谷山浩子101人コンサートスペシャル〜FINAL〜
Bプログラム
【東京/渋谷/青山円形劇場】
2001/02/10

《 曲 目 》

01.うさぎ

〜MC〜

02.ひまわり

03.楽園のリンゴ売り

04.見えない小鳥

〜MC〜

05.ピエレット

06.ダイエット

07.リカちゃんのポケット

〜MC〜

08.催眠レインコート

09.王国

〜MC〜

10.人形の家

11.Door

12.犬を捨てに行く

〜MC〜

13.夜のブランコ

14.海の時間

15.おやすみ

〜アンコール〜

16.鳥は鳥に

 『101人コンサートスペシャル』というのは、2年に一度、渋谷の青山円形劇場というところで開かれていたコンサートです。今回ちょうど10回目ということで、一区切りという意味も込めて【FAINAL】となったそうです。A〜Dまで3日ずつプログラムが分かれていて、それぞれ違ったゲストが参加されています。(Cプログラムはオールリクエスト) 今回はその中のBプログラムに行って来ました。
 いつもは開場時間前には行っているのですが、今日はカラオケに行ったりしてたので会場入りが開演ギリギリになってしまいました(笑) おまけにトイレも少なくて、ホールに入った時にはすでにパンフレットが売り切れでガッカリ(T^T)
 一応後から通販できることにはなったのですが・・・

 会場にはいると浩子さんのピアノの音が流れています。途中で間違ったりして(演出らしいですが)とても可愛い(^^) しばらくそれを聴いているといよいよ開演。会場が暗くなり、ちょうど私達の正面の入り口から浩子さんの登場です。今回の衣装は、白い服の上にグレーのジャンパースカート、その上に赤っぽい色でちょっとキラキラした感じのカーディガンでした。

 一曲目は『うさぎ』。これも私の大好きな曲の一つです。
 浩子さん一人で、ピアノ伴奏のみでしっとりと歌います。それでもう会場はすっかり
【浩子さんワールド】に。。。嬉しくてボーっとしてなんか短い気がして「あれ?」って感じだったんですけど、たぶん勘違いです(^_^;) 前にメドレーでは聴いたことあったのですが、今回フルで聴けて良かったです。

 曲が終わって最初のMC。シンセの石井AQさんの登場です。いつもAQさんの帽子には色んなものがくっついているのですが(会場に合わせてあったりします)、今回は一日目のお客さんにいただいたという人形(らーめんてんし@アンパンマン)が付いています。これがあまりにもAQさんにそっくりで、今後この人形のことは“AQ(小)”と呼ぶことに(笑)
 今回の会場はとても狭いので、一番前の客席と出演者の距離も非常に近いため、AQさんの後ろの席の人は、目の前にAQ(小)がある・・・ということになります(帽子の後
ろについている)。だから、せっかく曲の世界に浸っていても、AQ(小)が目に入って現実に引き戻されるということもあったり(^_^;) 私はAQさんの真後ろではなかったので、あんまし気にはならなかったのですが、スポットライトに浮かび上がるAQ(小)は正直言って、少し不気味でした(笑)

 次の曲。いつもはプログラムごとにテーマを決めての選曲になるらしいのですが、今回はFAINALということで、特にテーマは決めずに、「やりたい曲をどんどんやろう」ということになったらしいです。そんな中で曲目リストを見ていて思いついた『小特集』のコーナー(?)です。
 最初のテーマは【り】。『ひまわり』『楽園のリンゴ売り』『見えない小鳥』の3曲が演奏されました。「ひまわり」はほのぼの系、「楽園の〜」は不思議&ちょっと怖い系、「見えない〜」は爽やか系と雰囲気はバラバラですが、どれも好きな曲だったので満足です。「楽園のリンゴ売り」の時、会場がぐらぐらと揺れてるような錯覚がありました。
 でもこのテーマなら、『ふたり』とか『あかり』とかも聴きたかったなぁと思ったりして。。。

 ここでMC。過去の「101人スペシャル」を振り返ります。今日は第6回めの回想でした。その時のテーマは「谷山浩子の原点を探る」で、ビートルズとかグループサウンズとか、みんなのうたからの曲も演奏されたそうです。私はビートルズとかあんまし詳しくないのですが、浩子さんの歌うビートルズというのも聴いてみたい。というか、他の人のカバーってめったに無いと思うので、すごく聴いてみたいです。
 「みんなのうた」のお話の中で、その時歌った『アイスクリームのうた』を少しだけど口ずさんでくれて得した気分でした♪ 

 続いての小特集テーマは【ット】。『ピエレット』『ダイエット』『リカちゃんのポケット』の3曲です。前の日に「テーマは【ット】です」と言って曲紹介をしなかったら、「何の曲だろうとずっと考えていて聴いてなかった」という人がいたとかで最初に曲紹介がありました(笑)
 この中で一番カッコ良かったのは「ダイエット」です。この曲は、先日発売されたばかりのNewアルバム『心のすみか』に入っている曲で、その中でもお気に入りの一曲だったのですが、コンサートで聴くとまた全然違ってました。「なんでみんなじっと座って聴いてられるの?」というくらいリズムがカッコ良くて、一緒にクラップ(っていうんでしたっけ?手拍子のかっこいいヤツ(^_^;))とかやったら、より乗れて良かったのではないかなと思えました。

 そしていよいよゲスト登場。今回のゲストは、ベーシストの渡辺等さんと、ギタリストの古川昌義さんでした。
 等さんは、浩子さんのコンサートにはよくゲストで参加されていて、この「101人スペシャル」にも80%ぐらいは参加されてたそうです。古川さんは浩子さんのコンサート2回目の参加で、いつもスケジュールの都合が合わなかったりしてたそうなので、今回この回に来られてラッキーだったなと思いました。
 「昨日は楽器の話をしたので今日は別の話を」とのこと。等さんはいろんな弦楽器を演奏されるので、楽器の話も聞きたかったです(>_<)// でも、代わりに趣味のお話を聞けたからそれもまたよし、ですね。
 等さんは最近料理に凝ってらっしゃるそうです。それも和食。とってもヘルシーな料理を作られるみたいでした。
 古川さんは、今特にやっている趣味はないけど、語学系の番組を見るのがお好きだそうです。特に英会話が好きと言われてました。

 それから曲へ。楽しいお話とはガラリと変わって暗めの曲2曲を続けて。
 またまた『王国』が聴けて、とってもしあわせな私(^^) しかも今回は、アルバムでは作家の綾辻行人氏が歌われてたパートを古川さんが歌われてて、これがまたとても甘くて素敵な声で、大感動してしまいました。(ちまたではTHな声Uと言われてたらしいですけど(笑))
 音もめちゃめちゃ良くて、なんだか真ん中から音のかたまりがぐわーっと盛り上がってくる感じがしました。

 そしてMCはどんどん長くなり(笑)、今度は浩子さんが最近ハマっている『三国志』の話へ・・・「昔は○○が好きだったけど、今は孔明が好き」とか「●●が好きなのは分かるけど■■が好きなのは分からない」とか「◎◎が好きって人がいるけど、それって誰だっけ?」みたいな話で盛り上がってました(笑)。残念ながら私は「三国志」にも詳しくないのでちんぷんかんぷんでしたけど、孔明は好きなので嬉しかったです。

 次の曲。「AQ(小)にちなんで、ではないですが」ということで『人形の家』。この曲もロックしててカッコ良かったです。そして映画『ガラスの脳』の主題歌でもあった『DOOR』。この曲の時、ミラーボールがキラキラして綺麗でした。続いての『犬を捨てに行く』もNewアルバムからの選曲。この曲も、CDで聴く以上にカッコ良くてますます好きになりました。たぶん古川さんのエレキギターが効いてるのではないかと思います。

 いよいよ最後のMC。青山円形劇場でのコンサートでは、その特異な舞台の形から、数々のすばらしい照明というのも生まれたそうです。今回はその中から伝説の(?)3曲をセレクトして再現されました。

 まずは『夜のブランコ』。客席全体が赤い照明で照らされて、向こう側のお客さんの顔などがボゥーっと見えてちょっと怖かったです(^_^;)
 『海の時間』。最初、暗闇で浩子さんだけにスポットが当たり、静かに歌い始めます(今回ギターアレンジになっていて、それもまたすごく良かったっっ)。そして盛り上がりのところで突然通路に出る扉が開いて、そこからブルーの光が射し込み、会場全体がまるで海の底のように・・・なんとなく会場が広くなったような気までしてくるのが不思議です。この照明のことは以前にも聞いたことがあったので、今回体験できて幸せでした。最後はまた暗闇に戻り現実に帰ってきたような感じがしました。
 『おやすみ』を聴くと、「あぁこれでコンサートも終わりなんだな」という気が何故かして、ちょっと寂しい気分になります。ラストに歌われることが多いからかな?

 曲が終わり、メンバー紹介をもう一度だけして、去って行かれました。

 でもこれで終わりではないです。みんなの拍手が盛り上がったところで再び4人さんの登場です。アンコールは「歌えるギタリストと、マンドリンが弾けるベーシスト(笑)がいるのでこの曲しかないでしょう」ということで『鳥は鳥に』。

 この曲も、優しい曲調でとても好きです。向かい側の客席では一生懸命一緒に歌っている方々がちらほらいました(^_^;) その気持ち分からないでもないです。以前のコンサートでサビの部分をみんなで合唱したとき、すごく良かったですもんね。

 はい。これで本当に終了です。このアットホームな雰囲気はこの会場ならではのものなのではないかなと思うので、これでラストというのはすごく残念です。もっともっと来たかったです。でも、「代わる企画もきっとやります」と言われてたので、それを楽しみに待ちたいと思います。
 今回も大感動のステージ、ありがとうございました。



 いつも思うのですが、ピアノを弾いているときの浩子さんは本当にカッコいい。特に激しい曲を弾いているとき。すごく力強くて、喋っているときの、ほわ〜っとした感じと全然違って「プロだなぁ」と思います。そして今回、石井AQさんの後ろの方の席だったので、AQさんの手元も見ることが出来て良かったです。色んなことを同時にやらなくちゃいけなくて、とても忙しそう。でも、浩子さんのピアノと、シンセの音が絶妙に絡み合い、素敵な音楽が作られていくのは感動的でした。
 そこにゲストの生楽器の音が加わると、これまた音に厚みが増して、よりカッコよくなるんですよね〜 はぁ〜言葉では言えないくらい良いです。感動です。
 これからも、ホント行ける限りいっぱいのコンサートに行きたいと思いました。