谷山浩子コンサート2001
【東京/すみだトリフォニーホール】
2001/11/24

《 曲 目 》

01.窓

〜MC〜

02.ピエレット

03.笛吹き

〜MC〜

04.おもちゃ

05.メリーメリーゴーラウンド

〜MC〜

06.まっくら森の歌

〜MC〜

07.空からマリカが

08.仇

〜MC〜

09.わたしじゃない月のわたし

10.遺跡散歩

〜MC〜

11.風になれ〜みどりのために〜

12.SORAMIMI

〜MC〜

13.天の貝殻

14.冷たい水の中を君と歩いていく

15.約束の海

〜MC〜

16.さよならのかわりに

〜アンコール〜

17.DOOR

 今年3回目(私にとって)の浩子さんのコンサートは、東京・墨田区にある、すみだトリフォニーホールというクラシックホールでありました。
 錦糸町駅北口を出て西へ徒歩3分くらいと交通の便もとてもよく、東京初心者の私でも1人で迷わず辿り着くことができました。

 会場に着くともう入場が始まっていて、入り口付近にはすごい人だかり。私も急いでチケット出して並んでいたのですが・・・入場間際にふと見ると、手にしているのはその前に観に行った「ライオンキング」のチケットに付いてきた宛名の書いてある紙(説明くどいっっ)ではないですかっっ(汗) 当日忘れないようにと同じ封筒に入れていて、思わずそっちを出してしまったみたいです(笑) その場ですぐ本物のチケットを取り出せなくて、急いで列を外れて並び直しました(^_^;) そのまま係の人に見せなくて良かったです(笑)

 無事ロビーに入るとまたまたすごい人。よく見ると、コートや荷物を預けられるクローク(って言うんでしたっけ?)があるではないですかっ今まで行ったコンサート&舞台のホールでこおいうのがある所ってなかったので、ちょっと感動vvv「さすがクラシックホールは違うなぁ。ホテルみたい」と思っちゃいました(笑)
 早速コートだけ預けて物販を見に行くことに。パンフがあったら欲しいなぁと思ってたのですが、残念ながら今回はカレンダーしか売ってませんでした。CDも種類が少なかったです。やはりもう普通に浩子さんのCDを買うのって難しいのでしょうか・・・(T^T)

 開演時間も近づいたのでそろそろ席に着きましょう。席についてまずびっくりしたのは、ステージの後ろにドドーンとそびえ立つパイプオルガンです。あるだけで雰囲気があるというか迫力があるというか・・・「おぉっっ」って感じでした。音色も是非聴いてみたかったです。
 今回の席は、前から6列目のど真ん中。超ラッキ〜vvと思ってたのですが・・・前の方の席は傾斜がなかった様(むしろ前の方が高く感じた)で、前に座った方の頭に隠れて浩子さんの歌うお姿が全く見えませんでした(>_<)~MCの時は立って話されるので、少しは見えるのですが、歌われてる時はもう全然です。後ろの人にも気を遣うのであんまり横から見る訳にもいかず・・・これはめっちゃ残念だったです。。

 さて、鐘の音の開演合図のあと、いよいよ浩子さんの登場です♪
 今回の衣装は、銀色のキラキラした素材のドレスで、スカートはふんわりと裾を絞ってあってとても可愛かったです。Tドレスアップ浩子さんUって感じ(ってどんな感じ?)でめちゃステキでしたvvv
 今回は、いつも一緒のシンセの石井AQさんは監修に徹したということで、演奏はピアニストの倉田信雄さんとギタリストの岡崎倫典さんのお2人でした。

 まずは岡崎さんと浩子さんだけのステージです。
 「もう人によっては冬だと言う人もいるだろうけど、私にとっては今は秋。それに選曲した時が秋だったから(笑)」という理由から、1曲目は秋っぽい曲『窓』。なんだか学生時代を思い出すような懐かしい曲でした。

 1曲終わって、倫典さんの近況などを・・・最近はソロ活動に燃えてらっしゃるそうです。実は倫典さんは広島出身(最近知りました。(^_^;))。先日も広島で里帰りライブがあったのですが平日の夜だったので行けなくて残念だったのです。「Newアルバムも発売されたばかり、東京でもライブの予定があるけれど今宣伝しちゃって良いの?」「あっそれはまた後にしましょう」(笑)という感じで次の曲。

 次は【笛を吹く人・シリーズ】で『ピエレット』&『笛吹き』です。
 どちらも「ギターだけでこんなにカッコ良いのか」と思えるくらい渋くてカッコ良い演奏でした。特に『笛吹き』の時のギターは最高だったです。

 その後は【T偽Uこどもの歌・シリーズ】で、『おもちゃ』&『メリーメリーゴーラウンド』。確かに・・・という感じ(笑)
 『メリーメリーゴーラウンド』の後半、ミラーボールのようなものが回り始めて、舞台の周りがキラキラしてとても綺麗でした。夢の中にいるみたいな感じです。

 そこで倫典さんは一旦休憩。入れ替わりで倉田さんの登場です。
 倉田さんはピアニストであり、編曲家でもあって、浩子さんの曲でも『SORAMIMI』を始め『まっくら森の歌』『さよならのペガサス』『小さな魚』『夜のブランコ』などなどの編曲&演奏に携わっていらっしゃるそうですが、コンサートに参加されるのは今回が初めて(普段は浩子さんがピアノ弾かれますからね)ということでした。お話も面白いし、とっても優しそうな素敵な方ですvv

 まずは1曲『まっくら森の歌』(ゴージャスバージョン・笑)。

 その後倉田さんの音楽の道へ進むことになったきっかけなど。子供の時エレクトーンを習い始めて、TラッキーなことにU先生が美人だったので(笑)辞めることなく続け、そのままピアノを習い始める。高校生くらいの時にGSブームが来て、クラシックではなくポピュラーの道へ進む事になったんだそうです。浩子さんと倉田さんは学年では2個(倉田さんの方が上)しか違わなくて、出身も同じ横浜(ただし、浩子さんは中心部。倉田さんは外れの方・(笑))ということで何か意気投合って感じで楽しそうでした。

 そんなほのぼのしたトークから一転して、かなりダークな曲を2曲。『空からマリカが』と『仇』です。
 もうこの2曲がすごかったんですっっ(>_<)// 何がって、倉田さんのピアノの迫力が、です!! 『空からマリカが』は、CDでは少し可愛い感じの曲に聞こえてたのですが、今回すごくダークで邪悪な感じがしました。背筋がゾクゾクして怖かったです。特に曲の最後に入った倉田さんのヴォーカルはゾクッとしました。そのまま続いての『仇』。ピアノが壊れるんじゃないかと思われるくらい力の入った演奏に、私も握った手にめっちゃ力が入ってしまいました。もうホント、鳥肌モノです。「弾く人によってこんなに印象が変わるのか」と感動しました。でも「浩子さんはどんな表情でこの激しい曲を歌われてるんだろう」と思い、少し身体をずらして見てみると、いつもと変わらぬ穏やかな表情で、「父親の仇〜」とか「殺したい〜」とか歌われてて、それはそれでちょっと怖かったです(笑)・・・たまたまかもしれませんが(^_^;)
 曲が終わって浩子さんが一言。「これだけ弾けたらソロでコンサートできるよね」(笑)

 浩子さんは小さい時から、普段はちょっと歩くのも嫌なのに、感情が高ぶる(怒ってる時や嬉しい時)と、歩き出して止まらなくなる。んだそうです。そんな状況の曲を2曲。
 「最近作った『わたしじゃない月の私』と、若い時(今が若くない訳じゃないけど・笑)作った『遺跡散歩』では、『遺跡散歩』の方がやっぱり素直」だそうです。『遺跡散歩』はずっと前にCDで聴いたきりだったので、とても新鮮でした。

 ここで倫典さんが再び登場。倫典さんは倉田さんより1個年上なだけなのに、2人に「長老」とか言われて可哀想でした(笑)

 3人で『風になれ〜みどりのために〜』と『SORAMIMI』。
 『SORAMIMI』では倉田さんのコーラスも入ってとても綺麗でした。3人になると、また音の広がりが深まって感動的です。
 3人の演奏になってから、誰もコーラスで歌ってないのに、何故か男性の声が聞こえる気がしてしかたがなかったのですが、どうやら倫典さんのギターの音の響き(?)だったようです。そんなこともあるんですね〜

 浩子さんは昔2回程シンガポール(だったかな?)に行ったことがあって、その時のどちらかで、たまたま乗ったタクシーのラジオから、ものすごく好みの曲が流れてきたんだそうです。曲が終わった後運転手さんに何という曲か聞いたけど、よく聴いてなかったと言って分からず、ラジオで流れてたくらいだから有名な曲だろうとあちこちのCD屋で歌って(笑)探したけど結局見付からず。それが残念で残念で、「それなら自分で作ってしまおう(笑)」とT雰囲気だけUイメージして作ったという曲、『天の貝殻』。
 この曲にそんなエピソードがあったとは全然知らなかったのですが、聴いてみると何となく分かる気がしました。この曲も随分聴いてなかったのですが、良い曲ですよね〜結構好みです。

 その後続いて『冷たい水の中を君と歩いていく』と『約束の海』。
 『約束の海』での倉田さんは、またまためっちゃ力が入ってました。ホント「男のピアノ」って感じです。元々大好きな曲なので、カッコ良すぎて涙が出るかと思いました。

 そしていよいよ最後の曲。「コンサートの最後に歌うために作られたような曲」とのことで『さよならのかわりに』。
 この曲は、元々由紀さおり&安田祥子姉妹のアルバムのために作られた曲なのですが、その時に「誰か希望のピアニストさんがいたら」と聞かれて、浩子さんはすぐに「倉田さん」と答えたそうです。由紀&安田姉妹のアルバムは聴いたことないのですが、ちょっと聴いてみたくなりました。とっても優しくて素敵な曲ですよね。

 これでひとまずコンサート終了。盛大な拍手の中、3人さんは退場です。
 でもこれだけで終わりなんて嫌っっアンコールを求める拍手は続きます。

 結構待たされた後(^_^;)、再び皆さん登場ですvvv
 浩子さんは肩に真っ赤な肩掛けをして出てこられて、クリスマス仕様な感じでとても可愛かったです(^^)

 アンコール曲は、手塚治虫作品『ガラスの脳』の映画主題歌、『DOOR』。
 私は例によって浩子さんの表情は見えなかったのですが、浩子さんの目に涙が光ってたみたいだったとか・・・
 私も大感動でした。

 今回、一緒に行く人がいなくてどうしようかなぁと思ってたのですが、思い切って行ってホントーに良かったです。こんな構成のコンサートもまたやって欲しいです。
 浩子さんはこれから来年春頃発売予定のNewアルバムのレコーディングに入られるそうです。今度はどんなアルバムになるのか今から楽しみです。
 あと、春の終わりか夏の初め頃、「幻想図書館2」のコンサートがあるとか!!めっちゃ行きたいっっ(>_<)でも東京まで行けるかどうか分からないので、ぜひ地方公演もやって欲しいなぁと思います。AQさんからは今度のテーマとなる童話を当てるクイズが出題されましたが、いったい今度は何のお話になるんでしょうね。こちらもとても楽しみです。
 また、まだまだ未定だけれども、前回で最終回となった「101人コンサートスペシャル」に代わるコンサートも企画中だとか。もう嬉しい限りです。
 ただ、そんなに頻繁には上京できないので、もう少しスローペースでもいいのになぁとも思ったり(^_^;) とか言いつつ案内来たら行っちゃいそうですけど・・・(笑)