しいということや、プロデューサーの“ネギ”こと根岸孝旨さんから「あっちゃん(Coccoのこと)のコンサートに来るファンは女子ばかりだから、もっと殿方が来るようにしなくちゃダメだ」と言われたこととか、スタッフからもてもてになるブレスレットをもらったからもう大丈夫とか言っていました。

 続いて歌。『海原の人魚』はCoccoの「ワン、ツー、サンシッ」のかけ声で始まって、バンドのメンバーがCoccoを囲むように集まって演奏して、客席みんなの手拍子も自然に始まって、すごく暖かいものを感じました。
 その後はしっとりとした感じの曲。広い会場を包み込むように広がっていくCoccoの声を聴いているとすごく気持ちいい。
 『ポロメリア』だったと思うのですが、バイオリンがめっちゃ生きたアレンジになっていて、すごくきれいでした。あと『強く儚い者たち』も曲に入るまでのアレンジが変わっていて格好良かったです。

 再びMC。
 開口一番、「昨日ヤワラちゃん勝ったの見た人〜」
 なんでもCoccoは、決勝戦も絶対見ようと思っていたのだけど、どうしてもお好み焼きも食べたくて、準決勝が終わった後すぐ戻ってくるつもりで食べに行って、結局決勝を見逃してしまったらしいです。「めっちゃ悔しい」と言っていました(笑)「食欲には勝てんかった」という姿が可愛かったです。でも、広島のお好み焼きはとても美味しかったそうです。「あっちゃんは“ネギとニンニクフェチ”なんだけど、広島のネギはシャキシャキしてて美味しかった」とか。「さっきも、ネギをいっぱい入れて納豆を食べたから、たぶん今口が臭いと思う。(客席が)遠くてよかった」とも言っていました(笑)
あと、「あっちゃんは沖縄に住んでいて、日本人は絶対沖縄を見る義務があると思っていて、あっちゃんも絶対広島に来なきゃって思ってたから、今回来れて良かった」と言っていました。 「広島ではきっとチケットが売れないからコンサートをしても駄目だろうと言われていたけど、みんな来てくれて嬉しいです。」と言ってくれたときは何だかじ〜んとしちゃって涙が出そうでした。

 それからはまた歌。静かめの曲からだんだんと激しい曲へ。『星に願いを』もCDの時より、よりハードなアレンジで格好良かったです。今回全体的にエレキギターの音とかがすごく重厚な感じで良かったです。あと『カウントダウン』の最後の部分で、天から降りてきたような一筋の光がCoccoに当たっている、という感じの照明が曲にピッタリで格好良かったです。歌い終わった後、ぞくぞくっと鳥肌が立つ感じがしました。
 ガンガン頭を振って歌う姿にはちょっと「大丈夫かな」と思ってしまいましたが・・・(^_^;) 絶叫もすごかったです。

 最後のMCでは、他の土地ではだいたい当日に行って、歌って、次の日帰る。というのが普通だけど、広島にはなんと3泊もして、本通り(商店街)に行ったり、路面電車に乗ったり、バンドのメンバーはコンサートの前の日に路上でCoccoの曲をやったり(お客さんは2人だったとか)できてよかったと言っていて、みんなその一つ一つに「えーーーーーっっ!!」と驚いていました。私もびっくりです。路上演奏を聴けた人がすごく羨ましいっっ

 そしてバンドのメンバーを紹介。いちいち「昨日ヤワラちゃんを見れなかった」とか柔道ネタをつけるのが面白かったです。根岸さんだけがかぶり付きで見ていて、みんな帰ってからNHKの再放送とかで見ようと、見ないようにしてたのに、根岸さんから電話がかかってきて「今ヤワラちゃん勝ったよ〜っっ」と言われてしまったとか、めっちゃ笑えました。

 そしてそして、いよいよ最後の歌。『しなやかな腕の祈り』と、これもたぶん聴いたことの無い曲でおしまいでした。バレリーナのような挨拶を深々として、去っていきました。
 アンコールが無かったのが残念でしたが、Coccoらしいと言えばそんな気もします。最後に歌った2曲がアンコールみたいなものだったのかもしれないですね。

 最初から最後まで、どどどーーーっっと歌が押し寄せてきて、もうその中にドップリと浸かっちゃってる感じでボーっとしちゃってたので、曲順やMCの順番などは違ってるかもしれないですけど、とてもとても感動したコンサートだったのは間違いないです。一生懸命しゃべる姿もとても微笑ましいというか好感が持てました。曲間でライトも消えているのに、客席から「Cocco〜」とか「姫〜」と声がかかるとちゃんと応えるところも可愛かったです。でも「かわいい」という声には「可愛いって言うなっっ可愛い訳ないだろ」とか言ったりして面白かった。Coccoって、とてもピュアで素直な心を持ち続けている人なんだろうなぁと思いました。
 今度また近くに来てくれた時には是非行きたいです。

 今回歌った曲で、聴いたことが無いなぁと思った曲はどうやら新曲らしいです。発売がたのしみ(^^)